「もったいない」が口癖
そして、こういった壊れ物、汚れ物を修理も繕いもせずに使い続ける理由が「もったいないから」であるおぬしは要注意じゃ。
もったいない精神自体は、悪いものではない。が、先ほど話したように修理するわけでなく使い続ける理由がもし、「これを捨てたら、新しいものを買えないかもしれない」という恐怖心であったなら、それは明らかに貧乏神の仕業。
貧乏神は人の心に巣喰い、その人の「自分はもっと豊かな暮らしができる」という自信を失わせ「自分はこれからもっと貧乏になるかもしれない」という不安を植え付ける。
そして、その不安こそがいわゆる「引き寄せ」の悪しき実現パターンとして人生に発動する。「これを捨てたら次は買えないかもしれない」つまりは「次を買えないほど、自分は貧乏なのだ」という悲しい自己像を作り出し「もったいない」と、本当なら捨ててもよいものを仕方なく使い続けることで、貧乏な自己像を定着させてしまうのじゃ。
いらなくてもタダのものはもらう
これもまた、貧乏な自己像によるものじゃ。まったく趣味ではないノベルティグッズのキーホルダーや小物を受け取り、アメを舐める習慣もないのに無料のアメに手を伸ばす。
まだ、貧乏神に憑かれていない者も、いらなくても趣味ではなくとも「もしかして使うかもしれない」と受け取るその心に貧乏神は気付いて寄ってくるのじゃ。
本やCDなどを「借りパク」する
最近は少なかろうが、まだまだ学生などにはいる「借りパク」これは貧乏神が最も好む行動パターンじゃ。むしろ、この段階では自身が貧乏神と化しておるやもしれぬな。
人からものを借りて返さずにいると、自身は罪悪感がなくとも、相手は心の中で「どうして返してくれないんだろう」と悲しく思うならば悪しき念が飛んでくる。たとえ貸した本人はそのつもりはなくても、潜在意識のレベルでは「あの子に私の◯◯を借りパクされた」という嫌な気持ちが少しは発生するものじゃ。