理想の男を育てる方法(3)服のセンスが許せないのは「生理的にも無理」だから?【Ku】

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■「私服がダサくて嫌」な男とは「生理的に」合わない可能性も

「私服がダサい」ことでなぜ多くの男性がそれ以外は恋人としても結婚相手としても申し分ないにも関わらず嫌われてしまうのか、以前の僕にはさっぱり理解できなかった。

そして「女性とは、なんて理不尽な生き物なんだろう!男なら、相手の顔がそこそこ好みなら、服なんてなんでもかまわないのに。男ほうがよっぽど単純明快でわかりやすい」と、恋愛対象が女性であることを密かに嘆いたりもした。(苦笑)

だけど、その後に人間の行動原理について学んでいく中で、なぜ男よりも女性のほうが服のセンスにうるさいのか、その原理を知ってなるほどと思えるようになった。

また生物の雄と雌の話になってしまうけど、男は「タネをばらまく側」で相手は複数いてもかまわないから、選択肢は広いし相手の細かいところ、特に生殖行為に関わること以外の好みや人間性、価値観やセンスの優劣まで気にかける必要はない。

しかし女性はその機会や意思があるとないとに関わらず、古来より妊娠出産・育児という命に関わる長期間のリスクを負う性だったことから、


現代でもやはり異性を選ぶときには自身の生命活動上のリスクを負う期間をしっかりと守れる有能な相手、その男の遺伝子を受け継ぐ子孫を産み育てる価値のある相手を選ぼうとするわけだ。

服のセンスの良し悪しは、それ単体ならば生命維持に必要か否かでいえば否だ。そして「顔はまあまあ好み、世間評価も高い職業につき、収入もある」なおかつ、1度目のデートにこぎつけるくらいのコミュ力と、女性をそれなりのお店に誘い食事代を奢るくらいのモテテクはもっている男、というだけでも今や貴重だろう。

にも関わらずそんな好物件を「服だけで」お断りしてしまうのは、多くの場合は女性側のこだわりの強さや、わがままにあると思う。実際には、服のセンスくらいは乗り越えて幸せな結婚にこぎ着けたカップルなど世の中にはごまんといるのだから。

だけど「いい人だし、結婚したらいい夫で父親になりそうとも思える。だけど、どうしても服のセンスが気にくわない!」と、毛嫌いしてしまう場合は、恐らく「我慢せずに早めに関係を断つ」判断は正しい。

なぜなら、あらゆる好条件に打ち勝つ「ダサいから嫌」には生理的なレベルでの相性の悪さが表れているからだ。

生理的に相性の良い相手の「体臭」の好き嫌いについては今は良く知られている。思春期の娘が父親を臭いと毛嫌いし、母親が赤ん坊の頃はいい匂いだったはずの息子が思春期を迎えて臭くてショックを受けるのも、生物として両者が正常だからこそ。

近親者との交配を避けるために、そう感じるようになっていて、他人でも遺伝子レベルで相性の良い相手の体臭は芳しく、悪い相手は悪臭に感じるそうだ。

ただ、この体臭も相手が匂い対策をキッチリ行っている場合は匂いとしては認識できず、しかし「生理的に受け付けない」感覚だけが残ってしまう。

また、人間は「理由は分からないけれど、生理的に受け付けない」現金と結果の間に関連性がない状況、認知的不協和が生じている状況にストレスを感じるから、なんとかして相手を受け付けない理由を探そうとする。

そして見つける理由の一つに、恐らく「相手のセンスが気にくわない」があるのだろう。世の中には、同じ人間なのにどうしてこうも好みも価値観も違うのか、という相手がいるものだ。

しかし、幸いにもそんな相手と結婚してノイローゼになっているような夫婦はそうそういない。そういう相性の悪い相手は出会って早い段階で、この「私服」を見ればだいたい見抜けるからだ。

私服のセンスが気に入らない相手の部屋を、忍耐強い女性が訪ねたとする。十中八九、彼の部屋のインテリアはもちろん、借りている部屋のロケーションからして気にくわないだろう。そして、生活習慣も。

女性は早い時期から同性異性を問わず他者の目を意識しがちだし、社会に出れば男以上にTPOをわきまえた服装選びを要求されるから、メンタルがやられてしまっている女性以外では、あまりトンデモな服装をしている人は見かけない。

誰に要求されなくても、自分自身の楽しみとしてファッション誌を眺め、好きな服を買い、化粧を覚えアクセサリーなどとの組み合わせを考えるなどしながら自然にセンスが磨かれていく女性も多いだろう。

しかし男の場合は子供の頃から見た目より中身と言われて育ち、ガリ勉が集う男子校などに進学したら、大学デビューできるかも怪しいくらいに自己プロデュース力が欠けてしまうことが良くある。

男同士でも「あいつだせーな」はあるけれど、女性のそれより基準は甘い。それは母親が買ってきた白パンツを履いてるとかスポーツブランドではない、大型スーパーや地元の履物屋に並んでそうな謎のスニーカーを履いているとか、髪型が七三分けや北の将軍様カットだとか(苦笑)

そんなレベルならさすがに「ダサい」と評するけれど、去年の流行のTシャツを着ていても「あ、去年買ったやつだな」とは思うけれど、それだけだ。

だからこそ、男の私服にはその男が親から押し付けられてきたにせよ、自身の意志で選んできたにせよ、友達や彼女の目を気にきてきたにせよ、それまでの「生き様」と価値観が表れてしまうのだ。

服に金をかけたい。自分をよく見せたい。でも主体性なくただ流行を追うだけなのか、独自路線にひた走るのか、冒険せず、人目を気にして無難な色やデザインの服を着回すのか。本当に自分が愛せるブランドを見つけて高くても気に入ったものを手に入れ長く愛するのか。

逆に、服など身体を覆っていればそれでいいとばかりに、何年も同じ服を着続けたり安売りのときに安いからという理由で適当に選んでしまうのか。

服のセンスがどうしても許せない、自分が改善してあげればいいとすら思えない相手=生理的に受け付けない相手とは、きっと無理に付き合ったとしても他の部分でもすべてすれ違って、遅かれ早かれ関係は破綻するだろう。

だから、これははじめのほうでも話したけれど……。初回デートで私服が許せない相手だったら、やっぱり断って正解なんだ。

おっと!この結論だと(2)の最後と矛盾するよね。実は、今これだけ私服がダサい相手はやめて正解と話したけど、もちろん例外もある。

それは、次に詳しく話すけど「私服がダサい。でも、彼のことはやっぱり好きだから、私がなんとかしてあげたい」と思える相手だ。そして、相手もその気持ちを受け入れて努力できることが条件だ。

続く。

【理想の男を育てる方法シリーズ】

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(3)服のセンスが許せないのは「生理的にも無理」だから?

(4)ダサ男の「のびしろ」を知るにはこれだけチェック!

(5)彼のプライドを傷付けずに服を改善する方法


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