【真夏の怪談】あの人、もうすぐ死んじゃうんだよ【芦屋道顕】

昔の人の方便ではなく、真実の一面もある。大人には見えぬものが、幼子には視えていることが多々あるのじゃ。

■人の死期を当てる少年

その少年は赤子の頃から、どうやら大人には見えぬものが視えていたらしい。母親によれば、ベビーベッドでつかまり立ちをして、何もない空間を見つめて親があやしたときのようにキャッキャと楽しげにしたり、ハイハイを始めてからも一人であらぬ方向を見つめニコニコとしていることがあったそうじゃ。

すくすくと成長し、5歳に差し掛かった頃から、その少年は不思議なことを言うようになった。家族で町を歩いているとき、通りすがりの人を時折じっと見て、

「あの人、からだが透けてるよ」

通り過ぎてから、

「あの人、もうすぐ死んじゃうよ」

などと頻繁に口にしたそうじゃ。

最初は母親も、幼稚園で変なことを言う友達がいるのか、テレビやアニメの影響かと取り合わなかった。何より、街中ですれ違う赤の他人がもうすぐ死ぬのが本当だとしても、それが事実かを確認しようもなかったからであろう。

そんなある日、

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