服のセンスの良し悪しは、それ単体ならば生命維持に必要か否かでいえば否だ。そして「顔はまあまあ好み、世間評価も高い職業につき、収入もある」なおかつ、1度目のデートにこぎつけるくらいのコミュ力と、女性をそれなりのお店に誘い食事代を奢るくらいのモテテクはもっている男、というだけでも今や貴重だろう。
にも関わらずそんな好物件を「服だけで」お断りしてしまうのは、多くの場合は女性側のこだわりの強さや、わがままにあると思う。実際には、服のセンスくらいは乗り越えて幸せな結婚にこぎ着けたカップルなど世の中にはごまんといるのだから。
だけど「いい人だし、結婚したらいい夫で父親になりそうとも思える。だけど、どうしても服のセンスが気にくわない!」と、毛嫌いしてしまう場合は、恐らく「我慢せずに早めに関係を断つ」判断は正しい。
なぜなら、あらゆる好条件に打ち勝つ「ダサいから嫌」には生理的なレベルでの相性の悪さが表れているからだ。
生理的に相性の良い相手の「体臭」の好き嫌いについては今は良く知られている。思春期の娘が父親を臭いと毛嫌いし、母親が赤ん坊の頃はいい匂いだったはずの息子が思春期を迎えて臭くてショックを受けるのも、生物として両者が正常だからこそ。