【芦屋道顕】血筋と呪い(3)真の恐怖は「気付く機会」が奪われていること【現代の呪2】

【芦屋道顕】血筋と呪い(3)真の恐怖は「気付く機会」が奪われていること【現代の呪2】

血筋と呪い(3)真の恐怖は「気付く機会」が奪われていること

(1)(2)を先に読んでほしいのじゃ↓
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■血筋への凶悪な呪いの恐怖は「気付けない」こと

(1)の冒頭で話したように、この記事を読んでいるおぬしは、いかに呪われているように思える人生をこれまで送ってきたとしても、解きようのない「血筋にかけられる呪い」とは無縁じゃ。不幸の原因はほかにあり、もしなんらかの呪いだったとしても、それらは自身で解くことができるものじゃ、安心してくだされ。

その理由は……。深刻な呪いを受けていると霊的な現象に関わる情報が遮断されてしまうからじゃ。

霊的な現象に興味を抱き、あれこれと情報を集めることができるのは、そうして自らを救うことが可能な運命の元にあるからこそ。スピリチュアルやオカルト好きは、現実的な対処でなんとかなることでも、そちらに結びつけてしまうことが多くそれはそれで困ったこともある。

しかし、深刻な呪いを受けている者はその逆に、どのように不可解な現象でも科学や医学で対処でき、霊的なことは一切関係ないと決めつけてしまう。一族が代々、明らかにほかの人々とは異なるなんらかの不幸に見舞われていて、周囲では密かに「あの一族は呪われている」などと密かに噂されていても、勇気ある誰かが直接尋ねても、決して呪いなどとは認めぬのじゃ。

■素人の介入は不可。呪われた血筋の末裔とその周囲に特徴的なこと

自ら気付けないのであれば、気付いた周囲が助けてやればと、善良な読者は思うであろう。しかし、それもできぬことが常。呪われた血筋の末裔は、

・往々にして名家・金持ちで、限られた人々としか付き合いがない

・限られた付き合いの中では、呪いに気付いていても呪いが自分の一族に及ぶことや、頭がおかしいと思われることを恐れ、誰も呪いの可能性を教えてくれない

・子供の学校の同級生やその親など、善意の人が呪いの可能性に気付き伝えても「一般庶民」の言葉には耳を傾けない

・金持ち仲間でもし、本物の霊能者や祈祷師、僧侶などを紹介してくれる人がいても、霊能者や祈祷師、僧侶側が「自分の手には負えない」と断ってしまう

・そうはいっても「私ならできるかも」と、呪法を学んだ素人や中途半端な霊能関係者が(ぬぉ!ブーメランが飛んできよった!)何度もすでに手を出しては失敗してきた。そのため、一族が「霊能者とは役立たずなもの」もの固定観念がさらに強まり、たとえ本物との縁が生じても断ってしまう(本物も、縁が生じてもよほどの恩がその一族にあり、己の命が惜しくない限り引き受けぬが)

結局のところ、周囲は気づいても「触らぬ神に祟りなし」怨霊ならばなおさら手出し無用、と黙ってしまうのじゃな。

もし、身近にこのような一族の末裔と思しき相手がいても、やはり人付き合いはしてもよいが、一族の命運には関わらず、詮索せぬのが一番じゃ。

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