そして波長の合うものが見つからなければ何者かはまた、おぬしのような人間が通りかかるまでそこで待つことになる。長いもので400年は残るというが、それ以前にはだんだん薄れて消えるじゃろ。
☆古来は「動物への餌やり」などもOKであったが
また、この術は古くは「その場にいる動物に餌をやる」などの方法もあった。野良犬や猫、鳩や雀への餌やりをして動物にその魔物やら霊やらを持っていってもらう、というものじゃ。しかし、現代では野良犬は見なくなり、野良猫や鳩への餌やりは近所迷惑であるゆえ、勧められなくなった。魔物や霊を追い払えたとしても、それで生きた人間の怒りや恨みを買うのであれば、そのほうがずっと恐ろしい。くれぐれも、この呪法は現代ならば「カネで解決」が安心じゃぞ。
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しかし、拾った場所が分からない・戻ってみたけど離れてくれなかった・旅行先で拾ってしまいもうそこには到底行けない(まとまった時間も何万円単位のお金もない)場合の奥の手があるのじゃ。それもやはり、少々はお金と時間がかかるが、九州や北海道などから拾うてきて、戻しに行くのは無理でも、例えば隣の県ならば30分で行けて電車賃も1000円程度、ならば不可能ではあるまい。
それについては次回に。
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