12月の木星土星合が『200年に一度の転換期』と言われる理由を歴史から
■約20年ごとの木星土星合は過去約200年「土の星座」で起きてきた。2020年の水瓶座合からまた200年は「風の星座」で合が起きていく
木星土星合が起きる星座のエレメントは200年サイクルで変わるのね。ときどき違うエレメントで起きるけど、200年の間に10回起きるうち、8回は同じエレメントで起きる。
★『火の200年』の始まり1603年は江戸幕府開闢が
例えば江戸幕府が出来た1603年は射手座で木星土星合の年なのね。
その後の20年ごとの木星土星合は獅子座→魚座→射手座→獅子座→牡羊座→射手座→獅子座……。と、火の星座で起きた。ま、魚座で起きた年があるわけだけど1603年からの200年では一度だけね。
そんな1603年からの火の星座での大会合の200年を経て、1802年には乙女座で木星土星が合。
★『土の200年』の始まり1802年はナポレオン戦争の一時休戦・小惑星パラス発見
その後また戦争が再開したとはいえ、1802年は1799年に始まったナポレオン戦争の一時休戦が決まった年。ナポレオン戦争はあの有名なフランス革命からの流れで、貴族や王族が支配する時代の終焉をまさに象徴してた。
ちなみに日本では1802年にはロシアとの関係が悪化してて防衛のために今の北海道に「蝦夷奉行」を置いた年。あと、2020年現在もお隣の国と領土問題で揉めてる竹島について、論争の根拠になる地図がこの1802年に描かれてて。
群雄割拠の火の時代が終わって、土の時代には文字通り「土」を、得られた領土をいかに守るか、所有権を主張することに世の中の大きな関心が移ってるのね。
あと、西洋占星術で使う小惑星の「パラス」が潔癖で細やかで自立した女性の生き方を司る乙女座で木星土星合の年に発見されたのも面白いわ。パラスの象意は簡単に言うと男性と性的な関係を持たず互角に闘う女性で、闘い、正義や知恵、工芸の女神。まだまだ世界は前近代的な時代とはいえ、このあたりから「女性の自立」も可能になってきて、西洋占星術でもそんな意味合いをホロスコープから読み取る必要性が出てくる時期だったんじゃないかと。
続く。