別れ話は面倒……。そうだ!行方をくらまそう!
女性との別れ話から逃げたいあまりにとんでもないウソをつくクズ男達の話、第2弾。
第1弾はこちら↓
クズ男(1)別れ話が面倒だからと新型コロナで死を偽装する不謹慎男達【Ku】
「ウクライナを放っておけない!」セフレを放ってウクライナへ?
その男と彼女が知り合ったのは合コンだった。ただ男性側も女性側も幹事同士が知り合いで、それぞれにコロナ禍でも集まれる男女を集めたので、例えば相手の男性は全員◯◯社、などの共通点はなかったそうだ。
誠実な幹事同士であればメンバーの選定もきちんとするけど、2人が知り合った合コンは男性側も女性側も「人数合わせで、よく知らない知り合いの知り合いレベルの相手も呼んだ」ため、男性側には既婚者や彼女持ちのヤリモクも混ざっていた。彼女自身、幹事の女性と親しいわけではなく、ただずっと出逢いがなかったところに、声を掛けられたのでとりあえず参加したため、事前にどんな男性が来るのか確認していなかった。
そんな希薄な縁でも久々の飲み会は楽しく、後にクズと判明する男は見た目は彼女好みだったそうだ。男は情熱的なタイプで、特に世の中をより良くしたいという気持ちが強いらしく、世界情勢について彼女が知らないことを熱弁し、彼女にはそれがとても新鮮で、なおかつ頼りになる、かっこいい……。などと思ってしまった。そんなこんなで意気投合して、なんとその日のうちに深い仲になり、その後も『金曜の夜に仕事が終わってから飲みに行って、土曜は1日一緒に過ごす』関係だったので、「付き合う」という言葉はなかったものの「付き合っている」と彼女は思い込んでいた。
ところが、あるときからメッセージのやりとりはできるものの、一切逢えなくなってしまった。仕事が忙しい、体調が悪い、コロナの濃厚接触者になった(苦笑)数ヶ月会えない状況が続いて、彼女はついに合コン幹事だった女性に「彼はどんな人なの?」と尋ねた。幹事の女性は「良く知らない。男性側の幹事に聞いてみて」とのことだった。
彼女は女性幹事に連絡先を教えてもらい、男性側の幹事だった男に連絡をして、彼のことを尋ねた。男は少し困った様子で質問にはのらくら答えてから「分かった。俺からあいつに、◯◯ちゃん(彼女)に連絡するように言っておく」と、約束してくれた。
その翌日、久々に男から連絡が来た。『決めたんだ。俺、傭兵になる。ウクライナのために闘うことにした。日本にいて騒いでるんじゃなく、現地で本気で平和を取り戻す』
さらに『実は今もう、◯◯空港にいる。引き止められたら気持ちが揺らぐと思って連絡できなかった。ごめん。俺を止めないで』とかなんとか。
そのメッセージを最後に、彼女と男の連絡手段だったメッセージアプリから男のアカウントが『退会したユーザー』になってしまった。
彼女は素直に『アツい人だっからなぁ。思い立ったら行動しちゃうんだなぁ』としばらくは思っていた。でも、男の話を友達にすると『ウクライナ……。でも外国人の傭兵ってそんなに簡単になれるものなの?』と、みんな『騙されてるんじゃ?そいつ、絶対日本にいるよ』と、男の言動行動を疑った。彼女もさすがに気付いて、男性幹事に男のことを再度尋ねた。
すると、さすがに男性幹事もその男の本当のことを教えてくれた。「ごめん、あいつね、結婚してて子供もいるんだ。俺も後から知ったんで、ほんとごめん。昨日は家族連れで海行ってるはず。ウクライナはないね」
新型コロナ助成金詐取で言い訳じゃなく『ガチ逃げ』した男
※特定を避けるため、実際の経緯や店については改変しています。
彼女にはもう何年も付き合っている男がいて、男は仕事をコロコロ変えるので心配はしていた。とはいえ、男はいつもお金に困った様子はなく、彼女自身は長く安定した仕事をしていて、結婚も特に考えていなかったので『きっと、私には理解できないけど彼なりに世渡りできているんだろうな』と思うことにしていた。
そんなある日、彼女は男が実は半年以上前に、それまでの勤め先を辞めて『店を始めていた』と聞かされた。それはなんと、数年前までブームだったもののその後潰れたタピオカ屋の跡地で、串焼きの店だという。
飲食店の経験はバイトしかなく、それまではブラック企業のサラリーマンとして転職を重ねてきた男がいきなりそんなことを言うので、彼女は驚いた。「仕入れは?設備は?食品衛生法とか、あなた分かってるの?第一、資金は銀行から借り入れた?貯蓄ほとんどなかったよね??」と、疑問が次から次へと出てきてしまう。
男曰く『誰でも店のオーナーになれて、集客がうまくいかなくても儲かる秘訣がある』『ノウハウを教えてくれる師匠がいる』『ノウハウ通りにやれば誰でも儲かる』とのこと。そういえば、と彼女は思い出した。かれこれ2年ほど、彼は『人脈作り』と、さまざまなセミナーに参加して『学んでいる、成長している』と言っていた……。
男の説明はイマイチ要領を得なかったものの、どうやらその『師匠』の主宰するグループに加盟すると、開業資金の借り入れと、いくつか種類のある『飲食店開業パッケージ』なる、店の出店地選びから設備から運営から集客までワンストップで提供されるらしい。
さらに、コロナ禍だからこそ、開店休業でも『助成金』が受け取れる、その申請まで代行してくれる、とのことだった。実際に、男は助成金が振り込まれた口座の画面を彼女に見せて自慢した。
なんだかうさんくさいな、と思いつつもその方面に疎い彼女は、男がそれでも頑張って自分の店を持ったのだと思うことにした。奇妙なことに、その店の所在地を男はかたくなに彼女に教えなかった(苦笑)
それから約1年経ったあるとき、男が急に『自分を見つめ直すために一人旅に出る。必ず戻るから心配しないで』と言い出し、行方をくらませた。彼女は、男が店を始めた途端にコロナ禍で開店休業で、悩んでいるのかなと思って素直に「一人旅かぁ。それもいいかもね」なんて思っていた。『旅先は電波が届かない』と言っていたので、連絡が来なくても気にしなかった。
男が『一人旅』に出て、連絡がつかなくなった数日後。彼女はニュースで『助成金詐欺で逮捕者が大勢出ている』ことを知る。「まさか」でも、残念なことに予感は的中してしまった。男は『師匠』達と共に詐欺罪で逮捕され取り調べを受けていたことが分かった。彼女も参考人として呼ばれることになり、とても嫌な思いをしたそうだ。
続く。
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クズ男(1)別れ話が面倒だからと新型コロナで死を偽装する不謹慎男達【Ku】
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