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私たちは誰だって、無意識のうちに「こうしてくれたらいいな」「どうして、この人は私のことを分かってくれないんだろう」などと、周囲の人に対して期待してしまうことがあります。けれど、周囲への期待値があまりにも大きくなりすぎてしまうと、うまくいかなかった時になんとも言えない悔しさや苛立ちを味わうことがあるかもしれません。
もし、私たちが相手に期待することをやめてみたら、どのようなことが起こるのでしょうか。
そこで今回は、上手くいかない時、周囲に期待をしない方がいいことについてシェアします。
1:「あなたのことを思ってくれている」という期待
まず、誰よりもあなた自身が十分に自分のことを大切にできていなければ、周囲の人を大切にすることもできません。
それは、あなたの周囲にいる人全員に当てはまります。
また、自分自身のスキルや外見の美しさなどを証明する手段として、相手の顔色や考えを必要以上に伺うことはやめましょう。
よく言われる言葉ですが、「みんな違ってみんないい」は、本当です。
あなたには、あなたにしかない輝きがあるから。
周囲から「あなたは綺麗だよ」「大好き!」と、評価を得たいのであれば、まずはあなた自身が誰よりも自分自身のことを愛してあげるようにしましょう。
2:「私の期待に応えてくれるはず」という期待
「私はこうしたい!……とは、言えないけれど、大好きな彼ならわかってくれるはず」と、自分の考えを言わないまま相手に期待をしていた。
けれど、相手はまったく自分の期待に応えてくれずガッカリした経験、あなたにはありませんか?
もし、いちどでも経験があるならば、これを機会に考え方を少し改めてみましょう。
残念ながら、あなたが電車で向かいの席に座っている人の「今夜食べたいメニュー」を言い当てることができないように、周囲のひとの考えや気持ちや言葉にしない限り伝わることはありません。
そして同時に、「きっと、あの人は私の存在に気がついてくれるはず!」と、期待することもやめましょう。
して欲しいことがあるのならば、きちんと「こうして欲しい」と言葉にして伝える。
議論すべき必要があると感じたら、正直に議論をすること。
「ここぞ!」という転職や昇進のチャンスが巡ってきた時には、自分にはその価値があることを証明できるようにする。
自分の考えを伝えることは、時に勇気のいることかもしれません。
けれど、自分の考えをオープンに話せるようになっていくと、次第に思わぬ誤解が生じることがグッと減ります。そして何より、本音を言えるようになると生きやすくなっていくはずです。
3:「誰かが私のことを甘えさせてくれるはず」という期待
あなたを幸せにしてくれる人は、この世界のどこかに必ずいます。
けれど、だからと言ってその「誰か」を必死になって探すようなことはやめましょう。
また、私たちのことを傷つけるような人も残念ながらいるということも覚えておきましょう。けれど、だからと言って誰かがあなたの人生を台無しにしようとしているわけではありません。なぜなら、それらが問題の解決になることはないからです。
幸せを感じたいと思った時、私たちはつい「誰か」の存在を浮かべては「この人に幸せにしてもらいたい」という気持ちが働くことがあります。もしかすると、なかには「あなたが幸せであることが、自分の幸せ」と言ってくれる人がいるかもしれません。そのような人がいる場合には、その人のことをぜひ幸せにしてあげましょう。
けれど、基本的には自分のことを幸せにしたいのならば、まずはあなた自身でやってみること。これが何よりも大切です。
4:「白馬に乗った王子様が私を幸せにしてくれる」という期待
どれだけ「君の笑顔が見られるだけで幸せだから」と言ってくれるような年上彼氏がいたとしても、依存した関係が続き過ぎると自分を高める努力を怠ってしまうようになります。
簡単に甘えることができる環境にある時こそ、あなた自身に焦点を当ててみてください。
なぜなら、あなたの人生をあなた以外の人が100%コントロールできるということはないから。
白馬の王子様はあなたに愛という幸せを届けてくれるかもしれませんが、100点満点の幸せはあなた自身が生み出していくものです。
5:「周囲の人はいつでも優しく接してくれる」という期待
周囲の人には、どんな時にも思いやりと誠実な対応をすることが大切です。
なぜなら、あなたの知らないところで悲しい出来事や悩みを抱えているかもしれないから。
けれど、(あなたがそうでないように)周囲の人たちがいつでも元気でやさしく接してくれるとは限らないということも知っておきましょう。
問題や悩みを抱えていない人なんていません。
それに、もしかすると満員電車にぐったりしているだけかもしれません。
決してあなたのことが嫌いなわけではなかったとしても、ついぶっきらぼうな態度を取られてしまうことだってあることを覚えておくだけで、必要以上に傷つくことも無くなるはずですよ。