近親者との交配を避けるために、そう感じるようになっていて、他人でも遺伝子レベルで相性の良い相手の体臭は芳しく、悪い相手は悪臭に感じるそうだ。
ただ、この体臭も相手が匂い対策をキッチリ行っている場合は匂いとしては認識できず、しかし「生理的に受け付けない」感覚だけが残ってしまう。
また、人間は「理由は分からないけれど、生理的に受け付けない」現金と結果の間に関連性がない状況、認知的不協和が生じている状況にストレスを感じるから、なんとかして相手を受け付けない理由を探そうとする。
そして見つける理由の一つに、恐らく「相手のセンスが気にくわない」があるのだろう。世の中には、同じ人間なのにどうしてこうも好みも価値観も違うのか、という相手がいるものだ。
しかし、幸いにもそんな相手と結婚してノイローゼになっているような夫婦はそうそういない。そういう相性の悪い相手は出会って早い段階で、この「私服」を見ればだいたい見抜けるからだ。
私服のセンスが気に入らない相手の部屋を、忍耐強い女性が訪ねたとする。十中八九、彼の部屋のインテリアはもちろん、借りている部屋のロケーションからして気にくわないだろう。そして、生活習慣も。
女性は早い時期から同性異性を問わず他者の目を意識しがちだし、社会に出れば男以上にTPOをわきまえた服装選びを要求されるから、メンタルがやられてしまっている女性以外では、あまりトンデモな服装をしている人は見かけない。