お手頃価格のちくわは幅広い料理に利用できますが、冷蔵庫の奥にしまいこみ、うっかり食べ忘れることもあります。賞味期限を1日くらい過ぎていても気にせず食べる人は多いけれど、それが数日経過していたら、迷いますね。今回は賞味期限切れのちくわはいつまで食べられるか、日数ごとの変化や、注意するべきちくわの状態について解説します。
ちくわの賞味期限はどれくらい?
魚のすり身で作られるちくわやかまぼこは、加熱調理されているため生ものよりも賞味期限は長いですが、製造方法や保存方法によって傷み具合が大きく変わります。一般的なちくわの賞味期限を見てみましょう。
手作りちくわの賞味期限
専門店で購入したりイベントに参加したりしてちくわを手作りした際のちくわは、空気に触れ酸化が進んでいます。また、保存料を使用していないため賞味期限が短いです。その日のうちに食べるか、冷蔵庫で保存し2日から3日以内に食べるようにしましょう。
市販ちくわの賞味期限
スーパーなどで販売されているちくわは、未開封かつ冷蔵庫で適切に保存している場合において、製造から1週間くらい持つように作られています。
開封した市販ちくわの賞味期限
適切に保存していても、開封したちくわは早めに食べなくてはなりません。空気に触れた時点で酸化が始まるからです。パッケージに記載されているのは未開封の賞味期限なので、冷蔵保存で2日くらいを目安に食べるようにしましょう。
食べられないちくわの特徴とは?
賞味期限切れだからといってすぐに破棄する必要はありません。賞味期限に関係なく、ちくわを食べる前に以下のような状態でないか確認し、異常がある場合は食べるのを止めましょう。
ちくわがベタベタして糸を引く
ちくわの腐敗が進むとちくわ表面にねばりが出たり糸を引いたりします。腐敗を確認するためにちくわを舐めたり少しかじったりする人がいますが、まずは視覚と嗅覚を駆使して判断するべきです。
ちくわから酸っぱい臭いがする
賞味期限に関係なくちくわの腐敗が進むと酸っぱい臭いや生臭い臭いがしてきます。この場合、加熱しても食べられません。破棄しましょう。
ちくわが変色している
ちくわが変色している場合は、カビが生えている可能性があります。食べるのは止めましょう。
賞味期限切れで開封済みのちくわ
賞味期限が切れていて、しかも数日前に開封しているちくわは念のために食べないことをおすすめします。開封した時点で酸化が進んでいるためです。
ちくわを常温で放置した場合
ちくわは10度以下で保存しなくてはなりません。真冬でない限り常温で放置したちくわはたとえ未開封であっても食べないほうがよいです。加熱処理をして調理されているとはいえ、長時間常温にさらされると袋の内部で雑菌が繁殖している可能性があります。
ちくわの賞味期限切れ!市販のちくわはいつまで食べられる?
ちくわの賞味期限が切れてからすぐに破棄する必要はありませんが、どれくらいの日数まで食べることができるか、SNSの投稿を参考に事例をご紹介します。賞味期限切れのちくわを食べるのは自己責任ですので、視覚と嗅覚を駆使し、状態をよく見てから食べるようにしましょう。
ちくわの賞味期限切れから1日から3日
賞味期限から少し経過していても、たちまち腐るということはありません。適切に保存していれば問題なく食べられます。調理する前にちくわの状態を確認しましょう。
ちくわの賞味期限切れから1週間程度
賞味期限から1週間過ぎたちくわでも食べられる可能性はあります。SNSの投稿を見ると、食べている人もいます。ただ、人間の腸内環境は個人差があります。また、保存状態によっては腐っている可能性がありますし、腐っていなくても賞味期限から少し過ぎたものに比べると明らかに風味は落ちているでしょう。調理する前にちくわの状態を確認しましょう。
ちくわの賞味期限切れから2週間
賞味期限切れから2週間ともなると、製造日からかなりの日数が経っており、ちくわが腐っている可能性の方が高いです。食べるのはおすすめできません。SNSにも「臭い」「食べられると思ったけど無理」という投稿があります。
ちくわの賞味期限切れから1ヶ月
冷蔵庫で適切に保存していても、ちくわは魚のすり身ということを忘れてはいけません。開封せず破棄しましょう。たとえ見た目に変わりはなくても、中は腐っているかもしれません。SNS上でも賞味期限から1ヶ月経ったちくわについての相談を見かけますが回答として「止めよう」という声がたくさん挙がっています。
ちくわの賞味期限切れを食べたら下痢になる?!
賞味期限切れのちくわを食べて、すべての人が体調を崩すというわけではありません。
ただし、腐ったちくわを食べると下痢・腹痛・吐き気など食中毒の症状が出る可能性があるので注意が必要です。食中毒になると辛い思いをしますし、自分だけでなく家族にも苦しい思いをさせます。賞味期限切れのちくわは日数に関係なく視覚と嗅覚を使って確認、食べる場合はしっかりと火を通すようにしましょう。
ちくわは冷凍したら賞味期限切れでも食べられる?!
ちくわは冷凍保存が可能で、賞味期限が過ぎていても1ヶ月は持つと言われています。ただ、保存環境によって持ちが悪くなるので注意が必要です。おすすめの保存方法は、購入してきたちくわを袋から出して小分けにし、ラップに包んでさらにジッパー式保存袋で密閉(空気が入らないように)し保管することです。
冷凍ちくわをそのままレンジで加熱したり常温で解凍したりすると水分が多く出てしまうので、食感を損ねます。食べる時間を逆算して冷蔵庫でゆっくりと解凍することをおすすめします。炒め物や味噌汁に入れる場合は冷凍のままカットし加熱するとよいでしょう。
ちくわの賞味期限切れ使い切りレシピ
賞味期限切れなのにちくわがたくさん余っていると困りますね。調理が簡単で一度にたくさん消費できるおすすめ使い切りレシピを2つご紹介します。
ちくわの簡単焼き
こちらはちくわを飽きることなく何本も食べられるレシピです。
【材料】
- ちくわ 1袋(5本)
- ツナ缶 1個
- タマネギみじん切り お好み
- マヨネーズ お好み
- 七味唐辛子 少々
ちくわ1本を縦向きに2つに割り、タマネギは細かいみじん切りにしておきます。小さめのボウルにツナ缶とマヨネーズを和えておき、みじん切りにしたタマネギを加えて混ぜます。ちくわのくぼみにそのタネを乗せて七味唐辛子を少しをかけ、トースターで5分ほど焼いたら完成です。
ちくわの甘辛炒め
こちらも調理がとても簡単でごはんが進むちくわのレシピです。
【材料】
- ちくわ 1袋(5本)
- ごま油 大さじ1杯
- 砂糖 大さじ1杯
- 醤油 大さじ1杯
- 白ごま お好み
ちくわを斜めに切ってごま油をひいたフライパンで炒めます。ちくわがきつね色になったら砂糖と醤油を足して弱火で炒め、お好みでごまをふったら完成です。
ちくわは賞味期限に関係なく見た目や臭いを確認
ちくわは賞味期限切れになってもたちまち食べられなくなる食材ではありませんが、保存環境やメーカーによって劣化する状況は異なります。パッケージに記載されている内容をよく読んで適切な環境で保存しましょう。賞味期限切れのちくわを食べるときは状態をよく観察し、しっかりと加熱調理してください。