◎獅子座の彼
さて、そろそろ彼の株はかなり値上がりし始めている。ライバルの姿はまだ見えなくても、彼の態度や言動の変化から、彼の余裕が、彼にはたくさんの支持者がいて、その誰もを満足させられるという自信が垣間見えるようになってくるだろう。
こんなとき、巷の恋愛テクニックではモテる男にはあえてつれなくしろ、などとあるけれど、彼は元々、追うより追われたい男。
百獣の王たるライオンがハーレムの中から相手選びをするがごとく、この時期の彼はまず、自分に見向きもしない女性をわざわざ追いかけるほどプライドを捨てられない。
かしずいてくれる女性の中から、一番気にいる相手を選ぶ、それならハンティングに出かける労力もかからず、フラれるリスクもないからね！少し、傲慢に思える彼だけど、そんなところも君はきっと好きなんじゃないかな。
◎乙女座の彼
花火大会のシーズンを迎えると、彼は少し感傷的になってしまうようだ。特に今年はかつて愛した女性たち、自ら別れを告げた相手、告げられた相手、片想いで終わった相手、、、さまざまな女性たちとの夏の思い出が頭をよぎってしまうだろう。
普段から批判精神旺盛な彼だから、他の男を攻略するより手間がかかるのは君もなんとなく承知しているはず。そんな君にとっても、この時期の彼はなかなか手強い。彼の心を占めるのは現実にそこにいて、ときに彼の理想をぶち壊す生身の彼女ではなく、もはや彼の心にしか住まない美化されたイメージの彼女だから。
でも、安心していい。イメージの美しい元カノたちは、アニオタの二次元の嫁が画面から出てこないように、彼の頭から出てこない亡霊のようなもので、彼と連れ添って花火に行くこともない。君はこの夏、亡霊への嫉妬に狂わず優しい笑顔を彼に向けてさえいれば、彼も現実に引き戻されるはずだ。
◎天秤座の彼
「ああ、良かった！」「助かった！」そんな彼の心の声が聞こえてくるようだ。たくさんの砲弾をかいくぐり、ときにはこちらからも撃ち返し、なんとかここまで生き延びた彼は、紛争地域からの脱出路の残り半分もクリアする自信がついているようだ。
この時期、彼は笑顔が増えるだろう。朗らかに歌い、冗談を言い、愛の言葉も口にするだろう。ストレスフルな毎日だからこそ、安全地帯で信頼できる仲間と酒を飲むときくらい、羽目を外したくもなるだろう。
そんな彼にとって、魅力的な女性とはどのような女性か。やはり、日頃の憂さを忘れさせてくれる、彼とともに歌い笑い、心癒してくれる朗らかな女性に違いない。
◎蠍座の彼
蠍座は本来、他の星座に比べると愛のために生きるように表現されることが多い星座だ。それは決して嘘ではないけれど、男性の蠍座の場合は、愛に生きるからこそ、表面上は仕事一途、頑固一徹で恋人や妻や家庭を顧みないように見えることがある。
この時期の彼は、愛すべき人により一層堅固な安全を、将来の保証を与えるためにも、社会の中での自分の立ち位置を上に押し上げようと必死になるようだ。
会社を定時にあがって毎晩一緒に食事ができる旦那は、妻にとっては嬉しい存在だ。けれど、もしどうしても接待しなければならない昭和体質の取引先との会食を断って「君と食事するほうが大事だから！」と言ってくれても、そのせいで旦那の飛躍のチャンスが潰れるなら「仕事の付き合いも大事でしょ」と一言言いたくなるかもしれないよね。
もちろん、プライベートの充実と仕事とを両立できる男も増えているし、社会全体がそうあるべきだ。でも、人生の一時期に、優先すべきことはそれぞれの価値観や人生設計により異なる。この時期、彼がもし君との関係以外に邁進しているようなら、その選択を支持してあげられるといいね。
※ランキングからお越しの方へ。7月26日～9月1日分も公開済みです。
◎射手座の彼
何かが吹っ切れるか、実際に抱えていた問題が片付いたか、どちらかは分からないけれどこの時期の彼はとても未来志向でスケールが大きくて、惚れ直すに相応しい「いい男」だろう。
きっと、彼の口から語られる言葉も魅力的で、君に対しても思わず嬉しくなるようなことを言ってくれるかもしれない。それはもちろん、喜んでいい。
ただ、同じ内容ではなくとも、彼はこの時期、あらゆる人にその心を掴む約束をしているだろう。決して不誠実だからではなく単なるリップサービスでもなく、彼の本心から出た言葉だろう。それが約束事ならば、果たすつもりでいるはずだ。だけど、人は調子のいいときにはできると思ったことが、ひとたび不調に見舞われると、できなくなることもあるし、スケールダウンすることもある。
この時期、彼の言葉や気持ちは信じても、実現するかの期待はそれほどしないというスタンスでいると万一の時に落胆せず、実現したら大喜びできるから、ちょうどいいかもしれないよ。
