男は頼られたいし、頼られて応えられたとき、感謝されたときに相手の女性に愛を感じる。「俺を信じて、自信をつけさせてくれた女性」として大事にしたいと思う。
ところが、デキる女性はちょっとしたことなら自分できてしまうし、先回りして彼がやるべきこともやってしまう。
すると、彼は感謝するどころか「なんとも思わない」ならまだマシで、多くの場合は時間の経過や回数が重なるごとに、彼女のしてくれることを鬱陶しく思うようになる。
部屋の掃除を勝手にしておいてくれる彼女がいる男に、周囲の男は言う。「大変だなぁ」決して「掃除する手間が省けて羨ましい」「俺もきれい好きな女性と暮らしたい」などとは言わない。
気の利く女性は、過保護な母親並みにある種の男たち・・・大多数を占めるはずの「能動的でありたい男たち」にとっては不要な存在なのだ。
そして、デキる女性は往々にして仕事と同様に家事も効率がよく、収入が高ければ付き合う仲間も同様で、知的でなんでも知っている。会話の中で、男が知らないことを良かれと思って教えたり、仕事に役立つ情報をあげたりもするだろう。
残念ながら「彼の役に立っているはず」そう信じてしている彼女たちの行動はほとんどの場合、彼らの自信を失わせることにつながってしまう。ときには本当に役立って感謝されることもあるけれど、だいたいの男は意地っ張りで、自分の問題は自分で解決したいと思っている。仕事のアドバイスをされてそれが正しくても「彼女に言われないでも、俺ももう少しでその答えにたどり着くところだった」と、不快に思うこともある。