「iPhone新しいの出たよね。機種変更しようかな」
「うーん……。今のAppleはもう見栄を張りたい情弱の持ち物って感じだよね」
そういう彼も、iPhoneユーザーだったりする。そして「そろそろアンドロイドでもいいかな」なんて言う。でも、彼も次もiPhoneにするだろう。単純に君の意見を否定したいだけだから。そう、彼ならね!
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「今日は残業?お疲れ様☆」
「いや、今日だけじゃないよ。昨日も一昨日も。明日もだよ」
素直に「ありがとう」とは言えないのかな、コイツ。と思うよね。残念ながら、言えないんだよね。なぜって?「俺はすごく頑張ってるんだ!疲れてるんだ!」とアピールしたいからさ!
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「帰りにラーメン食べない?今日は私が奢るよ!」
「そんなんだからお前、いくらダイエットしても無駄なんだよ」
彼は普段は君に奢ってくれる、男気のある男だと思う。だけど、心のどこかでは君に対してお金を出すことで「自分が優位にいたい」気持ちがある。だから、君に奢ってもらうのはラーメンだろうとコーヒー一杯だろうと、嬉しいけれどそのときは「ご馳走さま」を言わなきゃになるから、彼のちっぽけなプライドが傷つくんだ。だから、その機会を否定する。
ラーメンを奢ってくれる彼女を愛しく思っても、少しバカにすることでプライドが保たれるんだ。
例外は君が、彼の好みの体型よりも少しではなくだいぶ太っている場合だ。その場合は、言葉通りの「君への文句」だろう。裏も表もない。むしろ、もう少しオブラートに包んで話せばいいのに、それができない可哀想なコミュ障彼なんだろう。君以外の女性には手に負えないから、見捨てないでやってほしい(苦笑)
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「女優の◯◯◯綺麗だよね」
「でも、もう歳だよな。あと、口元がだらしない」
まあまあ、こういうのは許してあげよう!きっと彼は君のほうが綺麗だと思っているんだから。あるいは、本当に君と彼とで女性の好みが違うんだろう。
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「髪切った?サッパリしたね。似合うよ!」
「いや、今回切られ過ぎた。前のほうがいいって会社では言われたよ。俺もそう思う」
君が褒めても否定してくる彼の本音は「もっと褒めて!」だ。彼はきっと自尊心が低いか、最近いろいろと自信を失うことがあって、褒め言葉を素直に受け止められないんだろう。
あるいは、本当に会社で例えば3人の人から「前のほうがいい」と言われたら、残念だけど男は社会的な生き物だから「他人からの評価」に重きを置く。
だからこそ、