結婚を真剣に考えて、少し条件を緩めてイケメンではないけれど、いい夫で父親になりそうなメーカーの開発部のエンジニアと半お見合いのような出逢い方で出逢い、相手は「こんなステキな方と僕みたいな地味な男が付き合えるなんて」と大喜びだったし相手からのアプローチで付き合いだしたと聞いたときには、「そいつとなら絶対に結婚できる」
と僕も太鼓判を押した。
でも、その彼とも半年で破局した(苦笑)しかも、終わりのほうは彼のほうが逃げるような形で、連絡がだんだんつかなくなり、最終的に紹介してくれた人が間に入って「結婚はやはり考えられない」と真意を伝えてくれたそうだ。
彼女は「理想の結婚についてお互いにたくさん話したの。少しすれ違いはあったけど、私は彼をとにかく褒めて自尊心を高めてあげようとしていたのに、何がいけなかったのか分からない」と言うんだけど、具体的にどんな会話が交わされてたのかを聞き出したら、僕はそのエンジニアが逃げ出した理由が痛いほど分かった。
彼女は、彼に「頼る」つもりで命令していた。しかも有料のコンシェルジュサービスに要求するレベルの細かな要望まで付けて。
「お肉が食べたい!だけど、なんでもいいわけじゃなくて。熟成肉が食べられるけど少しカジュアルな雰囲気のレストランを探しておいて」
「え、今度観に行く映画、◯◯◯の映画館?あそこは客層がファミリー多くて落ち着かないんだよね。×××にしてくれる?」
いや、このセリフだけ読んだら、すでに恋人がいてうまくいってる女性でも「これくらいの要望を言うのは当たり前じゃない?これが命令に思えるって、その男が自信がな過ぎ」と思うと思う。
ただ、問題は言い方だったりちょっとしたニュアンスだったりもするんだよね。