危険な目に遭ってもその人だけが助かる理由は多くの場合、強い守護者の守りゆえに無事でいられるから、というものがある。しかし、その守護者ですら本人が廃墟や心霊スポットと呼ばれる場所に面白半分で何度も出向くようであれば愛想を尽かして離れてしまう。すると、ほかに新たな守護者がやってくるが、離れた存在よりも霊的な力は弱い者であることは間違いない。
★閑話休題★
危険な場所によく行く記者やカメラマンには強い守護者が?
あまり知られていないというよりは、知らせては社会道徳的によくないからこれまでの人々が黙っていたのやもしれぬが、記者やカメラマンなどで事件事故現場に頻繁に出向き、なんの霊障も受けず天寿を全うする人は多いが、彼らはもともとそのような役割で生まれているゆえに、強い守護者がついていることが多いのじゃ。特に、死者にせよ自然霊にせよ、その場の状況を広く生者に伝えて欲しいと願う存在は、その願いを代行する生者を攻撃はしないのじゃ。
ゆえに、彼らに何も起きなかったからと安心してそのような事件事故現場や廃墟を訪れても、面白半分の一般人ならばどのような恐ろしい目に遭わされるか分からぬ。廃墟の美しい写真集を楽しんだり怖い話を読んだりするぶんにはよいが、くれぐれも現地に足を運んで肝試しなどは考えるでないぞ。
■廃墟が最も危険な理由
ではそろそろ、物見遊山で訪れるべきでない、憑依の危険性が高いスポットの中でも、廃墟が最悪な理由について。これまでに取り上げた繁華街や宿屋よりも廃墟が危険な理由は、
廃墟のまま放置せざるおえないほどに「触れられない」場所だから
遺跡などで歴史的な価値がある場合はそれゆえに保存されるが、それ以外ではたとえ火事で死者が出ようと殺人事件があろうと、その土地自体は地権者や不動産関係者にとっては、更地にしてしまえばまた有効活用できる大事な資産。放置するはずがないのじゃ。
たくさんの死者を出した事件事故現場も、