東北秋田の名物といえば「きりたんぽ」ですが、このきりたんぽによく似た簡易版のような「だまこ」をご存知ですか?祖父母が秋田に住んでいるため、その影響で私も小さな頃からきりたんぽと春雨のおつゆ、そしてこの「だまこ汁」がとにかく大好物!
そして完成しただまこ汁の写真がこちら。今回はセリを入手できず全体的に茶色いのですが…。地元ではないので「だまこ」の由来はよくわからないのですが、簡単に言うとご飯を潰して丸めたものを醤油ベースのおつゆで煮た食べ物です。というか、具材もおつゆもきりたんぽ鍋を作る時と同じ要領なので、本当にきりたんぽの簡易版です。
だまこ汁の日は私もよくだまこを作るお手伝いをしていたので、今回は息子がばぁばのお手伝いに挑戦しました♪
だまこ汁の「だまこ」作りに挑戦!
まずはご飯を少し固めに炊いてすりこぎ棒等で潰していきます。全てを潰し切るのではなく、半量くらいを目安に潰すそうです。ここで片栗粉や塩を入れる家庭もあるようですが、我が家はお米だけ。
ボールに塩水を入れておきましょう。手を塩水で濡らしてから潰したご飯を一口大に丸めてきます。
ご飯が温かいので、子供にお手伝いしてもらう時は一口大にまとめたお米を渡して丸めてもらう作業をお願いすると良いですよ。ここでぽろぽろと落ちてしまったご飯粒や手についたご飯粒を食べると、かなり美味しく感じます!当時の私もそうでしたが、案の定息子も丸めただまこを3つつまみ食い…。
だまこが完成しました〜!味の染み込んだトロトロとしただまこが好きなので、我が家はこのままお鍋に入れてしまいます。ただし、煮崩れ防止のために息子が作っただまこだけはトースターで焼いて少し固めにしておきました。
だまこ汁の材料
- 鶏ガラ(なければ鶏モモ肉の皮)
- 鶏モモ肉
- 舞茸
- しらたき
- ごぼう
- ねぎ
- セリ
A醤油
A酒
A塩
冒頭にも書いたように、今回はセリを入手することができなかったのですが、セリを入れたほうが絶対に美味しいです!
だまこ汁の作り方
- 鶏ガラは一度茹でこぼしておきましょう。
- 鍋に鶏ガラを入れて、ひたひたになるくらいの水を加えます。今回は鶏ガラが手に入らなかったので、鶏皮を活用しました。
- 沸騰させないよう注意しながら少しの間火にかけてスープを作ります。加熱時間は30分程度です。
- 小さめにカットした鶏モモ肉、しらたき、手で割いた舞茸、ささがきにしたごぼうを鍋に入れて火を通します。
- Aで味をつけてネギとセリを散らしたらおつゆの完成です。母曰く、煮詰まってくるので薄めの味付けで良いとのことです。我が家は食べる時に食べる分だけのだまこを入れて、好みの加減まで煮ています。
お米が苦手な子供にもおすすめ!だまこ汁を作ってみよう!
こちらは息子が丸めた、いびつな形のだまこです。形が悪いほうが、味が染み込みやすいような気がしました(笑)
今回は手に入れることのできなかった材料もあったりして少し残念でしたが、調べてみると鶏ガラは鶏ガラスープの素で代用したり、顆粒だしを追加したり、だまこはごま油を引いたフライパンで焼いて焼き色をつけたりと、作り方は様々あるようです!家庭の味に合わせて調理することができるのが嬉しいですね。
また、お米が苦手なお子さんでも、醤油ベースのおつゆと一緒なら食べられるといった声も多いようですよ。東北秋田の家庭料理「だまこ汁」、皆さんも是非お子さんと一緒に作ってみてくださいね!一生懸命お米を潰して丸めてくれる姿がとっても可愛いですよ♪