(1)では己が貧乏神に取り憑かれているやもしれぬと思うおぬしのための生活習慣チェックであった。
今回は、おぬしの身近にいて、ちょいちょいとおぬしが貧乏になるように仕向けている貧乏神のチェック方法じゃ。
【身近な貧乏神の特徴】
★(1)で挙げた行動・生活をしている
(1)で挙げたように、汚れを気にせず服を着ていたり「もったいない」とグチグチ言っていたりする輩は、やがて本人が貧乏神と化してこちらも巻き込んでくる。「それ以外はいい人なんだけど」と思う友人などであれば、傷つけぬように本人も無自覚な貧乏癖に気付かせてやれるとよきな。
「なんか、いつもお金ないって言ってると、よけいビンボーになるらしいよ!笑 やめよーよ!」などと伝えて口癖をやめさせたり、プライドを傷つけぬよう持ち物の汚れを優しく指摘する、家の食器が欠けていたら次に遊びに行くときに安価なものでよいゆえプレゼントするなど、試してみるとよい。
★いつも「お金がない」と言っている
これは説明の必要はあまりなかろうが、いわゆる「言霊」の呪いをかけてくるタイプじゃな。お金がないといつも言うているのは、本人がその言霊に縛られてお金がない人生になっていくだけならいいが、そやつと関わっていると周囲もそやつが発するお金がない運気に巻き込まれてしまう。
この「お金がない」というタイプは二通りいる。一つは、本当にお金がない貧乏人。これはありのままを嘆いておるゆえ、仕方ないがやはり近付きたくないものじゃ。ただ、相手がおごれやら金を貸せやらとせがんでこないぶんには、大した害はない。また、こやつらへの対処次第では福の神を招くこともできる。
先に挙げた貧乏習慣の友人への対処しかり、友人が金に困っているならば、金はやってはいけないが本人がしている貧乏習慣にそっと気付かせてやる、おぬしがいらないもので相手が必要なものがあれば、譲ることじゃ。
昨今ではメルカリのようなフリマで安価でものが売買できるゆえあまり友人間でもののやりとりはせぬであろうが、たとえばおぬしの子はもう育っていらなくなったベビー用品を、なんらかの事情でとても困窮した状態で子を産み育てる友に譲るのは、これは「徳を積む」ことになり、福の神の目に留まるのじゃ。「ほう、こやつに恵めば、その恵みは他の者にも行き渡るのか」と、福の神はますます福をおぬしに運んでくれるようになるのじゃ。
★出し渋る金持ちは最悪の搾取人
さて、金がないが口癖のもう一つのタイプは、金持ちなのに貧乏を装っている者じゃ。こちらは実は、先に挙げた本物の貧乏人よりタチが悪いことがある。
まず、こやつらがおぬしより上の立場、すなわち雇用主などであるならば、やつらは金がないと言いながら、おぬしの労働を安く買い叩くつもりでいるやもしれぬ。逆に、こやつらが客であるなら、やはりおぬしの商品やサービスを値切ろうとしているやもしれぬ。
いずれにせよ、実害のある貧乏神なうえに、労働搾取しあるいは値切りながらも長く関係を保とうとするので、相手からお金を払ってもらっているにも関わらず、だんだんとこちらが貧乏になる最悪の相手じゃ。ドツボにはまり精神的にも縛られる前に関係を断てるとよいのじゃが。
★クレーマー
おぬしがもし接客業ならば文字通り、常にクレームをつけてくる客じゃ。先の「お金がない」と、出し惜しみをするタイプとも共通しているが、こやつらのクレームに対応していると、その間に良客を逃すやもしれぬ。
また、クレーマーの中には本気でこちらのためを思うている者もいるが、それは理路整然としていたりこちらも「なるほど、確かにそれは改善すべき」と納得がいくが、単なるクレーマーはストレス発散に、客の立場を利用して文句が言いたいだけである。そのような貧乏神に絡まれた場合は、なるべく早めに出禁にできるとよいな。