リコピンが体に良いというのはよく聞きますが、リコピンにどんな効果があるのか具体的にはご存知ですか?リコピンは、ダイエットや美肌効果など女性にとっては嬉しい効果ばかりあるそうです。今回は、そんなリコピンの凄い効果やリコピンを含む野菜や食品、1日の摂取量や上限摂取量について調べました。他にも、過剰に摂取すると体にどんな影響があるかも調べましたので併せて読んでくださいね。また、密かにブームになっている「酢トマトジュース」の効果や作り方についてもご紹介しています。
リコピンとは
昨今の健康ブームでよく見聞きするリコピンですが、そもそもリコピンとはどのような栄養素かと言うと、動物性に含まれるカロテノイドの色素の一種になります。
深紅色をした色素でトマト=リコピンというイメージで覚えている人も多いと思います。そんなリコピンは抗酸化作用があることで特に近年の健康ブームでは注目されている栄養素になります。
リコピンの効果は凄い?それとも効果なし?
近年注目されている栄養素の一つであるリコピンですが、「本当は効果なし?」と思われている方も少なからずいるようなので、次にリコピンの実はスゴい効果をご紹介します。
リコピンの効果①美肌に導いてくれる
リコピンを代表する効果の一つとして抗酸化作用が挙げられますが、抗酸化作用はストレスや疲労などで発生する活性酸素を除去する働きに期待できます。そのため、リコピンを含む食べ物を食べると肌のくすみやシミ、たるみなど、活性酸素が招く肌トラブルを無くし美肌へ導いてくれる効果があります。
リコピンの効果②善玉コレステロールを増やし、メタボの防止に
リコピンを摂ることで善玉コレステロールを増やす働きのある酵素の活性を高めると同時に悪玉コレステロールを減らす効果もあるので、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞といった病気のリスクを下げる効果に期待できます。血液中の善玉コレステロール濃度の低さは様々な病気を引き起こす原因となるため、メタボリックシンドロームの診断基準となるほど。リコピンを摂取することでこれらのリスクが低下するのは健康への近道と言えますね。
リコピンの効果③血圧を下げる
リコピンを継続的に摂取することで血圧を下げる効果があります。そのため、高血圧の予防・改善に役立ち、生活習慣病のリスクを下げてくれます。
リコピンの効果④代謝アップでダイエット効果
リコピンは美肌や健康だけなく女性に嬉しいダイエット効果にも期待できる栄養素。リコピンを摂ることで血糖値を下げて中性脂肪を減らすので代謝がアップします。代謝がアップすると何もしなくてもエネルギーを使う量が増えるため、痩せやすい体になりダイエット効果に期待できます。今年の春こそはダイエットを・・・と思っている女性こそリコピンは積極的に摂りたいですね。
このように、美肌や健康、ダイエットなど女性には嬉しい効果がたっぷりなので
やはり、「効果なし」ではないですね。
リコピンを含む食品ってなにがある?
リコピンのスゴい効果を知ると早速リコピンを多く含んだ食品を使いたいですよね!ということで次にリコピンを多く含む食品をご紹介します。
リコピンを含む食品①トマト
「リコピンといえばトマト、トマトといえばリコピン」というイメージがありますが、トマトはリコピンを代表する野菜になります。その含有はトマト100g中約10mgということです。ちなみに、トマト=リコピンというイメージがありますが、他にもトマトにはGABAやビタミンなどが豊富に含まれており、積極的に摂りたい野菜の一つです。
リコピンを含む食品②ケチャップ
リコピンはトマト以外にも含まれており、ケチャップもその一つになります。そして、実は生のトマトよりケチャップの方がリコピンは多く含まれているのです。これは加工用トマトの果肉に厚みがあり、その分カロテノイド色素が多いためです。ケチャップだと手軽に利用できるのでリコピンは摂りやすくなりますね。
リコピンを含む食品③トマトジュース
リコピンはトマトジュースにも入っています。生のトマトを毎日の食事で扱うのは少々面倒・・・という人にトマトジュースは手軽にリコピン摂取できるのでおすすめです。また、トマトジュースはリコピンだけでなく血圧を下げる効果のあるGABAなども効率よく含まれているため、栄養補助食品として毎日取り入れてみてはいかがでしょうか。
このように、リコピンはトマトを始めとする食材や食品に含まれていることがわかります。しかし、トマト以外にもリコピンを含む食材はあり、すいかや柿など基本的に赤色の食品や食材に含まれています。
リコピンの摂取量の目安は?
様々な効果のあるリコピンですが、1日の摂取量の目安はどれくらいか気になります。また、上限があるのかも気になるので調べました。
リコピンの1日の摂取量の目安は?
調べたところによると、リコピンの1日の理想的な摂取量は15〜20mgとなっています。15mgというと生のトマト(中サイズ)で2〜3個くらい、ミニトマトの場合は約250g(17〜18個)、トマトジュースだと100ml前後となりますので、これらの量を目安にリコピンを摂取してください。
リコピンの1日の上限摂取量は?
念のため、リコピンの1日の上限摂取量もご紹介しておくと、1日に最大75mgの量であれば安全であることが報告されています。75mgとなると生のトマト(中サイズ)10〜13個程度。1日にこれだけのトマトを食べる人もそうそういないので、まず上限摂取量を超える心配はないでしょう。
リコピンの過剰摂取は体にどんな影響がある?
では次にリコピンを過剰摂取した場合、体にどんな影響があるのかご紹介します。様々な嬉しい効果が期待できるリコピンですが、限度を超えて摂り続けることでやはり体には何かしらのデメリットがあるようです。
リコピンの過剰摂取はアレルギーを引き起こす?
リコピンを毎日過剰に摂取するとアレルギーを引き起こす可能性が示唆されています。発疹や蕁麻疹などは一度出ると治すのも大変なのでリコピンはほどほどに。
リコピンの過剰摂取は下痢や吐き気などの胃の不調を引き起こす?
アレルギーだけでなく、リコピンの過剰摂取は吐き気や下痢、胃けいれん、膨満感などの消化器系の不調を引き起こすことがあります。
リコピンの過剰摂取は低血圧になる?
リコピンは血圧を下げる効果があるため、もともと血圧が高くない人がリコピンを過剰に摂取すると低血圧になる可能性も。他にも、高血圧で降圧剤を日頃から飲んでいる人もリコピンの過剰摂取で必要以上に血圧を下げてしまうこともあるので、それぞれ注意が必要です。
リコピン自体に毒性はないものの、やはり過度に摂取すると体には幾つかの反応が出るのでほどほどにしましょう。
リコピンの上手な摂り方は?
では次にリコピンを効率よく摂る方法についてご紹介します。
油と一緒に摂ると吸収率があがる!
リコピンは油に溶けやすい性質があるので、油と一緒に摂ると体内への吸収率がアップします。カプレーゼやアヒージョ、ミートソースなど調理法によってメニューは様々楽しめます。
トマトは生食より加熱する!
リコピンは加熱すると吸収率が上がるため、トマトでリコピンを摂取する場合は生食より加熱した調理にすると効率よく摂取できます。
リコピンは朝に摂るといい!
トマトジュースで有名はカゴメによると、リコピンは夜より朝に摂る方が吸収率が上がり効率よくリコピンを摂取できるとのことです。せっかくリコピンを摂るなら無駄なく摂取したいですよね。
酢トマトジュースの効果が密かにブーム?
リコピン+酢のそれぞれの効果が健康や美肌に良いと「酢トマトジュース」の効果が密かなブームになっているのをご存知ですか?そこで次に、トマトジュースに酢を加えるだけで簡単に作れる「酢トマトジュース」の効果や作り方をご紹介します。
酢トマトジュースの効果とは
想像するだけで体に良さそうな酢トマトジュースですが、代表的な効果は3つ。
一つは脂肪燃焼効果、もう一つは抗酸化、そして疲労回復効果です。酢とトマトジュースのどちらも脂肪を燃焼させる効果があり、同時に摂取することでダイエット効果が高まります。
また、どちらにも抗酸化作用があるのでストレスで発生した老化の原因である活性酸素を除去する働きもあり、美肌作りに役立ちます。そして、クエン酸たっぷりの酢には疲労回復に期待できるので疲れた体を元気にする効果があります。酢とトマトジュースでダイエットや美肌を目指す女性には嬉しい効果があるのです。
酢トマトジュースの作り方
酢トマトジュースの作り方はとっても簡単。トマトジュースに酢を加えるだけですぐにできちゃいます。ただ、酸が強い酢は多すぎると胃を痛めてしまうので多くても大さじ1杯程度にします。ちなみに、黒酢にすると通常の酢よりも必須アミノ酸が多く含まれており、ダイエット効果が高くなります。他にも体を温める作用があったりと、どうせ飲むなら通常の酢よりも黒酢の方がおすすめ。また、トマトジュースでなくても生のトマトに酢を使うだけでも同様の効果があり、マリネなど料理としてもgood!
酢トマトジュースは内側からキレイを目指す女性のための健康ジュース。これから暖かくなる季節にはより美味しく飲みやすいので是非作ってみてくださいね。
最後に
いかがでしたか?今回は、リコピンの凄い効果やリコピンを含む野菜などの食品、1日の摂取量や上限摂取量について調べました。他にも、過剰に摂取した場合の体への影響、密かにブームになっている「酢トマトジュース」の効果や作り方についてもご紹介しました。参考になれば幸いです。