異界の夢(2)魔界とも幽界とも並行世界とも異なる『異界』とは?【芦屋道顕】

異界の夢(2)魔界とも幽界とも並行世界とも異なる『異界』とは?

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魔界とも幽界とも異なる『異界』としか呼びようがないものの、名前が定まっているわけではない。魔界を異界と呼ぶこともある。しかし、魑魅魍魎や浮かばれぬ死者の魂が彷徨う魔界でもなく、選択により分岐する別の世界、世界線の違う世界の話でもない……。このような世界の話は(1)で取り上げたような奇妙な夢を見たことがない者にとっては意味不明であろう。

しかし、そのような夢を見たことがある者にとっては、己が垣間見た夢について、他人に言葉で説明することがいかに難しいか……。

と、言い訳ばかりしてもおられぬゆえ、そろそろ説明してゆくぞよ。

■魔界とも幽界とも並行世界とも異なる『異界』はかなり昔から存在していたが……。

実は、取り上げたのがたまたま今この時であるだけで、夢で、あるいは起きたままでも否応なく彷徨う『異界』はだいぶ昔から存在していたようじゃ。記録がないゆえ、調べられぬというだけで、しかしさまざまな地方に伝わる伝承や昔話などには、「ああ、それは異界のことだな」と、経験者が見聞きすれば分かる異界の見聞録が含まれている。

確か、遠野物語だったと思うが(違うやもしれぬが)貧しい男が森の中に分け入り、民家を見つけるがそこは無人で金でできた食器類が並んでいたが、善良なその男は何も盗らず帰る。後日、川にいると川上からその謎の民家にあったお椀が流れてくる。こればかりは何か、授かりものと思うて持ち帰り、それで米を測ると米がいつまでも減ることなく、男もやがて金持ちになった。男は今一度、森の中の民家を探しにいくが、辿り着けなかった……。などという話がある。

その話に出てくる森の中の民家は、神が住む家だったのやもしれぬが「神界」ではなく、もちろん魑魅魍魎の棲む魔界でもない。また、並行世界は起きたまま突然迷い込むものではなく、並行世界でもない。ゆえに、もっとも考えられるのは「異界」であったと思われる。

■神界でもなく魔界でもない『異界』にいるのは?

★並行世界は今の世界と同じ『人間の世界』
並行世界と異なるのは、並行世界はおぬしが今いる世界とほんの少し違うがおぬしが知らず知らずのうちに行ったり来たりする世界であり、現実の人間界である。ゆえに、並行世界はいかに奇妙でもそこの主役は人間であり、元々の日常とほとんど変わらぬ、徹底してその違いを探さなければ違いなど分からぬほど良く似た世界である。

★『異界』は人間の世界でもあるがそれ以外の世界でもある

『異界』は人間のみならず、他の存在もそこにいて、共存あるいは棲み分けているにしても、同じ世界にいて人間側もそれを知っているようじゃ。特に、魑魅魍魎や魔物の世界と現実の人間界では比較的境界線が曖昧となり、ふとした瞬間に迷い込むことがあるが、神々の世界に迷い込むことは現実にはほとんどない。現実の、今我々がいる人間界と神界は隔てられているからじゃ。

しかし、異界には人間も魔物も神々も存在する。人間の世界でも一応のこと「鳥居の向こうは神様の領域」「かつて高名な僧侶が結界を張った、この中には魔物は入れない」「この土地は◯◯仏の加護の元にある」などと言われることもあるが、それらの存在を実感できることはまれであろうが、異界ではそのような場所には神々が存在し、感覚的にそうと分かることもあれば、その目で神々を見ることも、話すことも可能となっている。

■異界には毎回『異界への旅の扉』を通って行っている?

(1)で、なぜ「異界の夢」のチェック項目に神社仏閣のみならずモスクなどの宗教施設、そして鳥居や神木、道祖神や地蔵など「信仰絡み」のものが出てきたのか?の答えはこれじゃ。長年に渡り人々の信仰を集めてきた施設や何かしら目印になっているものは、現実世界と異界を繋ぐいわば「旅の扉」となっていることが多い。モスクや教会のように、日本人の土着の信仰とは異なる他宗教の施設であっても、それらが造られる場所は元々その土地に何かしらのエネルギーがあった場所であり、異界に通じていることが多い。

■異界の施設や目印が現実にあるなら行ってみると何かが変わることも


夢に出てきたそういった施設や目印となるものが、現実世界にも存在していて、それがどこか分かる場合は夢の記憶が薄れぬうちに足を運んでみるのも良いものじゃ。現実には、その施設や目印は同じでも、周りの様子は夢で見た異界の風景と現実の風景は異なるはず。

しかし、目には見えなくともその場所にはこの現実世界と折り重なるように、異界が存在しているはず。例えるなら、目には見えなくとも電波や電磁波が存在しているように。そして、こちらからは見えなくとも、異界の側からはおぬしが見えていることがある。

もし、異界の夢の中で、現実世界では出逢ったことのない
「とても心の通じ合った仕事仲間」「親友」「恋人、結婚相手」などといて幸せだった記憶があるならば、それらの存在を異界からこちらの世界に導き出せるやもしれぬ。直接、その存在と出逢うことはなくとも、異界との接点におぬしが足を運ぶことで、異界と現実世界の境界が薄れ、あるいは旅の扉が強化され、あちらからこちらに、愛しき誰かがやってきやすくなるのじゃな。

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