ウコンに副作用があるって本当?健康効果を引き出す上手な飲み方

ウコンは「ターメリック」と呼ばれるスパイスとしても有名な食材。二日酔いを防ぐのに役立つサプリメントなどとしても知られています。お酒をよく飲む方には強い味方になってくれる効果が期待できるウコンですが、実際具体的にはどのような効果があるとされているのかよくわからないという人も少なくないのではないでしょうか。しかも、ウコンは摂取方法において副作用など気をつけておきたい点がいくつもあるのです!ウコンの効果やウコンの力をしっかりと引き出して健康に役立てるために知っておきたい、ウコンの健康効果の基礎知識を解説します!

ウコンの力にはこんな効果が!ウコンの肝臓への健康効果

肝臓によい健康食品として知られるウコンには、主に「アルコール血中濃度を下げる効果」「アルコールによる頭痛の原因物質の発生を抑える効果」そして「肝機能を高める効果」があるとされています。

肝臓へのダメージはアルコールによるものであるイメージが大きいかと思いますが、実は疲労やストレスなどによっても肝臓はダメージを受けます。そのため、ウコンの健康効果はお酒を飲まない方にも効果的とされているのです。
ただ、ウコンに含まれる成分の中には、「効果ない」とされているものや、副作用があるとされるものもあるので、気をつける必要があります。
ウコンを健康のために摂取する際に覚えておいた方が良い基礎知識を以下から解説していきますので、参考にしてくださいね!

肝臓に働くウコンの力!ウコンの基本の健康効果とは?

ウコンの力は肝臓に働く!ウコンの健康効果①「クルクミンとビサクロン」の血中アルコール濃度抑制効果

ウコンに含まれる代表的な成分に、「クルクミン」と「ビサクロン」があります。この2種類の成分には、血中アルコール濃度を低下させる働きが期待できると考えられています。
この2種類の成分を含むウコンを摂取することで血中アルコール濃度が低下し、翌朝の二日酔いなどの自覚症状を軽減させる効果も期待できるとされています。
ですが、一方で、「クルクミンの効果はプラシーボ効果程度ではないか」といった研究結果も。実際に、はっきりとした効果があるとは言い切れないのが現実のようです。
「なんとなく効いてるような気がする」というレベルの効果のイメージをしておいた方が、活用しやすいかもしれませんね。

ウコンの力は肝臓に働く!ウコンの健康効果②二日酔いの頭痛を抑える効果

ウコンの効果の中には、二日酔いなどでよく生じるアルコールによる頭痛を抑える効果も期待できます。原因物質である「サイトカイン」の分泌を抑え、頭痛を抑制する効果が期待できるとのこと。二日酔いに悩まされることが多い人にはおすすめです。

ウコンの力は肝臓に働く!ウコンの健康効果③「クルクミン」の肝機能向上効果

肝臓は、アルコールの分解や過労・ストレスなどによって、常に負担を負いダメージを受けています。ウコンのクルクミンには肝臓のダメージを抑え、肝機能を維持する働きも期待できるといわれているのです。
肝臓のダメージが抑えられれば疲れやすい・疲れが取れないといったトラブルの解消や、アセトアルデヒドの代謝が促進されて二日酔いが緩和するなどといったうれしい効果が期待できるのです。

ウコンの力は肝臓に働く!ウコンの健康効果は肝臓の酸化防止がカギ

アルコールなどを分解する過程で、肝臓では過酸化酸素が発生します。過酸化酸素が増えることにより、肝臓の細胞が酸化して肝臓はダメージを受けるのです。
ウコンを摂取することで、肝臓の酸化を防止することに繋がり、ダメージを防ぐことが可能に。二日酔い防止だけでなく、長期的に見ても肝臓病などの予防にウコンは効果的であると考えられます。

ウコンは肝臓に効果ない?ウコンの効果の真実とは

ウコンの肝臓への効果ない?クルクミンは体内でほとんど吸収されなかった!

ウコンの代表的な健康成分・クルクミン。様々な健康効果が期待できるとされていますが、実はウコンのクルクミンは、体内でほとんど吸収されないということが研究で発覚しているのです!
研究によると、通常通りにウコンをサプリメントなどで摂取しただけでは、ウコンのクルクミンは体内でほとんど吸収されないまま排出されてしまうそう。いままで感じていた二日酔い防止効果などは、結局プラシーボ効果に過ぎなかったということなのでしょうか……。

ウコンは肝臓に効果ないわけではない!カギは「ビサクロン」

クルクミンに効果がないとされるウコンですが、実は肝臓への効果は期待できます。そのカギとなるのは、ウコンに約5%程しか含まれていないビサクロンという成分。
ビサクロンには、二日酔いの防止や肝機能の向上、そして肝臓の抗酸化作用まで期待でき、実際に体内にきちんと吸収されると考えられているのです。
ウコンにあるとされる効果は、クルクミンでなくビサクロンのおかげできちんと恩恵にあずかれるということが分かっています。
ですので、今まで通りウコンを摂取して肝臓をアルコールや疲労から守っていきましょう!

ウコンに副作用があるって本当?「ウコンは肝臓に悪い」の噂

ウコンの副作用!「ウコンは肝臓に悪い」は本当?

肝臓によいとされるウコンですが、実は副作用があります。場合によってはかえって肝臓に悪いといわれる食材ですので、副作用が問題となるケースを知っておきましょう。
まず問題になるのが、肝臓の機能が弱っている人がウコンを摂取した場合。
肝臓が弱っている人は鉄分の分解に時間がかかります。分解されない鉄分は肝臓に溜まり、排出できないと体内に鉄分が過剰状態になってしまいます。ウコンには鉄分が多く含まれているので、過剰摂取してしまうと肝硬変などに繋がってしまう可能性も。非アルコール性脂肪性肝炎などを発症している方は、ウコンの摂取はおすすめできません。

ウコンの副作用に注意!ウコンが肝臓に悪いことになってしまうその他の要素

ウコンが肝臓に悪い働きを与えてしまう要素としては、胆汁管障害や胆石を患っている人が摂取した場合も挙げられます。ウコンによって肝臓の機能が向上すると、胆汁の分泌量が増えてしまう可能性があります。こうなると胆汁管障害や胆石を患っている人の場合、胆のうが刺激され、症状が強くなってしまう危険性があるのです。
さらに、抗血液凝固剤などを服用している人も摂取を控えた方が良いでしょう。ウコンは血液をサラサラにする効果があるので、必要以上に血が止まりにくくなってしまうかもしれません。同様の理由で、血小板が少なかったり血友病などの血が止まりにくい病気の方も摂取を控えた方が良いでしょう。

ウコンの副作用!?肝臓に悪いのは妊婦さんにも!

ウコンの摂取を控えた方が良い人の中には、妊娠中・授乳中の方も含まれます。
特に問題になるのが、最近サプリメントなどにも使われている紫ウコン。紫ウコンに含まれる精油成分は、子宮を収縮させてしまう働きを持っています。
基本的には大量に摂取しない限り妊婦さんの健康への影響はないとされていますが、妊娠中にはどのような食材やサプリメントが母体に影響を与えるかわかりません。一般的な二日酔い防止のウコンサプリメントに含まれているのは「秋ウコン」なので問題ないかとは思いますが、念のため注意するようにしましょう。
また、ウコンには血圧を下げる効果もあります。降圧剤を服用中の方や血圧の低い方も注意して服用するようにしましょう。

ウコンの本当に怖い副作用は!?肝臓に悪いのはウコンサプリメント常用のリスク!

ウコンには副作用があるともいわれています。ウコンに含まれるクルクミンが肝臓の機能を強化して、働きを促進することで二日酔い防止などの効果を得ることができます。
ですがその反面、ウコン入りのサプリメントなどをお酒を飲む前に常用していると、肝臓にかかる負担が大きくなり、結果的に肝臓にダメージを与えてしまう結果になってしまうのです。
ウコンを摂取することで自分の肝臓がもともと持つ力以上の働きをさせてしまうため、日常的に暴飲暴食が繰り返されてしまうと、中性脂肪が肝臓内に溜まってしまい、脂肪肝の状態になってしまうのです。脂肪肝になってしまうと、肝硬変や肝臓がんなどの病気の原因になってしまうのです。
肝臓の病気は自覚症状がなく、検査を受けてはじめて脂肪肝や肝炎、肝臓がんなどと診断されることも少なくないもの。自覚症状が出たとしてもだるさ程度の症状で見落としてしまいやすいです。肝炎や脂肪肝の段階で発見されれば良いですが、肝臓がんにまで進展してしまうと、気付いた時には取り返しのつかない状態になっているかもしれません。
ウコンの配合されたサプリメントは「飲む前に飲む」が一般的ですが、これに頼りすぎてしまうと副作用が生じてしまう可能性もあるのです。肝臓は自覚症状のないまま負担を負い続けてしまうので、自覚した時には既に症状がだいぶ悪化しているという場合も少なくありません。
ですが、これはウコンに限ったことではありません。ウコンが配合されているもの以外にも、二日酔い防止を謳っているサプリメントにならすべていえることです。いくら二日酔いを予防できるからといって、サプリメントに頼りすぎて飲み過ぎてしまうのはくれぐれも避けましょう。

ウコンを飲むタイミングは?肝臓への効果を得られやすい摂取方法

ウコンは飲むタイミングも大事!肝臓への効果が出やすい摂取方法

ウコンの効果を感じるには、摂取するタイミングも大事。ウコンが配合されているサプリメントにはドリンクタイプや錠剤タイプなど色々なものがありますが、それぞれ摂取すべきタイミングも異なるので、覚えておくようにしましょう。
まず、ドリンクタイプのウコンのサプリメントは、お酒を飲む1時間くらい前に飲むのが効果的といわれています。ウコンの有効成分が身体に浸透するまで、1時間程度かかるとされているためです。
サプリメントでは一般的な錠剤タイプのウコンの場合、有効成分が浸透するのに少々時間がかかる傾向にあります。二日酔い防止のために飲むなら、お酒を飲む2〜3時間前に飲むようにしましょう。
粉末タイプのウコンのサプリメントは、ドリンクタイプと同様に吸収が早め。お酒を飲む1時間くらい前に飲むようにしましょう。
生のウコンをそのまま食べる場合は、生姜のようにすりおろして使います。すりおろしたものをお湯に溶かして、ウコン茶にして飲むのをおすすめします。
生のウコンは比較的吸収が早いので、粉末タイプやドリンクタイプと同様にお酒を飲む1時間くらい前に飲んでおくようにしましょう。

ウコンを飲むタイミングはお酒を飲んだ後でもOK?肝臓へ効果的な摂取方法

二日酔いを予防するためには、既にお話したようにお酒を飲む前にウコンを摂取するのがおすすめ。二日酔いを予防するのは、ウコンに含まれるクルクミンという成分。クルクミンは肝臓の毒素を排出し、体内に残っているアセトアルデヒドを分解することで二日酔いを予防してくれるのです。
アルコールが分解されることでできるアセトアルデヒドが、肝臓で十分に処理できないことで二日酔いになってしまうのです。そのため、ウコンがアセトアルデヒドの排出をサポートすることで二日酔いの予防になるのです。
クルクミンの効果を引き出すには、お酒を飲む1時間くらい前に飲んでおくのがおすすめ。
ですが、飲酒後にお酒を飲んでも効果がないわけではありません。飲酒前に飲むのと比べればやや効果は劣りますが、お酒を飲んだ直後で体内にアルコールが残っている段階なら、ウコンのクルクミンによるアセトアルデヒドを排出する効果を感じることができます。もし飲み忘れてしまった!と思ったら、お酒を飲んだ後でもいいので飲むようにしましょう。

ウコンの摂取方法は飲むタイミングが大事!肝臓への効果は二日酔いだけじゃない!

ウコンといえば二日酔いの予防ですが、その他にも効果的なのがウコン。得たい効果によって、ウコンを摂取するタイミングが変わってくるので、タイミングに気をつけて摂取するようにしましょう。
まず、胃腸の調子を整えたい場合は食後にウコンを摂取するのがおすすめ。疲労やストレスで胃腸が弱っている場合は食後に飲むようにしましょう。
ダイエットのためにウコンを飲む場合は、食前もしくは食事と一緒に飲むのが効果的。ウコンには血糖値の急上昇を抑える働きがあり、ダイエット中の人にとっても強い味方になってくれる食材なのです。ウコンは糖質の吸収も抑え、太りやすくなるリスクを減らして痩せやすい身体に変身することができます。
特にご飯ものや麺類などの炭水化物が好きな人にはウコンはおすすめ。食事の前に飲んでおくことで、糖質の吸収を抑えることができます。
ダイエットの場合はドリンクタイプのサプリメントなどを活用するより、ウコン茶として取り入れた方が飲みやすくなるかと思います。
ウコンを健康のために飲むなら食間がおすすめです。漢方にも使われる生薬としても知られるウコンは、健康維持のために飲むのもおすすめ。今のところ特に病気はないけれど、ちょっとした身体の不調が気になるという人にとてもおすすめです。
健康のためにウコンを摂取するなら、吸収が一番良くなる空腹時がおすすめ。ただし、胃が空の状態で飲む場合は、ドリンクや錠剤などウコンの濃度が高いものを利用するよりも、粉末のウコンをそのまま摂取する方がおすすめです。
粉末のウコンはほかのサプリメントなどよりも濃度が高くないため、空腹の胃を傷める心配も少ないです。粉末のウコンを白湯で、食間に飲むようにしましょう。

最後に

様々な健康効果があるウコン。二日酔いの予防が有名ですが、実は他にも色々な効果が期待できるのです。また、ウコンの二日酔いの予防効果は、あまり頼りすぎてしまうと肝臓をかえって傷めてしまう可能性もあるということもわかりました。暴飲暴食は控えた上で、肝臓のサポートとしてウコンを活用するのがおすすめの飲み方です。
ウコンの健康成分といえばクルクミンが有名ですが、ビサクロンのアルコールによる炎症抑制効果にも注目。二日酔い頭痛を予防する効果も期待できるとされているので、お酒を日常的に飲む人には欠かせないアイテムになるかもしれませんね。
「効く!」「効かない!」といった意見は様々あるウコンですが、適切な摂取方法や飲むタイミングをしっかりと意識すれば、得たい効果をしっかりと得ることができるはず。正しく摂取して、ウコンのポテンシャルを引き出してあげてくださいね。

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