【辛口オネエx芦屋道顕】生霊の怖い話「売っても捨てても返ってくる恐怖のブランドバッグ」

【辛口オネエx芦屋道顕】生霊の怖い話「売っても捨てても返ってくる恐怖のブランドバッグ」

生霊の怖い話「売っても捨てても返ってくる恐怖のブランドバッグ」

※旧メディアVeryGoodからの移行記事です。古い日付や内容、リンク切れやレイアウト乱れ等ご了承ください。元記事:2015.09.08:【辛口オネエx芦屋道顕】生霊の怖い話「売っても捨てても返ってくる恐怖のブランドバッグ」https://www.verygood.la/82497/

道顕:さて、怖い話シリーズじゃが、今回は辛口オネエの話を、わしが解説させてもらうぞよ。

オネエ:じゃ、さっそくね。ちなみにコレ、夜職時代の友達の話なんで本人ちゃんが身バレするとヤバいから、いろいろボカしたりフェイク入れるわね。

借金してまでお店に通い、高価なプレゼントをくれるAさんの話

★始まりは色恋営業

友達のキャバ嬢「綺羅々(仮名)」ちゃんって子がいたんだけど。彼女がまだ売れっ子じゃなかった時代、かなり一生懸命に接客するし、お客さんにはせっせと営業メールしたり同伴※もアフター※もしたり、お休みの日も会ったりして頑張ってたのね。

※同伴…お店の女の子がお客さんとお店の外で待ち合わせ、一緒にお店に入店すること。通常は軽く夕食を共にすることが多い。

※アフター…お店が終わってから店外デートすること。

それってぶっちゃけ「色恋」っていう、お水の営業の一つで、「ホントに好きになっちゃった」って見せかけて恋人みたいに振る舞って、それでお客さんをつなぐんだけどさ。

そうすると、まあ当然ながら本気にするお客さんって出てくるわけよ。それが、Aさんって40代くらいの人だったのね。

Aさん、職業は「社長」って言ってたけど多分違うっぽかったって。でも週に3回は通うし同伴でも美味しいお店連れてってくれるしプレゼントもくれるしで、お金の出どころはどうでも良かったわけよね。

★綺羅々ちゃんが売れっ子になってくると……。

で、適度に恋人気分を味わってもらいつつ、うまくお店にも足繁く通ってくれてたAさんなんだけど、綺羅々ちゃんが売れっ子になってくると、態度が豹変し始めたんですって。

キャバって、男性がお気に入りの子を指名すると、その席につくってシステムなんだけど、指名かぶり(他の客と指名がかぶること)で、綺羅々ちゃんが席に着かない時間とかが出てきちゃったわけね。

そうなると、Aさんは綺羅々ちゃんを独り占めしたくて色々するようになったのね。で、細かいことは割愛するけど、Aさんは借金して高価なブランドバッグを綺羅々ちゃんにプレゼントしたんですって。

★鬱陶しくなったAさんと縁を切る

で、綺羅々ちゃんは喜んでそのバッグは受け取ったんだけど、問題はそのあと。

バッグをプレゼントしたんでAさんは、自分がもっといい扱いを受けると思ったわけよね。でも、その頃にはもう綺羅々ちゃんはAさんが鬱陶しくなってきてたのね。

しかも、Aさんは綺羅々ちゃんが席に着かない間、代わりに席に着いてくれるヘルプの女の子たちに罵詈雑言(ブスだとか、会話がつまらないとか色々)言ったり、水しか飲ませなかったり(←これって最悪なのね。店の女の子って、お客さんが飲み物頼むの許可してくれないと、勝手に頼んじゃいけないし、売上も上がらない)店にとってイヤな客になっちゃったのね。

それで、出禁(入店禁止)にされちゃったの。もちろん、綺羅々ちゃんもお店に頼んだわけだけど。

当然、店外で会うことも連絡することもなくなって、しばらくAさんはストーカーっぽいこともしたらしいけど、幸いマンションは知られてなかったし、綺羅々ちゃんもお店を移って、それ以降Aさんと顔を合わせることはなかったんだって。

★バッグは売り払い、綺羅々ちゃんは店を移る

で、バッグも見るたびにAさんを思い出すから、ブランドリサイクルショップに売っちゃったわけね。まだ新品同様で、ただ、綺羅々ちゃんが買ってるワンコが一度だけ取っ手を噛んじゃって、歯型に穴が空いちゃってたんですって。

で、Aさんのこともバッグのこともキレイさっぱり忘れて次のお店で働いてた綺羅々ちゃん。また新しいお店でも常連さんがついて、プレゼントもくれるわけね。

だけど、綺羅々ちゃんが新たに働いたお店って前のお店のあった町にはもう怖くていられないし、ぶっちゃけ繁華街としても「格下」の、安いお店に移ったわけね。年齢もちょっと上がっちゃったし、そういう理由で店を移るってワケありって感じだから仕方ないんだけど。

そうすると、客層も以前に比べて落ちるというか、懐にあんまり余裕が無い人が増えたんですって。だから、プレゼントも、「ダイヤだよ」と言いつつジルコニアだったり、ブランド品もコピー商品だったりってことが出てきたんですって。残念な話だけど、そういうことってあるのよね~。

★偶然?それとも?戻ってきたAさんのバッグ

で、ある日、綺羅々ちゃん的にも好きだなと思える常連さんができて、その人が綺羅々ちゃんにプレゼントをくれたんだけど、包み紙を開けてビックリ。

Aさんがくれた、同じブランドバッグがそこに!!

でも、人気ブランドのレギュラー商品だったし、新品かな?と思ったけど、

よく見たら、取っ手に見覚えのある小さな穴が……。

驚いて綺羅々ちゃんが、これをどこで手に入れたのか聞いたら、それをくれたお客さんは正直に「リサイクルショップで新品同様だったし、綺羅々の好きなブランドで色だから買った」って。

恐ろしい偶然ってあるものよね~!!……偶然かしら??

★今度は、売らずに燃えないゴミに、でも……。

で、一応そのお客さんを傷つけないようにその場では有り難く受け取って。

でも、気持ち悪いから、綺羅々ちゃんは今度はもうどこへも売らないで、燃えないゴミの日に出したんですって。マンションのゴミ置き場に、他の人が出したゴミの山にポイッて。

翌日に別のゴミを出しにいくと、もう燃えないゴミは全部回収されていて、バッグもなくなってて、それで一度はホッとしたんですって。

★恐怖ふたたび!結婚まで考えた彼氏からの誕生日プレゼントはあの……。

それから数年経って、綺羅々ちゃんもアラサーでこれ以上ムリと思ってお水の世界から足を洗って、昼職で真面目に働くことにしたんですって。(その後、お水に戻るけどその話は割愛ね)

そのアルバイト先で知り合った上司と恋に落ちて、普通の恋を楽しんでたんですって。その上司=彼氏もお給料がぜんぜん安くて、デートも安上がりな場所ばかりで、プレゼントも普段はくれない人だったそうよ。

でも、堅実だし信頼できるし、いずれ結婚しようとも言ってくれるしで、ようやく出逢えた運命の人に思えたんですって。

そして、彼氏は付き合い始めて最初の彼女の誕生日に、初めてプレゼントを買ってきてくれて。

その包み紙を見た瞬間、綺羅々ちゃんは嫌な予感がしたんですって。で、開けてみたら案の定……。

捨てたはずの、もうこの世に存在しないと思っていたはずのあのAさんのバッグが!!……もちろん取っ手には穴が。

★バッグが原因で彼氏と別れるハメに

それで、綺羅々ちゃん、怖くなって「こんなもの、どこで買ったの?拾ったの?」「いらない!!」って叫んでそのバッグを彼氏に投げつけちゃったのね。

事情が分からない彼氏は、綺羅々ちゃんが贅沢な人間で、プレゼントが新品じゃなくてオークションで買ったバッグだったから、怒ったんだと思ったわけよ。

実際、ゴミ捨て場から拾ったものをオークションなんかで売るお商売してる人もいるらしいから(違法らしいけど)きっと、そのバッグはそういう人が目をつけて拾って出品したんでしょうね。

彼氏としては自分の収入で可能な範囲で精一杯考えて、いいものをプレゼントしたつもりだったから、プライドが傷ついたのもあって、それがきっかけで気持ちが冷めて、後日、綺羅々ちゃんはフラれちゃったの。

そのとき、彼氏はバッグを持って帰って、それ以降そのバッグは綺羅々ちゃんの前には現れてないけど。

★★★★★

オネエ:売っても捨てても戻ってくるバッグ。偶然とは思えないわよね。

道顕:うむ、これはまさに「生霊が取り憑いたバッグ」じゃな。むろん、取り憑いているのはAさんじゃ。

綺羅々嬢にバッグをあげた時点で、そのバッグはすでにAさんの想いがこもって……Aさんの生霊が取り憑いておったのじゃ。

そして、フラれたAさんはもう綺羅々嬢には会えぬゆえ、悶々とする日々が続いたであろう。

「他の男に取られてなるものか」との執着心はAさんの身体を離れ生霊となり、彼女が他の男性なびくたび、「俺を忘れるな」というメッセージとして目の前に現れたのじゃな。

振った相手の生霊対策は?

生霊の対処法は前にも話しておるが、色々ある。が、この場合はもう会えなくとも、Aさんに心の中で謝り、出せずとも詫び状をしたためるなどを続ければ、生霊の影響は薄れ、バッグも戻っては来なくなろう。

しかし、元を正せば「急に音信不通になる」別れ方は、男側に「理由が分からない」「納得がいかない」等のダメージと「まだやり直せるかもしれない」という執着心を抱かせる。まあ、これは男女関係なく、そういうものであろう。

特に、金品を受け取っている場合はその額に比例して、あるいは出した側がそれを手に入れるためにした苦労や思い入れに比例して執着心も強まる。

しつこそうな相手を振るときは、きちんと別れるあるいは振られるように振る舞うなどで執着されぬように注意が必要なのじゃ。

モテて良くおごられる、もらいものをする乙女は、特に気をつけるのじゃぞ!

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