世界線の話(9)『獣人』はやがて蜂や蟻と似た「集合体」として個がなくなっていく
前回話した「人間は3種類に分かれていく」うちの、先行きが一番気になる「獣人」のこれからについて。これ読んでくれてる人達はこの「獣人」には当てはまらないと思うから(誰かにナイフ突きつけられて読め!と脅されてない限り、自発的には読まないわよね 笑)ここからは遠慮なく彼らについてだいぶひどいこと話すわね。
でも、念のために「あなたが獣人でないか」チェック項目挙げとくわ。
■獣人チェック3項目
1. 最近(と言っても実はかなり前から)テレビのバラエティやリアリティ番組を全く見ない・面白いと思わない。ニュース報道も内容が些末なことや、いつまでも同じニュースばかりで政治や経済の大切な情報が取得できないことに違和感を抱いている
2. 世間の流行、大々的に宣伝しているもの、売れているものに魅力を感じなくなった。芸能人の発言などにも「本人以外の誰かの意図」をそこに感じて警戒する
3. 国や権威機関(WHOやIOC)の発表や方針に違和感を覚えることが多くなった
1-3に当てはまれば大丈夫。
■獣人のこれから
今の時点では、そうでない人達からすれば彼らはとても気になる、気がかりな存在だと思うのね。大勢いて、メディアを通じて政治や世論や経済を操る人達の言いなりになりながら、どんどん一般市民の生活が苦しくなっていくのを気にしない。
バラエティやリアリティ番組に夢中になって、それで「けっこう幸せ」に暮らしてるから「今の世の中はおかしい」と気付いている人達が必死に声をあげててもその声は無視。むしろ、気付いても彼らを洗脳している「上の人達」を擁護して「文句ばかり言って、あんたたちのほうがおかしい」と、数の力でねじ伏せようとしてくる。
そんな獣人達とまともに向き合っても、本当に人間1人が猿山で大勢のいきり立った猿に襲われる如く、やられちゃうのが関の山ね。もう、はっきり言って彼らとの「分岐点」はすでに過ぎてしまっているから、血の繋がった家族の目を覚ましたいとか切実なケース以外は、関わらないほうが楽。血の繋がった家族でも「もう、無理だな」と感じるならそれこそ無理する必要はないわ。
しばらくは彼らのことは気になるけど、でもだんだんと分岐した別の世界でお互いに生きるようになるから、気にならなくなっていく。しばらく見えてる間も、目に入るけど「別の種族」と割り切れたらなんとも思わなくなれる。
自分の頭で考えることを(気付かないうちにかもだけど)放棄して、与えられるものに反応するばかり、政治や難しいことに関心を持たず、目先のエロや笑いばかりで頭をいっぱいにしていくうちに、彼らは本当に動物に近づいていく。
でも、むしろ昆虫に近いかもしれない。彼らは自分と自分が属する集団しか見えてなくて、みんなと同じでいることを望む。そして、上の人達が「右へ行け」というメッセージをさまざまな手段で送ってきたら、彼らはみんなそれをキャッチして集団でちゃんと右に行く。労働力が足りないから低賃金でも働け、その中でも楽しみを見いだせ、絆だ、貧しくても楽しければ、人との繋がりがあればいいんだetc.
そうやって、個々の頭で考えずに受け取った指令に従って集団行動をしていくうちに、彼らはやがて蟻や蜂の集団のように、集団のためには自分を犠牲にすることも厭わなくなっていく。「それが正しい」「それがみんなのため」そんな洗脳をずっと受け続けてきたら、もう疑う気持ちさえ出てこなくてなる。
その頃には、もう自分の頭で考えて個を保っていった神人と人間側には、彼らは残酷だけど同じ人間には見えなくなってしまって、彼らの行動が気にならなくなる。彼らを見かけると「あ、蜂の集団だ。刺されないように逃げなきゃ」とは思うけど、蜂の集団がふだん、どこでどんな行動をしていてもそれが気にかかって「蜂がマナーを守らない」なんて思わないのと一緒で。
冷たいようだけど、実は冷たくなくて、むしろ彼らはそういう世界線を選んだんだから介入するのは酷。山に帰りたがってる野生の生き物を調教しようとするのと一緒。
そして、実際にこの過渡期には彼らの人生のほうが楽で、彼らなりに幸せかもしれない。「動物は悩みがなくていいな」と思ったことがあるなら、それなのね。
彼らには彼らの幸せがあるから「助けなきゃ」と思わなくていい。人間で居続けること、全てを俯瞰して神人になる世界線を選んだ人は、その人生を存分に生きればそれでいいのよね。