しかし霊的な面を鑑みるならばこれは実は「貧乏神」の仕業ということもあり得る。貧乏神はただ金運を突然奪うばかりでなく、金を稼ぐ手段や金を稼ぐための気力体力を奪うこともあるのじゃ。貧乏神は街中で拾ってしまうよりも、自ら家に招き入れてしまうことが多い。
特に己をネグレクトしていると、貧乏神はやってくる。一人だからと食事をコンビニの出来合いで済ませ、見せる相手がいないからとヨレヨレの下着で済ませ、読みたい本があるが高いからと、我慢して無料の地上波やネットで時間を潰す……。「働けど働けど暮らし楽にならず」と思いながらかろうじて仕事には身なりを整えて行っていても、心の栄養補給を怠っていると心が貧しくなり貧乏神と波長が合ってしまう。波長の合う人間を見つけた貧乏神は「こやつは搾取に相応しい」と、目をつけてよってくるのじゃ。そして、夢の中という「向こう側」の世界で、実際に無報酬で働かされるのじゃ。
貧乏神に去ってもらうには、自らを大切に扱うこと。部屋を掃除し、見せる相手がおらずとも見せられる程度の下着や部屋着を身につけ、映画でも本でもカフェタイムでも、心が喜ぶことに金を使っていけば、貧乏神と波長がずれて、夢での搾取も止むであろう。
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