*こちらは西洋占星術に興味がある方向けの内容となっております。占星術用語も多くは解説なしでそのまま掲載しておりますのでご了承ください。
この3月後半は、実は占星術的にふだんより面白い配置があるのよ。
でも、通常版のほうでそのあたり触れ過ぎると分かりにくいと言われるから、今回は特別な天体を2つ・・・魚座キロン(カイロン)とスキート(シェアト)ついての話はこっちでさせてもらうことにしたわ。
逆に、この2つは当たり前に知ってるって西洋占星術研究家さんには、目新しい情報じゃないから時間の無駄かもごめーん。天体配置関係なく運をアレコレするための、こっちの記事をおヒマだったらどうぞ↓
【辛口オネエ】「運」の全てを語る(1)「運」を信じない人ってね
じゃ、★マークつけたところの話を2回に分けて詳しく話していくわね。
(1)魚座新月キロン合のグレードリセット
(2)魚座29度の恒星スキート(シェアト)
(1)魚座新月キロン合のグレートリセット
17日:23:13に魚座新月(26度)/魚座28度のキロンとコンジャンクション圏内
★1. 19日:太陽キロン合(魚座28度)/月天王星合(牡羊座26度)
★2. 19日:魚座太陽キロン合に恒星スキート(シェアト)が合*1
*1 天体や感受点が重なることを通常「合」と呼ぶが、恒星が天体や感受点と重なる場合は「共にある」という意味の「パラン」を本来は使う。ここでは便宜上「合」と表現する。
★1. 深く傷付き癒され許され全てを昇華する魚座最終度数のキロンと新月と太陽合と
トランジットのキロンは現在、魚座28度を運行中。キロンの周期は50.76年。逆行するときもあればビュンビュン進むときもあって、一星座に滞在する期間が約2年から7年とバラつきがあるのね。
キロンが魚座入りしたのは2010年の4月で、今年2018年4月11日にいったん牡羊座入りするわり10月からまたすぐ逆行で魚座の終わりの度数に戻るけど。
で、この魚座のほぼ終わりにいるキロンが、
17日の魚座新月とオーブ2度あるけど合。その後は月は牡羊座に移るけど、19日には太陽と完全な合になるのね。
魚座はそもそも12星座の終わりの星座。牡羊座で生まれた生命は、最初はただ「我思うゆえに我あり」で、自分の本能に従って進むのみ。それが牡牛座で生きるために必要なものを獲得すること、自分を守ることを覚える。
そして自分の生命の安全が確保できたところで、ようやく双子座で生命の維持と関係ないいろんなことに興味を抱いて初めてのお使いに出て、外の世界を知ることで「内と外」の違いを知って、蟹座では「内」マイホーム、家族や味方となる人を大切にすることを知って・・・。
そうやって1星座ごとに必要なことを学んできた生命が1つのサイクルを終える終着点が魚座なのね。それまでに獲得してきたあらゆる力も富も、想い出までも手放せる星座。愛別離苦も怨憎会苦も何もかも、この世の出来事は泡沫の夢だったと割り切ってというより「ごく自然に、それを受け入れて」去っていけるのね。
そんな魚座でなおかつ執着を本当に軽やかに手放せる25度以降の度数で「1つのサイクルより終わり」を意味する新月とそのパワーを蓄えたままの魚座の太陽。心の傷やトラウマを乗り越えて癒されて、今度は他者を癒す側に回るキロン。
2つの象意が重なる17日から19日まではあらゆる方面で強い強い「浄化」のパワーが働くわ。
普通の魚座新月やトランジットでキロンが自分の月とか金星に合するときも似たような浄化は起きると思うけど、今回は冥王星の破壊なんかとはまた違う意味での「グレート・リセット」のタイミング。
一生癒えないレベルだった心の傷が癒される、トラウマを乗り越える、憎み合っていた関係から解放される。誰もが人生のある分野であらゆる執着から解放されて、いい意味で「諦めがつく」かもしれない。
そして未来に向けて「さあ歩きだそう!」みたいな気負いもこの時点ではまだなくて。過去のわだかまりもなく、未来への期待や気負いもなく自分の今現在を見つめられるんじゃないかしら。
ま、その瞬間に宇宙が凍りつくわけじゃなくあらゆる天体の運行は続いていくし、みんなただ悟りを開いたような状態で静かに座っていられるわけでもないし、仕事だの家事だのとやることやるために日常に戻っていくわけだけど。
でも、例えが適切かは分からないけど、あの3.11の前と後でみんなの意識が大きく変化したように、人生観や生き方を変えるというか、まったく過去の経緯にとらわれずに新たに始めていく人が大勢出てくるかもしれないわ。
じゃ、(2)では魚座の29度にいる恒星スキート(シェアト)についてね。