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ダイエットしようと思ったとき、消費カロリーが高くて即効性がありそう…と思うのが水泳ですよね。今回は水泳の消費カロリーについてまとめています。水泳の消費カロリーは、クロールや平泳ぎ、バタフライなど泳ぎ方によって変わるのでしょうか?泳ぎ方や距離によって変わる水泳消費カロリーの計算式やプールでウォーキングをしたときの消費カロリー、また、水泳ダイエットを成功させるコツについてもまとめましたので、参考にしてくださいね。
水泳の消費カロリーは?消費カロリーの計算式
運動の中でもエネルギーを使う水泳の消費カロリーを求めるとき、身体活動のレベル値であるMETs(メッツ)を使用します。METs(メッツ)とは身体活動の単位のことで、寝ているときなどの安静時を1にしたときに、何倍のエネルギーを使うかを数値化したものです。水泳は数ある運動の中でもメッツの値が高く、消費カロリーは高くなります。
参考に、様々な運動のメッツをご紹介しておきますね。
《各運動のメッツ》
軽い活動/ウォーキング/ボーリング/フリスビー:3メッツ
軽い体操/ゴルフ:3.5メッツ
速歩/水中運動:4メッツ
バトミントン/ゴルフ:4.5メッツ
バレエ/モダン:4.8メッツ
筋トレ(強度)/バスケットボール:6メッツ
サイクリング/ランニング/水泳(ゆっくりクロール):8メッツ
水泳(バタフライ/クロール):11メッツ
これからもわかるように、ゆっくりのクロールでも8メッツの運動強度。
運動の中でも水泳は体を鍛えやすい運動になります。また、ダイエット目的においても水泳は効果的と言えるでしょう。
水泳のメッツ値がわかったところで、消費カロリーを求める計算式についてです。水泳など、運動による消費カロリーを求める計算式は次のとおりです。
消費カロリー(kcal)=メッツ×運動時間×体重(kg)×1.05
たとえば、体重55kgの人がゆっくりクロールを行った場合のメッツは8なので、先ほどの計算式に当てはめると次のようになります。
8(メッツ)×1(時間)×55×1.05=462(kcal)
比較するために、60分のウォーキングを行った場合の消費カロリーを見てみましょう。
3(メッツ)×1(時間)×55(kg)×1.05=173(kcal)
水泳とウォーキングの消費カロリーはご覧の通り一目瞭然ですね!水泳の方が約2.6倍もエネルギーを使うんですね。やはり、ダイエットには最適な運動のようです。
水泳の消費カロリーは泳ぎ方によって違う?
ゆっくりクロールをする場合と本格的に泳いだ場合の運動強度(メッツ)が違うように、クロールや平泳ぎ、バタフライなど泳ぎ方によっても消費カロリーは違います。また、泳ぎはしないけどプールでウォーキングするという人もいるでしょう。そんな人のために、距離や泳ぎ方などから見たパターン別の消費カロリーを載せておきますので参考にしてください。
泳ぎ方によって違う!水泳の消費カロリー一覧
ここでは泳ぎ方の代表的なクロール・平泳ぎ・バタフライと、プール内でウォーキングしたときの消費カロリーを比較します。条件として、体重55kgの人が60分(1時間)泳いだとします。
【ゆっくりクロール=メッツは8】
消費カロリー:8(メッツ)×1(時間)×55(kg)×1.05=462kcal
【速いクロール=メッツは11】
消費カロリー:11(メッツ)×1(時間)×55(kg)×1.05=635kcal
【平泳ぎ=メッツは10】
消費カロリー:10(メッツ)×1(時間)×55(kg)×1.05=577kcal
【バタフライ=メッツは11】
消費カロリー:11(メッツ)×1(時間)×55(kg)×1.05=635kcal
【プール内ウォーキング=メッツは4.5】
消費カロリー:4.5(メッツ)×1(時間)×55(kg)×1.05=259kcal
水泳の消費カロリーは泳ぐ距離によっても変わる!
泳ぎ方で消費カロリーが違うように、泳ぐ距離によっても消費カロリーが違います。目安として、50mのプールを泳ぐ場合は一般的に40秒程度かかると言われています。
ということは1kmの距離を泳いだ場合、時間に換算すると約15分。体重55kgの人が1km泳いだ場合に消費するカロリーは約184kcalになります。たったの15分で200kcal弱もカロリーが消費するのは嬉しいですよね。
ちなみに、脂肪1kgを落とすには約7000kcalを消費しなければならなく、毎日1kmという距離をプールで泳ぐとなると、55kgの人の場合、単純計算で38日かかることになります。
水泳の消費カロリーはダイエット向き?
ダイエットを決意してネットでダイエット法を探しているときに必ずと言っていいほど「水泳は痩せれる」とか「水泳はダイエット効果が高い」などと出てきた経験はありませんか?事実、水泳は他の運動よりも時間で比較しても消費カロリーが高い運動の一つです。ではここで本当に水泳がダイエットに向いているのか確認しておきましょう。また、毎日プールに通って泳いでいるのに痩せないという人も今一度水泳とダイエットについて確認しておきましょう。水泳ダイエットにはメリットがたくさんあります。一つずつ見ていきます。
水泳ダイエットのメリット①水泳は全身痩せに効果的
実は水泳は腕、肩、お腹、脚など全身の筋肉を使うため、全身痩せにはとっても効果的な運動です。そのため、下半身やお腹などといった部分痩せにも効果的です。筋トレやランニングなどよりも負荷もかからず体の負担も少ないが良いですよね。それで消費カロリーも他の運動よりも高いとなるとダイエットに向かないわけがありません。
水泳ダイエットのメリット②水中ならではの動きができる
体の硬い人でも水中に入るとしなやかな動きができます。これは陸ではあまり使えていない筋肉を使うには非常に有効な方法で、プールに入りながら自由自在に体を動かうことで全身の筋肉をまんべんなく動かせることができるのです。また、水中に入っている間は負荷をあまり感じないため、たとえば筋トレやランニングと同じ時間の運動でも水泳の動きの方が体感的には負担は軽く感じ、他の運動よりも長い時間、体を動かすことができます。
水泳ダイエットのメリット③歩くだけでも効果大
泳ぐのは苦手、体力的にキツイという人もいるでしょう。また、実際にプールを端から端までウォーキングしている人を見かけたことはあると思います。実際、プールの中を歩くだけでもダイエットには効果的です。事実、体重55kgの人がプールを1時間ウォーキングした場合に消費するカロリーは259kcal。これはハンバーガー1個分のカロリーを消費したことになります。1時間でこの消費カロリーですから、1カ月続けると7770kcalも消費することになります。あくまで計算上ですが、この計算だと順調に1カ月1kgずつの脂肪を落とすことができます。
水泳ダイエットのメリット④基礎代謝が上がる
水泳をすると当然基礎代謝が上がり、太りにくく痩せやすい体になります。しかし、水中を歩くだけでも基礎代謝は上がるのです。つまり、泳がなくてもウォーキングだけで基礎代謝は上がるのです。特に水中ウォーキングはお腹と下半身の筋肉を使いますが、全身の筋肉の70%は下半身にありますから、水中ウォーキングだけで効率的な筋肉の使い方ができており、基礎代謝を上げるには十分でしょう。また、ウォーキングは水の抵抗を受けながらお腹と下半身を使って歩くため、お腹から下の引き締めにも効果大です。
水泳ダイエットを成功させるコツ
水泳はダイエットに非常に効果的な運動だとわかったところで、水泳ダイエットを成功させるコツをご紹介します。水泳ダイエットをしているのに痩せないという人も是非参考にしてください。
頑張りすぎない
水泳が他の運動よりも消費カロリーが高いからといっても頑張りすぎないようにしましょう。毎日何時間も泳いだり歩いたりすると実は逆効果。ストレスをためない程度の週に2〜3日と決めておき、その間はしっかり筋肉を回復させておきましょう。水泳ダイエットをしているのに痩せないという人も、もしかして毎日ハードな水泳をしているのかもしれません。もしくは水泳+他の運動をしているなど、筋肉は酷使すればするほど乳酸が溜まり疲労が蓄積することで倦怠感や浮腫みといった症状が出てきます。また、この場合は体重が落ちないどころか増えてしまうことがあるので水泳ダイエットで痩せないという人はこのパターンかもしれません。
水泳しているからとつい食べ過ぎてししまわない
水泳は消費カロリーが高いということはダイエッターなら知っているという人も多いでしょう。そういうこともあって、水泳しているからと気が緩み、つい食べ過ぎてしまうという人もいるかもしれません。なかなか結果が出ずに痩せないという人は一度思い返してみてください。当然、食べ過ぎが続くと痩せないどころか太る原因になります。
プールを歩くときはお腹と足に力を入れる
水中ウォーキングでダイエットをしている人は歩くときにお腹にグッと力を入れ、歩幅を大きくしてウォーキングしてみてください。これだけで効果に違いが出ますよ。
最後に
水泳はランニングや自転車と違ってわざわざジムやプールに通わないといけないという点では少々面倒なところがありますが、それでも消費するカロリーのことを考えると効率的にダイエットできる運動です。
また、泳ぐのは苦手という人も水中を歩くだけで十分なカロリーを消費するのでおすすめです。泳ぎ方によっても消費カロリーに違いがありますが、それでも「水泳」と一括りにしたときに総じて消費カロリーが高いため、自分の好きな泳ぎ方で自分のペースで楽しく続けることがダイエットを成功させる秘訣かなと思います。今回はクロールや平泳ぎ、バタフライなど泳ぎ方によっても違う消費カロリーの計算式やプールでウォーキングをしたときの消費カロリー、水泳でダイエットを行う場合のメリットや水泳ダイエットを成功させるコツについてもまとめました。
参考になれば幸いです。