テレビ番組「名医の太鼓判!」や「得する人損する人」などで効果のあるダイエット法として紹介された、もち麦ダイエット。最近ではコンビニなどでも、もち麦入りの商品が手軽に買えるようになっています。今回はそんなもち麦について、ダイエット効果や食べる量、レシピなどをご紹介します。
まずは知りたい、もち麦って何?
テレビなどで話題になっていると言っても、「もち麦」がそもそもどんな麦なのかは、いまいちよくわかりませんよね。そこで、まずはもち麦とはどんなものかを調べてみました。
そもそももち麦とは、大麦の一種のこと。お米に「もち米」と「うるち米」があるように、実は大麦にも粘りが強い「もち麦」と粘りが弱い「うるち麦」とが存在します。このうち、粘りが強いもち麦はもちもちとした食感に人気があり、さらに食物繊維が豊富でダイエット効果が認められるため、テレビなどでもよく取り上げられるようになりました。
もち麦には特に水溶性食物繊維βグルカンの量が多いという特徴があり、その食物繊維量は白米の25倍もあると言われています。また、大麦の健康効果については近年欧米諸国でも見直されており、市場に大麦を使った商品が多く出回るようになったことから、日本でも注目されるようになりました。
もち麦には、どんなダイエット効果があるの!?
食物繊維豊富なもち麦には、一体どのようなダイエット効果があるのか気になりますよね。その効果については、テレビなどで以下の3つがあると言われています。
もち麦のダイエット効果①糖質の吸収を抑える
もち麦の食物繊維に含まれるβグルカンには糖質の吸収を抑える効果があり、摂取し過ぎた糖質が体内に貯まるのを防いでくれる働きがあります。特に糖質制限ダイエットをしている場合、白米の代わりにもち麦を食べることで、摂取する糖質量を減らすことができそうですね。
もち麦のダイエット効果②便秘解消効果
食物繊維といえば、すぐに思いつくのがこの便秘解消効果ですよね。もち麦には水に溶けにくい「不溶性食物繊維」と水に溶けやすい「水溶性食物繊維」がともに含まれています。不溶性食物繊維には腸のぜん動運動を活発にして便を押し出す効果があり、水溶性食物繊維には便を柔らかくして腸内の通過をよくする働きがあります。どちらも便秘解消に繋がる効果がありますから、便秘が気になる方は積極的にもち麦を食べてみると良いでしょう。
もち麦のダイエット効果③脂肪燃焼効果
もち麦を食べ続けることによって得られるとされるのが、脂肪燃焼効果です。もち麦を食べ続けると、糖や脂肪の吸収が抑えられます。すると体内がエネルギー不足の状態となり、今まで蓄えられていた脂肪が燃焼しやすい性質のものに変化し、エネルギーとして放出されやすくなります。
食物繊維豊富なもち麦には、様々なダイエット効果があるようですね。最近ではコンビニのおにぎりなどにもよく使われていますから、ぜひ気軽にもち麦を使った商品を試してみてくださいね。
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もち麦ダイエットの方法は?食べる量はどのくらい?
もち麦でダイエットをしよう!と思っても、どんな方法なのか、食べる量がどれくらいならいいのかなど、疑問ですよね。そこで、もち麦ダイエットの簡単なやり方をお伝えします。
もち麦ダイエットの方法①もち麦ご飯にして食べる
もち麦ダイエットの一番簡単な方法は、「白米の代わりにもち麦を食べる」というシンプルなもの。白米ご飯の食べる量を極力もち麦ご飯に代えるようにして、まずは1~2カ月程度継続してみるのがおすすめです。
最近では市販品にももち麦が含まれた商品が多く出ているものの、毎日もち麦を食べるなら、やはり自炊してもち麦ご飯にするのがおすすめ。初めてもち麦ご飯を調理する場合、通常の白米7割に対し、3割のもち麦(白米に対して通常通り水を入れた後にもち麦を追加し、もち麦の2倍の量の水を更に追加すること)を混ぜて炊飯器で炊いてみてください。もち麦ご飯の味に慣れてきたら、徐々にもち麦の食べる量を増やしていくと、無理なくもち麦ダイエットを継続できますよ。
もち麦ダイエットの方法②スープや煮物、サラダなどにもち麦を入れる
もち麦ご飯だけでは飽きる!もっともち麦を活用したい!という場合におすすめなのが、こちらの食べ方です。もち麦1合に対して、水1100mlをフライパンに入れ、10分程度茹でたら出来上がり。その日のうちに使わない場合は小分けにして冷凍しておけば、使いたい時にすぐもち麦を使った一品が出来上がりますよ。
もち麦を使ったダイエット方法は、意外と簡単ですね。もち麦ダイエットを行う場合、ご紹介した2つのダイエット法をその日の気分に合わせて選択すると、飽きることなくもち麦ダイエットを続けられるでしょう。
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もち麦ダイエットは朝or昼がおすすめ!
食物繊維が豊富でダイエット効果の高いもち麦ですが、実は食べるのにおすすめの時間帯があります。その時間帯とは、実は「朝か昼」。ではなぜ、もち麦は夜に食べるべきではないのでしょうか。その理由の一つが、もち麦はカロリーも糖質も高めである、ということ。実際の数値で確認してみましょう。
〇蒸しもち麦のカロリー(100gあたり)…169kcal
※白いごはんのカロリー(100gあたり)…168kcal
〇蒸しもち麦の糖質(100gあたり)…20.8g
※白いごはんのカロリー(100gあたり)…36.5g
このように、白いご飯よりはカロリー・糖質ともに低いとはいえ、もち麦にもそれなりのカロリーと糖質が含まれています。そしてもち麦などの大麦類は、体内でゆっくりと消化され、満足感が高いことも大きな特徴。そのため、夜にもち麦を食べると消化しきれずに脂肪として蓄積されてしまう可能性が。それを避けるためにも、もち麦でダイエットをするなら朝か昼が良い、とされているのです。
もち麦ダイエットで芸能人も痩せた!?その驚きの効果とは
以前に放送されたテレビ番組、「その原因、腸にあり!~肥満!便秘!肌荒れ!花粉症!あがり症!お悩み解消SP~」にて、芸能人のあぶちゃん、こと虻川美穂子さんがもち麦ダイエットに挑戦した結果、2週間で痩せたことも、もち麦ダイエットに火がついたきっかけになっているそうです。その時の結果がこちら。
~ダイエット前~
年齢:41歳(当時)
身長:167.9cm
体重:67.7kg
腹囲:99.5cm
~ダイエット後~
年齢:41歳(当時)
身長:167.9cm
体重:65.1kg
腹囲:86cm
なんと、2週間で体重-2.6kg、腹囲-13.5cmのダイエットに成功していました。このダイエットの際に行ったもち麦ダイエットのやり方とは、白米ともち麦を1:1の割合で炊飯し、そのもち麦ごはんを朝食で1膳食べるだけ、という簡単なもの。
たったこれだけの方法を2週間続けただけで効果が出るのは驚きですよね。前述のもち麦のダイエット効果でもご紹介した通り、もち麦には糖質の吸収を抑える効果があり、その効果は次回の食事(朝食でもち麦を食べた場合の昼食時)にまで及ぶと言われています。もち麦にはそれだけ血糖値の上昇を抑える効果があるため、たった2週間でも効果が出たのですね。
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簡単!もち麦のレシピ
ダイエットを継続するうえで大切なのが、飽きずにおいしく続けられること。どんなにダイエット効果が高い食品でも、飽きてしまったら続けられませんよね。そこで、もち麦を使った飽きないための簡単レシピを紹介します。
もち麦の簡単レシピ①もち麦とひじきのご飯
【材料】 (2人分)
米 150g
もち麦 50g
ひじき 適量
枝豆(茹でたもの) 30g
にんじん 1/2本
水 270ml
〇醤油 小さじ2
〇酒 大さじ2
〇みりん 大さじ1
〇だしの素 小さじ2
【作り方】
1.ひじきは水で戻し、米は洗っておく。
2.にんじんは皮をむき、細切りにしておく。
3.炊飯器に米、もち麦、水と〇の材料を入れて軽く混ぜる。
4.ひじきと枝豆、にんじんを入れて炊飯する。
5.全体がなじむように軽く混ぜ、茶碗に入れて完成。
もち麦とひじきを使った、簡単な炊き込みご飯のレシピです。ヘルシーな具材入りのため、美味しく飽きずにダイエットを継続できますよ。もう少しボリュームが欲しい場合は、鶏肉やしいたけを追加しても美味しいでしょう。
もち麦の簡単レシピ②もち麦のスープご飯
【材料】 (2人分)
もち麦(ゆでたもの) 50g
トマト 中1/2個
玉ねぎ 1/2個
にんじん 1/2本
ベーコン 2~3枚
水 400ml
コンソメキューブ 1個
塩コショウ 少々
オリーブオイル 適量
【作り方】
1.トマトと玉ねぎを食べやすい大きさに切っておく。
2.にんじんは皮をむき、細切りにしておく。ベーコンを1センチ幅に切っておく。
3.熱した鍋にオリーブオイルを入れ、玉ねぎを炒める。
4.玉ねぎが透き通ってきたらにんじんとベーコンを加えて更に炒める。
5.全体に油がなじんだらトマトともち麦を加え、水とコンソメを入れて中火で加熱する。
6.沸騰したらフタをし、弱火にして15分程度煮る。
7.塩コショウで味を調えたら完成。
もち麦を使った、簡単なスープご飯のレシピです。もち麦が入っているため、スープだけでも満腹感がありますよ。野菜と一緒にもち麦を食べることで、便秘解消効果もダイエット効果も高い一品になっています。ベーコンの代わりに溶き卵や鶏肉を使うのもおすすめです。
最後に
今回はもち麦のダイエット効果ついてご紹介しました。食物繊維が豊富なうえに、糖質の吸収まで抑えてくれるもち麦。テレビでも紹介された通り効果の高い食材ですから、今回の記事を参考にその食べる量やレシピを自分に合うように考えてみるのも楽しいでしょう。ぜひもち麦を上手に利用して、ダイエットを成功させたいものですよね。
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