そのような間の悪さはこの忙しない人間社会では疎まれやすい。そやつは仕事では恐らく頑張っていても空回りが多く、あまり重宝されてはおらぬはず。そして、残念なことに給与も低く抑えられるか、仕事ではつまらぬ雑用までやらされる「貧乏くじ」を引いた状態になっておろう。
そやつの「なんとなく運がない」雰囲気は周囲にも伝わり、大事な仕事は任せられぬと思われ、ますます雑用が回ってくるようになったりもする。
（・・・もし、自身がこれに当てはまるならば、先に紹介した貧乏神シリーズを読んでまず貧乏神を追い払うてから福の神を招くとよいぞ）
しかし、福の神に愛され見守られていると、日々のちょっとしたときに「ツイてる」と思えるようになるのじゃ。そして、そのツキゆえに、仕事では大事なことを「あの人は何かと要領良くこなすから、これも頼んでみよう」と、任せてもらえる。
「間がいい」のは、皆の心をつかめるタイミングで面白い・・・良いアイデアを出せることでもあり、会議の席などでは発言を採用され、友人との集まりでもその話には耳を傾けてもらえる。遅刻もドタキャンもない信頼の人物と思うてもらえる。
意識せずとも、その間の良さゆえにデキる人、ラッキーな人とのイメージが出来上がり、そのイメージを投影されることでますますその通りになってゆく。
福の神の恩恵はこのように、直接的な金運、もらいものとは関係のないところで現れてくる。「宝くじが当たる」「遺産が入る」などの直接的な金運上昇はなくとも、こまごまと「ツイている」日々を送れるのじゃ。これは大金を手に入れても日々イライラする間の悪さで己はもちろん、周囲も不機嫌にさせるよりずっと良い。福の神の福はまず精神面を満たしてくれるのじゃ。
（2）では、身近にいる福の神についてじゃ。
【貧乏神シリーズはこちら】
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