この世の全て(3)不確実性は「それ」が望んで組み込んだ
#辛口オネエのスピリチュアル #辛スピ
【前回までのめちゃざっくりなおさらい】
完全なる均衡、平和な状態に「それ」は耐えられなかった。だから
「それ」は宇宙が常に変化をし続けて、なおかつもとの一つにももどってしまわず「それぞれが『個』を保ちながら関わり合って、永続的に観察を楽しめるもの」にすべく、試行錯誤を始めた
のね。
■宇宙は本来、完璧なプログラムで動いていたけれど
西洋占星術を勉強してる人は知ってると思うけど、星の運行は何千年も先まで全てが計算式で出せるから、プログラムソフトも作られてるし、誰でもそのプログラムさえ持ってれば任意の日時の星の位置を正確に知ることができる。水星の逆行で計算でいつ逆行するのか分かるから「不確実」とは呼べない。逆行すら精妙なプログラムによって一定の条件で引き起こされてること、なのよね。
ほかにも地球上にあるもの、宇宙に存在するものの中で、何千年でも何万年でも、何億年でも「変わらないもの」「変わらない動きを繰り返しているもの」はあるはずよね。
ちなみに、鉱物の中では金は変化しないんだっけ。でも、鉄は錆びるけどその錆びるための条件や速度なんかはきちんと決まってて、まったく同じ温度や湿度の条件で鉄の鍋に塩水入れておいたら、今年は2週間で錆びたけど、去年は1日で錆びたし一昨年は全く錆びなかった、なんてことは起きないはず。この世に存在するものは全て、不変の一定の法則に従ってる。
そんな精妙なプログラムを組んでこの広大な宇宙を動かしてるなんて、ちっぽけな人間からしたらすごいことよね。だから、この宇宙と宇宙のあらゆる仕組みを作った誰かが存在して、それは全知全能で人間の能力をはるかに凌駕した「神」だと思うようになった。
信じない人ももちろんいるけど、神を信じない人だって「宇宙の仕組み」「自然の法則」があることは肌感で分かってて、よほど傲慢な人でない限りは「人間如きが逆らえない」「人間如きでは、これを再現はできない」と思ってる……。んじゃないかと。単なる想像だけど。
■「それ」が宇宙に不確実性をもたらした
でも、完璧なプログラムを組んでしまって、宇宙が何千年、何万年経ってもそのプログラム通りに動いているのを観察するのは「それ」にとってはやっぱり退屈になってしまった。だから、本来は全てを完璧にできるのに、あえて「何が起きるか分からない」「どう展開するか予測がつかない」ように、不確実性をこの宇宙の仕組みに組み込んだのよ。
映画の『matrix』だと「アノマリー」と呼ばれてたけど、宇宙の法則に則らない、理論的に説明できない事象や個体ね。予測できない行動をする、あるいはそれ自体が特異な存在を。
「それ」が自分で全てを創った宇宙でも、予測した通りのことが起きず、予測できなかったことが起きる可能性を組み込んだ。
■パチンコもガチャもあらゆるギャンブルは「不確実性」を楽しむもの
ここでいきなりパチンコやガチャやソシャゲーの話をするとドン引きされるかもだけど「不確実性」って人を虜にするのに欠かせない要素なのよね。コロナで不要不急の外出控えろって言われても並んじゃう人達はまあ、中毒よね。
例えば、パチンコやガチャではお金をつぎ込んだのに、毎回ジャンジャンバリバリ玉や狙ったレアアイテムが出るわけじゃない。
だから、ダメなときは文句を言う。「ふざけんな!詐欺だ!金の無駄だ!二度とやらない!」でも、そのままずっと玉が出ない、レアが出ないと怒り狂った挙句に諦めてやめるけど、やめる手前で今度は大勝ちしたり、レアが出たりする。すると、それまで注ぎ込んだ時間もお金も(本当はマイナスになってたとしても)「報われた!」となる。喜びもひとしお。
でも、例えばパチンコで毎回大当たりが出て、ガチャで引くたびに欲しいレアが出たら?「不確実」じゃなくて「確実」になったとたん、人って興味をなぜか失うのよね。
ちなみに、話がぶっ飛んで帰って来れなくなりそうだから今は一言で済ますけど、恋愛もそうよね。「彼、私のことが好きで好きで、何をしても絶対に去っていかない」と確信できてると、感謝よりも浮気心が湧いてくるとか。まあ、恋愛の場合は本人のトラウマやらいろいろあるから一概には言えないけど「振り向くまでが楽しい」「振り向いたら興味を失う」なんて男女もいるわよね。あれは「振り向くがどうか分からない」不確実性を楽しんでるわけよね。(自分を好きになってくれる人が気持ち悪く感じてしまう、のはまた別の問題ね。そのうち!)
仕事もじゃない?「完璧にできると分かってる仕事」を毎日してると、飽きて手抜きになってくるし、人は「成長が感じられない」って理由で、楽な仕事を辞めてもっと難易度の高い仕事に挑んだりする。
余談:もちろん、お金のためと割り切ってルーティンを愛して長年、イレギュラーなことが起きない仕事をコツコツこなしてる人もいるけど、そういう人の魂には2タイプあって、1タイプはこの世には不確実性を楽しむために生まれてきたものの、苦手だったと気付くタイプ。もう1タイプは不確実性の割合があまりにも多くなるとこの世が崩壊するから、バランスを取り戻すために確実性の高いことを増やしにきた、維持しにきたタイプ。
続く。