「レイキヒーリング」は、今や世界中に広がっているヒーリング法ですね。レイキヒーリングとは、レイキ(霊気)と呼ばれるエネルギーを使って自分や人を癒すヒーリング方法で、「手」を通じて心身の痛みを和らげます。とはいえ、「何だか宗教みたい」と思う人や「信じられない」といったように、懐疑心を抱く人が多いのも事実です。そのため、世界中のボランティア団体や専門家たちがレイキヒーリングについてわかりやすいように解説しています。それほど私たちに大きな影響を与えるものだからです。ここでは、そんなレイキヒーリング初心者に向けて、レイキヒーリングの由来や特徴、効果について、そしてご自身で簡単にできるセルフレイキヒーリングのやり方についてまとめていきたいと思います。
レイキヒーリングの由来とは
レイキヒーリングは、明治から昭和初期にかけて海外から導入された思想・技術と日本の文化を融合して生まれました。
民間療法における霊術・精神療法のひとつです。
霊術は、この時期日本において大流行しました。
そして、霊術の世界で「霊気」とは、手のひらから発するエネルギーであると考えられていたのです。
レイキは身体に備わっている自然治癒力への東洋信仰に基づくともいわれており、西洋自然魔術の伝統にも連なるとも考えられています。
そんなレイキは岐阜県出身の日本人「臼井みかお氏」の「臼井霊気療法」に始まり、海外へと発展していきました。
臼井式レイキには、西洋式レイキと日本伝統式レイキの2種類に大きく分けることができます。
レイキは、日本において通常医療の代わりにすることは出来ないものの、補完療法として行われることもあるようです。
2007年の時点では世界で500万人の人が実践しており、「NPO法人日本レイキ協会」によると、現在は欧米の先進国を中心として全世界で1000万人の人が実践しているとあります。
そして日本国内の普及は約15万人ほどとなっています。
日本発祥のレイキなのに海外のほうがメジャーなのですね。
その要因については、第二次世界大戦が関係しています。
第二次世界大戦を機に、日本国内では臼井式レイキがほぼ消滅の状況となったのです。
その後、1980年代後半に、欧米人のレイキマスターを通じて日本にレイキが再上陸し、西洋式にアレンジされたレイキ療法が普及していったのです。
そのため、レイキの普及率を見てみると、西洋式が99%、日本伝統式は1%未満となっています。
また、日本国内では「レイキを用いた治療や診断は法律に違反する」という点も要因の一つといえるでしょう。
海外ではレイキは医学や治療の一つとして扱う国が数多くあるのです。
世界中でレイキは、健康維持や自己啓発に有効であると考えられています。
西洋式レイキと日本伝統式レイキの比較
西洋式レイキと日本伝統式レイキを比較すると、シンボルは異なるものの、どちらも同じエネルギーを扱っているということや、優劣は無いということがわかります。
※ シンボルとは、便利なエネルギー性質加工ツールを指します。
これに関してもどちらのシンボルが正しいという論議や比較は無意味であると考えられています。
この二つは、学ぶ内容については違いがありますが、どちらが優れているとか、劣っているかといった優劣はないと考えられているのです。
では、この二つの違いはいったいどんなところにあるのでしょうか?
それについて調べてみると、以下のことがわかりました。
西洋式レイキと日本伝統式レイキの違い
西洋式レイキと日本伝統式レイキの違いは「教え」です。
「最終到達地点」と「目的」が異なるのです。
・日本伝統式レイキの最終到着地点
最終到達地点・目的は、安心立命・悟り・自己実現
・西洋式レイキの最終到着地点
最終到達地点・目的はヒーリング・願望達成(諸外国では医療・治療の一つ)
また、学びの段階の呼び方が異なります。
・日本伝統式レイキの学び段階別の呼び方
初伝
奥伝前期
奥伝後期
神秘伝(師範研修)
・西洋式レイキの学び段階別の呼び方
ファーストディグリー
セカンドディグリー
サードディグリー
マスターディグリー
他には、他者への施術方法にも違いがあります。
・日本伝統式レイキの施術方法
主に座って行う
頭部中心の手当て
・西洋式レイキの施術方法
横になって行う
エネルギーセンター中心
日本伝統式レイキでは、ヒーリング技法によってマイナス状態をゼロにするという考えが教えの基本にあり、効果を発揮する分野として、イライラ・情緒不安定・不眠・体調不良・冷え、病気がち・・といったものがあります。
このような問題に対して、「自己鍛練法」でプラスの精神状態を作りだすというのが日本伝統式レイキです。
現在、全世界で約1000万人もの人がレイキヒーリングを実践しています。
このことからも、レイキヒーリングが単なる「気のせい」や「おまじない」程度のものではないということがわかります。
しかし、日本人としては、日本が発祥のレイキヒーリングが逆輸入されたカタチで普及していることに対する複雑な思いがありますね。
ですが、日本伝統式のレイキと西洋式のレイキの違いを知り、レイキを習慣として上手に取り入れていくことには意味があると感じます。
レイキヒーリングの特徴・効果とは
太古の時代から、世界各地において「手」によるヒーリングは行われていたといわれています。石器時代の壁面にも手によるヒーリングが残されているのです。
「手当てする」という言葉がありますね。この言葉は現代において「治療する」という意味で使われていますが、もともとは手を実際に患部に当てて癒すという意味があったのです。
つまり、昔から手から癒しのエネルギーが出ているということを本能で感じ取っていたのですね。
レイキヒーリングとは手を通したエネルギーを使って心や体を癒すことを指しますが、そのエネルギーが目に見えないものであるため、はじめて聞く人にとっては理解し難い部分も多いと思います。
ここでは、そんな人のためにレイキの特徴とその効果についてまとめていきたいと思います。
レイキヒーリングの特徴について
レイキとは日本語であり、「霊気」と書きます。
言葉の意味は「霊妙かつ神聖な気」とあります。
この言葉の意味を見ると「なんだか難しそう・・」そう感じる人もいることでしょう。
そんな人のために言葉を加えると、レイキとは、人が自然体になったときに流れる「自然のエネルギー」のことです。
もっと簡単にいうと「生命力」です。
生命力は私たちすべての人間が持っているものですね。
ですから、レイキヒーリングは誰にでもできるものだということができます。
ここでいうエネルギーは自分が作り出すのではなく、「自分」というパイプをレイキが流れていると考えると受け入れやすくなると思います。
使えば使うほど、そのパイプの流れが良くなり、相手や自分を元気にすることができるというわけです。
流れが良くなるということは、すなわち浄化されていくということですね。
レイキヒーリングを習慣にすることで、私たちは自然界にあるレイキを上手に体内に取り入れることができるようになり、身体の不調を回復させることや、精神バランスを整えることができるのです。
自分でできるようになれば、他の人のエネルギーバランスを整えることや、気の滞りをほぐすことができるようになるでしょう。
更に、ペットや植物に対してもレイキ療法は行えると考えられています。
また、レイキヒーリングには「こうしてはいけない」とか「こうでなければいけない」といった縛りや制限がありません。
ですから、「難しい」という先入観を持たずに始めると良いでしょう。
レイキヒーリングは自然治癒力を高めて病気を治すというものであり、副作用のない代替治療として、医療においても注目されています。
レイキは、宇宙からの生命エネルギーであることから「宇宙からの贈り物」とも言われます。
また、自然を生かす根源的なエネルギー(波動)ともいわれています。
レイキヒーリングの効果について
一般的には、レイキヒーリングを行うと体が暖かくなるといわれています。
それは身体の内側に染み込むような、じんわりとした暖かさです。温泉に浸かったときのような、あたたかいエネルギーを感じることができます。
気の流れが良くなることにより、血流やリンパの流れが活性化するのです。
レイキヒーリングの目的は「気の流れを良くし、気の乱れを整えることであり、エネルギー(生命力・気力)をチャージすることにあります。
すなわち「エネルギーワーク」ですね。
私たちは、「気」が不足してくると、気持ちを前向きにすることや、積極的行動することが難しくなってしまいます。
また、血流やリンパの流れが悪くなると健康上、様々な問題が起きてきますね。
だからこそ、レイキヒーリングによってエネルギーをチャージすることが大切になってくるのです。
そして、レイキヒーリングは精神を強くして、なりたい自分になるためのものです。
エネルギーをチャージすることで、やる気が増し、前向きで積極的な自分になれるため、精神面もおのずと強く鍛えられていくことになります。
レイキの効果としては以下のようなものが確認されています。
(※ただし、この効果には個人差があり、現代医学や化学で証明されているものではありません)
レイキヒーリングの効果①肉体面
- 免疫力・自己治癒力の向上
- 疲労回復やリラックス効果
- 手足の冷えの軽減
- 質の良い睡眠
レイキヒーリングの効果②精神面
- 活力の増加・ポジティブ思考
- 不安やストレスの緩和
- 自分自身への信頼感と自信
この他にも、人間関係がスムーズになること、直感力や創造力が高まること、そして宇宙意識が目覚めることによって、引き寄せ力が高まるといった効果も期待できます。
ストレス社会の中で生きる私たちの身体にレイキが流れることによって、エネルギーの回路が開き心身ともに元気になれるということがわかります。
そして、レイキヒーリングは宗教でも魔法でもなく、誰にでも備わった力を利用して自分を癒すためのものであるということがわかりました。
私たちが腹痛時や頭痛時など、無意識に痛いところに手をやる行為は、まさしく手から気を流して癒す行為なのです。
レイキヒーリングのやり方について
セルフヒーリングは、緊張せずにリラックスすることが基本です。
レイキによるセルフヒーリングについて学ぼうと、色々な文献やサイトを調べれば調べるほど、頭が混乱して放棄してしまいがちですが、もっと簡単に「身体のお掃除」と考えると、お部屋のお掃除のように簡単に習慣化することができそうです。
レイキヒーリングを行う上で、大切なことは環境を整えることと、生活習慣としてライフスタイルの中で気をつけるべきことが幾つかあります。
あとは、身体の中で痛みを感じるところに手を置くだけです。
自己エネルギーを高めるために、毎日行うことをオススメします。
ここでは、毎日行える簡単なレイキヒーリングのやり方についてまとめていきたいと思います。
セルフヒーリングの前の準備
レイキヒーリングを行う前に、まず環境を整えます。
- 部屋を片付け清潔にする
- テレビやラジオを消して静かで落ち着いた環境を作る
静かなBGMを流すのは効果的ですね。
最近は、ユーチューブなどにもレイキヒーリング用の音楽が多くあるので、スマホから流すことができます。
- 身体を締め付けないリラックスできる服装にする(できれば、指輪やネックレスも外しましょう)
- 手を洗って心身ともにリフレッシュする
- ヒーリング前にお水を飲む
- 自然が感じられる天然のアロマオイルがある場合は、お部屋に香りを漂わせることで自然をイメージしやすくなる
このような準備をすることで、リラックス効果も高まります。
レイキヒーリングをするなら気を付けたい生活習慣
- 立っているときも座っているときも胸を張り、足をしっかりと床や地面に付け、天と地につながるよう、意識して生活する
- 太陽の光を浴びた旬の野菜を中心とした食事を心がける
- 言霊を信じ、ポジティブな言葉を使うように意識する
- 明るい服装にする
- 掃除・整理整頓で環境を整える
- 良質な睡眠を確保する
このようにライフスタイルの中で「宇宙」とつながることを意識することで、直感力や創造力が高まり、引き寄せ力が高まるため、心と体が元気になるだけでなく、運気も引き寄せてくれるのですね。
簡単なセルフヒーリングのやり方
「セルフヒーリングのやり方」と検索すると、様々な方法が出てきます。
言葉を唱えるもの、手を合わせるもの、座り方、呼吸の仕方などその方法はそれぞれ異なります。
そしてその中には、習慣として続けていくことにためらいが生じるようなものもあります。
習慣化できないようでは、レイキヒーリングの効果は期待できませんね。
日本伝統式レイキか西洋式レイキよっても、使われる言葉や教えが異なってきます。
そして、レイキを習得するためにはいくつかの段階を経て学ぶ必要があるとも書かれており、知識の無い人には出来ないものと思えてきます。
日本において、レイキが海外以上に普及しない理由はそこにもあるのかもしれませんね。
そこで、ここでは誰にでもできる簡単なセルフヒーリングのやり方をご紹介していきたいと思います。
- 椅子に座るか、あぐらをかいて座る
- 深呼吸を数回して心を落ちつける(呼吸は鼻から吸って鼻から吐く)
- 鼻から息を吸い込むとき、頭のてっぺんから黄金の光と新鮮な空気を自分の中に取り入れることを意識する
- 息を吐くときは、黄金の光と新鮮な空気が手から出て行くことをイメージする
手から出て行くのは自分のエネルギーではなく、宇宙の光のエネルギーがあなたを通して出ているのです。
- 両手を近づけたり、離したりしながら、エネルギーを感じる
30センチ~40センチくらいの距離が一番エネルギーを感じやすいといわれています。両手が反発したり、ピリピリしたら、暖かさを感じるはずです。
- あとは、リラックスしながら身体の痛みを感じる部分に手を置くだけ
このように、テクニックも必要なく、身体に直接手を当てるだけで良いのですから簡単ですね。
呼吸の回数にも決まりがあるものが多くなっていますが、呼吸はその人のリラックスの度合いにもよるため、心が落ち着くまで行ってかまいません。
セルフレイキヒーリングの一番大切な部分は「リラックスする」ことにあるためです。
最後に
いかがでしたか?ここでご紹介した簡単なセルフヒーリングは、普通の人が習慣としてライフスタイルに取り入れるだけで出来るものです。
特別に何かを用意する必要もなく、テクニックを習得するために多額の授業料を納める必要もありません。
様々な事柄において言えることですが、本当に効力のあるものは、その力を信じる「信念」が強ければ体得できるのだと思います。
今の時代より、物や環境に恵まれていなかった遠い昔の人たちの言い伝えが残されているのがその証です。