(1)で、カルマは単純な悪因悪果だけじゃなくていろいろだって話したけど、今回は悪因悪果にせよ善因善果にせよ、それ以外にせよ今世では「すごく複雑で分かりにくい出方をする」具体的な話ね。
■カルマの出方は複雑怪奇
★前世と今世で「立場逆転」より「似た関係」が多い理由
一番分かりやすいのは「やった相手にやられる」「やった同じことをやられる」よね。
例えば前世でAっていう男だったとする。ある女性Bさんが惚れてくれたからって、適当に遊んでポイ捨てしたとするじゃない?Bさんはめちゃくちゃ傷ついて、でもそのAに未練を持ったまま、どんな人生かは分からないけどとにかくまっとうしたとして。
今世ではAが女に生まれてきて、前世で自分が捨てたBが男に生まれ変わって、今世では立場逆転で、BがAを騙して弄んで捨てる、なら分かりやすいわよね。
そんで、前世なんて証拠もなんもないから、今世で女性になって、好きな男に捨てられて泣いてるAさんにしたら「前世では貴女が彼を捨てたから。逆の立場を味わってるの」なんて言われても、本来は納得できるはずないわよね。(ところが、本当にそういう前世があったりすると、それらしいことを言われると「なるほど」って思ったりするのよね。魂が反応すると。ただ、だからって今世でその関係を粛々と受け入れろってわけじゃないんで、それはまた別の話ね)
と、ちょっと脱線が長くなったけど元に戻って……。
前世と今世の関係性って、そんな簡単にはなってなくて。むしろ、いい関係でも悪い関係でも、似たような関係を繰り返すことが多いのよ。
今の挙げたような前世の関係でも、
今世でもまた女は女、男は男に生まれてきて、前世と似た関係になったりするのよ。で、放っておくと、またしても女が男に捨てられたりする。
なんというか、理不尽よね。下手したら30回生まれ変わって、毎回同じ男に遊ばれ続けてる女も、この世のどこかにはいるかもしれない。
でも、これこそが「今世の課題」で、前世と似たような関係やシチュエーションで、前世とは別の選択をできるかどうか、それが大事だったりするのね。
★前回とは違う選択、対処をすると?
今世に限った話だとみんな結構経験したことあると思うけど、「上司との関係が嫌で転職したけど、また同じように上司に苦しめられている。乗り越えるまで、同じことが何度も起こる」ってやつね。
前の会社で上司にパワハラされて、そのときは泣き寝入りしたけど、今度は泣き寝入りせずに暴言は録音して訴えてやるぞ、とか、利用されないぞ、とか。別の心構えと対処をして乗り越えると、次からはもう同じ事態には直面しないで済むようになったりするわよね。
もし、次の職場でまた部下にネチネチするのが趣味みたいな嫌な上司がいたとしても「いざとなったらまた、返り討ちにしてやるぞ」って腹がきまってると平気で対応できるし、人間って実は常に、目に見えてる以外のものも感じ取ってるから、
「泣き寝入りする人」と「ガチで反撃してくる人」の見分けは、よほど鈍感でなければつくのよね。
それで、今度の上司からは「この部下、本気で怒らせたらまずいな」って舐められないようになるわけよ。
だから「物心ついて以来、人から舐められがち」「物心ついて以来、不思議と人から舐められない」どっちのタイプもいるけど、それは輪廻転生の概念を信じるなら、まさに前世で泣き寝入りしてたか、前世で反撃しまくってたか、の違いかも。
生まれてこのかた舐められがちな自覚がある人は「生まれつきだから、一生舐められる」なんてがっかりしないでね。それこそ「カルマ」だから、今からでも変えられる、乗り越えれば「カルマ解消」あとは一生大丈夫になるからね。
で、男女関係で今世だけじゃなく前世でも同じ相手*に「すがって捨てられる」を繰り返してるなら「サラリと立ち去る」「ほかの人を積極的に探す」または「嫉妬や束縛で嫌われた」ならそれをやめて放任主義にしてみるとか。
とにかくやり方を変えることで、相手とうまくいこうが別れようが「課題クリア」つまりはカルマ解消になって、今世でその相手のことで悩まなくてよくなるだけじゃなく、来世があるなら(ぶっちゃけ、今生まれてる人は来世ない人多いわよ。卒業ね卒業!)来世ではもうその問題はやってこないわけ。
*便宜上「同じ相手」としてるけど厳密には「前世で付き合ってた魂の記憶を持つ、別の人」だけど。このあたりは前も話したけどまた切り口変えて話すわね。