リアルライフが充実して忙しい君に代わって、世の中の話題をお届けする『噂』シリーズ。今回はTikTokの噂だよ。
TikTokとは?
TikTokはざっくり言うと短い動画を作って投稿できる動画サービスだ。中華人民共和国のテクノロジー企業ByteDance(バイトダンス)が運営。2016年に始まったサービスで最初は中国国内のみで利用されていたけど2018年8月からは全世界展開が始まり、2022年12月時点ですでにユーザー数は世界で10億人を超えている。
スマホのアプリだけで動画を作って投稿できる手軽さにくわえて投稿できる動画の時間が15秒から1分程度ととても短い。だから作るのも観るのもyoutubeなんかに比べるとずっと手軽で『タイパ』タイム・パフォーマンスを気にする若者(苦笑)にはもうyoutubeより人気らしいよね。
この記事を読んでくれてる若者のみんなはもちろん、大人女子のみなさんでTikTokのアプリはダウンロードしていないけれど、Twitterやその他のSNSに拡散されている短い動画をなんとなく観ているなら、Twitterに直接投稿された動画もあるけど、TikTok動画もいつのまにか観ているはずだよ。
世界で10億人以上が利用するTikTokを『禁止』する政府や公的機関が続々と!
2022年12月の時点で世界で10億人のユーザーがいる、と話したけれど、実はアメリカを始めとする世界のいくつかの政府機関や公的機関はその機関内で、このTikTokの利用を禁止し始めている。
★アメリカ下院はTikTokを禁止。公用の端末からアプリの削除を指示
米下院議会事務局は27日、中国系の動画投稿アプリTikTok(ティックトック)を下院の公用端末から削除するよう指示した。ロイター通信が報じた。すべての職員、議員に宛てた文書で「安全上の問題が多く高いリスクがある」と指摘した。
報道によると、職員向けの文書では端末からのアプリ削除について報告するよう求め、今後のダウンロードも禁止した。
米下院がTikTokを禁止 公用端末からの削除指示 | 共同通信
★アメリカ上院でもTikTok禁止のために超党派法案が提出される
米上院のマルコ・ルビオ議員(共和党)は13日、人気の中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を禁止する超党派法案を発表した。同アプリが米国民に対する諜報活動やコンテンツの検閲に使われるとの懸念を受けた。
◯トランプ大統領はもっと前から禁止を主張していた
ちなみに、アメリカ議会がTikTok禁止を発表したのは2022年も終わりに近付いた頃だったけど、実はトランプ大統領はもっと前から禁止を主張していたらしいよ。
その中毒性ゆえに世界を席巻する動画共有アプリ「TikTok」について、米国での使用を禁止すると前大統領のドナルド・トランプが発言してから1年が過ぎた。この発言は、運営元である中国のバイトダンス(字節跳動)がユーザーの個人情報とセキュリティを脅威に晒しているとの主張である。
この発言から1週間後にトランプは大統領令に署名し、バイトダンスが45日以内に米国企業にTikTokを売却するか、さもなければアプリストアから強制的に排除して提供を禁止すると命じた。
トランプの「禁止令」から1年、TikTokに立ちはだかる次なる“脅威”
★インドは2021年の時点ですでにTikTokを含む中国のアプリを禁止
インド電子・情報技術省は、北京字節跳動科技(バイトダンス)の短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」など中国企業が提供する59のアプリに対して、昨年6月に講じた禁止措置を恒久化する方針を通知した。
インド、TikTokなど中国59アプリ禁止を恒久化へ=現地紙
全ては取り上げきれないからこのへんにするけど、他にもTikTokをその『危険性』を理由に禁止している国や公的機関は多い。
TikTokのアプリは実質スパイウェアなのか!?
アメリカで放送通信事業の規制監督を担う『連邦通信委員会』はAppleとGoogleに対して、アプリストアからのTikTok削除を呼びかけてもいた。(2022年6月)
TikTok doesn’t just see its users dance videos.
It collects search and browsing histories, keystroke patterns, biometric identifiers, draft messages and metadata, plus it has collected the text, images, and videos that are stored on a device's clipboard. pic.twitter.com/GKheArMM5X
— Brendan Carr (@BrendanCarrFCC) June 28, 2022
翻訳:
“TikTokは、ユーザーが踊る動画だけを見ているわけではありません。
検索や閲覧の履歴、キーストロークのパターン、生体認証の識別子、下書きメッセージやメタデータを収集し、さらにデバイスのクリップボードに保存されているテキスト、画像、ビデオも収集している”
これだけでも、機密情報なんて持ってない一般人だって「嫌だな。怖いな」と思うよね。クレカや決済関連の情報が漏れたら実害があるし、機密情報までいかなくたって、友達とのやりとりが漏れてどこかに晒されたらたまったものじゃないし、仕事関係だったらクビになるとか賠償責任になるとか、考えただけで恐ろしい。
政府機関や公的機関に至っては、国防に関わる情報も漏洩するかもしれない。だから『禁止』は至って妥当な決定なんじゃないかな。
★TikTokだけじゃなく中国製アプリが危険視される本当の理由は?
でも、このTikTokだけじゃなく、これまでにも中国製のアプリはセキュリティリスクが問題視されて禁止されたことは何度もある。他の国のアプリについてはそんな話はあまり聞かないよね。
「なぜ、TikTokや中国製アプリはセキュリティリスクが高いのか?」作りが粗雑?安いアパレル製品みたいに、服の縫製が甘くて穴があいていたりするように、アプリにもセキュリティの穴があるから?だったらアプデでセキュリティ強化をさせればいいんじゃない?
・・・実は、そんな単純な話じゃなくて、そしてこのTikTokを始めとする中国製アプリの危険性は中華人民共和国という『国家単位』で陰謀論や都市伝説じゃなく、本当に行なっているある活動が関わっていることが分かってきたんだ。
続く。
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