スターウォーズ最期のジェダイを観た人には、僕がこれから書くことを読まなくても、この女性キャラが誰なのかと、言いたいことはなんとなく分かってくれる人も多いと思う。
■女性の魅力は見た目だけじゃなく男をヒーローにしてくれるかだ
問題の女性キャラはローズ・ティコ。見た目は正直なところ、世の多くの男がヒロインに望む美女とはほど遠い。それでも整備士としての誇りや愛する男に向ける笑顔があって、中盤までは健気さを感じさせる存在だったように思う。
第一、スターウォーズは元を正せばルークとレイアも美男美女と呼ぶには少しためらう個性的な容姿だった。美男美女ではなくてもヒーローになれるのがスターウォーズの世界だから、ローズの容姿をとやかく言うほうが野暮というものだ。
けれど、最後のジェダイのほとんどラストに近いクライマックスとなる戦いのシーンでのローズの行動には賛否両論があるだろう。
"Rose! Why would you do that? Huh? I was almost there. Why would you stop me?"
"I saved you, dummy. That's how we're gonna win. Not fighting what we hate, saving what we love."
– Finn & Rose Tico pic.twitter.com/tuk1c3iJpN— The Star Wars Underworld (@TheSWU) March 30, 2018
One of the worst moments of the film.Finn was finally about to sacrifice himself for the greater good and something greater than himself………fucking pissed me off so much
— Leonard Kelley (@MickDagoFilms) April 1, 2018
愛する人に死んでほしくないのは誰だって同じだ。だからローズはフィンの突撃を(機体でだけど)体当たりで止めた。
彼女はこのとき「命はなによりも大切」という、自分にとっても世界にとっても共通する「絶対的な正義」に基づいて行動している。
そして「自分が正しい」さらに「愛からの行動」と確信しているからこそ「なんでこんなことを?」と問うフィンに対して、あのドヤ顔ができてしまったわけだ。
だけど、ローズがしたことは、フィンがヒーローになるチャンスを奪うことだった。大義のために命を投げ出すことを厭わない勇猛果敢な男にとっては最悪の行動だ。