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影の支配者(1)傀儡を弾除けにして本当の悪は影に隠れる【現代の呪2】
※旧メディアVeryGoodからの移行記事です。古い日付や内容、リンク切れやレイアウト乱れ等ご了承ください。元記事:2019.04.28【芦屋道顕】影の支配者(1)傀儡を弾除けにして本当の悪は影に隠れる【現代の呪2】https://www.verygood.la/199082/
・・・もうすぐ、元号が代わるのう。それゆえか、昨今テレビを観ると「平成の振り返り」番組が多く、そのようなこともあった、そのような人もいた、とやはり感慨深くなることもある。
とはいえ、街中のインタビューにしても、やはり皆、気にしているのは「日本がこれからどうなるか」つまりは来たる『令和』の世の政治と経済であろう。
【社名に「令和」、1カ月で73社 「平成」スタート時上回る】
東京商工リサーチは、新元号「令和」の発表以降、社名に漢字の「令和」を用いた企業が全国で73社誕生したと発表。「平成」スタート時の1カ月で誕生した「平成」企業数(67社)を上回りました。
詳しくは⇒https://t.co/jSpADxoppJ pic.twitter.com/GEyNNsZULA
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) April 26, 2019
これについては具体的な施策など、わしのような若輩者には何も語るべきことなどない。また、平成の世がどうであったかを語るにも知識があまりにも足りぬ。
しかし霊的側面からであれば、平成の世とこれからやってくる令和の世について少し、トンデモな内容とはなるが一部のオカルト好き・陰謀好きの疑問や不安に応え得る話ができそうじゃ。ニーズも少しばかりあると聞いているので、今回よりしばらく話していくぞよ。
表に出ている『悪人』は本当に悪人なのか?
「現政権になってから日本はどんどん衰退している」「あの政治家が元凶なのでは?」
こういった一般市民の不安や疑問はいつの世にもあったはずじゃ。わしも「これは真実かも!」と最近まで思うていたオカルト界隈での都市伝説に「自民党政権以外のときに必ず大災害が起きている」つまりは「野党が政権を握ると大災害が起きる」というものがある。
その根拠とされるのは以下じゃ。
1994年6月
自社さ連立政権 成立
首相:村山富市(社会党)
↓
1995年1月17日
阪神淡路大震災発生
2010年6月
民主党政権 成立
首相:菅直人
↓
2011年3月11日
東日本大震災発生
確かにどちらも未曾有の大災害であったが、しかし根拠として挙げられるのはこの2つのみ。陰謀論では野党が政権を握ると、それをよしとしない「影の支配者」達が政権を奪還するため、そして一般市民に「やはり日本は自民党が政権を握っていないと良くないことが起きる」と印象付けるために人工地震を起こしていると囁かれているが、飽くまで陰謀論じゃな。
果たして、政権を握る者とその国の運気は連動するかといえば「する」が、しかし表に出る一個人や表に出て一般市民に知られる団体などは飽くまでそのための「顔」であり、その進退と世の中の動きとはある程度連動はするが、原因・元凶ではないのじゃ。
【清和天皇の生涯と大災害】
かつて、あの「いまでしょ」の林先生が何かのテレビで取り上げたゆえ有名であるが、日本にはかつて『清和天皇』なる、生涯何度となく大災害に見舞われた悲劇の帝が存在する。
850年 5月10日誕生(父:文徳天皇)
858年 即位(9才)
864年 富士山噴火
866年 応天門の変/大干ばつ
867年 阿蘇山の噴火
868年 京都で有感地震(×21回)
869年 肥後津波地震/貞観大地震
871年 出羽鳥海山の噴火
872年 京都で有感地震(×15回)
873年 京都で有感地震(×12回)
874年 京都で有感地震(×13回)/開聞岳噴火
876年 大極殿が火災で焼失
876年 譲位
878年 関東で相模武蔵国地震
879年 出家
879年 京都で有感地震(×12回)
880年 京都で地震が多発(×31回)
880年 死去(享年31歳)
ストレスゆえか、31歳という短い生涯であらせられたのじゃ。なんとも悲運であったものよ。
万が一、譲位してピタリと災害が収まったならば、やはりなにがしかの理由が帝の徳というよりも霊的因縁にあったやもしれぬ。が、実際には清和天皇は譲位を決意し、その後は出家しても大災害は収まらなかった。これは、帝の周囲によりこういった現象が帝のせいではないと納得させる良き大人がいなかったのも悲劇であろう。本来ならば、譲位後に関東で大地震が起きたとき、過去の大災害も帝のせいではなかったと進言すべきであった。・・・しても、信じてはもらえなかったやもしれぬが。
世の中のあらゆる分野の表舞台にいる人々や団体は、何がしかの問題が起きればすぐに「あいつのせいだ」と標的となり、一般市民からの攻撃を受ける。実に、表舞台にいながらも正々堂々と悪人顔をしていたり嫌われる発言や行動ばかりする者もいる。「悪くない」の一点張りでその座に居座る者も多い。
しかし、彼らのように「開き直った悪人」であれ「自分は悪くないと言い張る悪人」であれ、表舞台にいるからには、実は彼らはラスボスではないのじゃ。
むしろ、開き直って「悪人です」とやっている権力者や金持ちは「裏で糸を引く真の支配者の弾除けとして、職務を全うしている」傀儡なのじゃ。
影の支配者(2)傀儡を操る黒幕が小物なら、さらに隠れた「本尊」が【現代の呪2】
(1)では、表に出ている人物は悪人であっても、その影に潜む真の支配者の傀儡であり、一般市民からの攻撃を真の支配者の代わりにその身に引き受ける「弾除け」であると話した。
カルトや企業の事件で「教祖」や「社長」の「黒幕がいる」は信じられるが
国家レベルで政治や経済を動かすほどの立場の人間や組織が傀儡で、黒幕がいるといえばやはりオカルト的な陰謀論というイメージで受け取られがちじゃな。
しかし、例えばカルト教団や会社が起こした事件ではまず当然に「教祖」「社長」が非難される。顔も名前も知られているから標的となり、ありとあらゆる過去が暴かれ、人格が否定されてゆく。しかし、彼らが「実はお飾り」だと分かることがある。
「カルト教団●●の黒幕は◯◯◯◯という男。教祖は黒幕の愛人で、単なる客寄せパンダ」
「△△社は出資元の××××の指示通り。社長は雇われ社長で取り替えがきくスケープゴート」
などという話が表に出れば納得してしまうものではあるまいか。そして、そのような「黒幕」がいると話題に何度も登るときは、それは事実やもしれぬのじゃ。
※ただし本物の黒幕を隠すために、その黒幕が意図的に別のそれらしき誰かを黒幕だとの噂を流していたり、あえてフェイクニュースと否定される体裁で自身の名を出すなどの裏工作やもしれぬゆえ、昨今は本当に油断ならぬが。
「本当に悪いのはこっちだ」と示された黒幕が「大したことがない」ほど、さらなる裏が
そうして、表に何らかの責任を負う立場にいる誰かの「黒幕」が示されたときに、最初は誰もがその黒幕がいかなる悪の存在なのか組織なのか、どのように秘密の悪事を働いているのかと好奇心を持ってそのニュースの続報を待ち、自身でも調べてみたりする。
ところが、非常にありがちなのが「幽霊の正体見たり枯れ尾花」「案ずるより産むが易し」が如く(ニュアンスが異なるが、他に良い諺を知らぬのじゃ)「あの事件の黒幕と言われた●●●グループって、確かに怪しいけどやってることはたかが知れている」「あの●●●グループの知り合いいるけど、普通の人だよ」との結論に至ってしまうことじゃ。
その黒幕的な存在について軽く調べれば分かることで判断してしまえば真相には辿り着けぬ。実際に知り合いがいても、その知り合いはその団体の表の顔しか知らないことも多い。
あるいは、その知り合いが実はある秘密組織の幹部だったとしても、そんなことを自ら吹聴するはずもない。
「自分にはすごいバックがいる」などと吹聴する輩は小物であるのは常識であるな。己の属する組織が、世の中に知られては困ることをやっていると本当に知っている者は、それをひた隠しにするものじゃ。
しかし、ひた隠しにしてもあまりにも現実的に不利益を被る人々が多くなれば、隠し続けることも難しくなる。現実社会ではあらゆる姑息な手段で隠しおおせても、霊的な存在はそれをいつまでもは許さぬ。具体的な名前や事件名などは出せぬが、世の中全体でこれまでとは異なる流れが起きているのは確かじゃな。