何事にも全身全霊で手抜きなど一切していない。誰にも迷惑をかけることなく、ひたすら自らやるべきことをやっているにも関わらず、何もかもがうまくいかない、身体もダルい……。それはおぬし!「生霊」に憑かれているやもしれぬぞ。
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思い当たるなら要注意!生霊に憑かれると起きる3つの異変
1.悪夢・金縛り・話し声……平穏な眠りが奪われる
生霊とは限らぬが、何らかの悪しき霊に取り憑かれると、安眠が妨げられることが多いようじゃ。まず、寝付きが悪くなる。寝入りばなに金縛りにあい、人の顔がボーっと浮かんで見えたり、枕元や耳元で誰かの話声がしたりといった話を良く聞くぞ。より分かりやすいのは悪夢じゃな。魑魅魍魎に追われる夢、得体の知れぬ何者かに首を絞められる夢を見て、冷や汗をかきあるいは叫び声を上げて目覚めるようなことが続くのであれば、これはおぬしに付き纏う何者かのしわざかもしれぬのだ。
2.検査では「異常なし」医者にも分からない体調不良が続く
まず、体調に異変を感じたなら医者にかかり、それでも理由が分からぬならば精密検査を受けたほうがよいじゃろう。くれぐれも、病気の原因を霊のしわざと称して除霊を薦めるような、悪徳霊能者の餌食にはなるでないぞ。しかし、もし腕利きの医者にかかれど精密な検査を受けようと、「異常なし」と言われてしまう、原因不明の体調不良が続くのであれば、数多に考えられる原因の可能性の一つとして、生霊のしわざと仮定して対策を講じるのも悪くはない。
特に、「気分が晴れない」「寝付けない」「肩や背中が重い」おぬしが女子(おなご)であれば女人特有の身体の悩みが尽きぬなど、すぐには命に関わらぬものの、日々少しずつ生きる気力や笑顔を奪うような症状は生霊の「念」によるものかもしれぬ。
3.金運・恋愛運・対人運……全てが「なぜか」うまくいかない
極めつけはやはりこれであろう。「働けど働けどなお我が暮らし楽にならざり じっと手を見る」と詠ったのは石川啄木とやらであったかと思うが、生霊に憑かれると、努力の成果が出なくなる。働けど認められず、稼ごうにも支出は増えて収入は減り生活は困窮する。愛しき人に想いを伝えようと拒絶され孤独に涙するばかりか、親しき友にも見放される。せめてもの慰めにと好物を食べに入った店でも冷たくあしらわれ、帰り道では酔っぱらいに絡まれる……。
日々、やはり命に関わらずとも小さな不運が重なって、「なぜ自分ばかりが」と運命を呪いたくなるならば、生霊の思う壺であろう。
では、生霊に憑かれていると思ったおぬしがすべきことも挙げておこう。
生霊祓いは自力が一番!自分でできる「お祓い」4選
1.思い当たる相手との関係を改善する
悪夢にはっきりとその姿を表す、あるいは明らかにそやつと仲違いしてから異変が起き始めたなど、生霊を飛ばしていると思しき相手と連絡が取れる状況であれば、元を断つ、つまりはそやつとの関係を改善するのが一番。相手の怒りや憎しみが解けるように心からわびるのじゃ。償いができることであれば可能な限り償うしかない。逆恨みであるならば話せば分かってもらえることもあろう。
生霊を飛ばしている相手と会えない・不明な場合は、以下の方法を試してみるがよい。
2.生霊を飛ばしている相手の幸せを日々祈る
相手が分かっていれば相手を思い浮かべながら、分からなければ誰とも知らぬ人なれど、その人に向けて心の中で日々、「幸せになってください」と祈るのじゃ。おぬしに生霊を飛ばしている人物は、不幸ゆえにその原因をおぬしに求め、執着しておるのであろう。しからば、その人物が幸せになれば、おのずとおぬしのことなど忘れてしまうはず。祈りは人が思う以上に強力で、遠く離れていても届くもので、人の御霊(みたま)は己の幸せを願う者に悪意を送り続けることはできぬようになっておるのじゃ。
毎日毎晩、心からの祈りを続けていれば、ある日ふと身体が軽くなり、まとわりついていた悪しき念がすっかり祓われていることに気付くことになろう。
3.粗塩・清酒入りの風呂に入る
風呂に一つまみの粗塩と、コップ一杯ほどの清酒を入れ、じっくりと肩まで湯につかる。身体を洗うときにも、粗塩で頭・首・肩をもみほぐす。これは身体にまとわりついた生霊の念を、汗や身体の汚れと共に洗い流すのに有効であるとして、古くから知られている手軽かつ強力な除霊方法である。
4.古い下着を捨てる
下着は身体に直接触れるものとして、洗濯はしていても、いつしか持ち主の身体から出る厄が染み込み取れなくなってしまうもの。身につけ続けると、運気が落ちてしまうのだ。逆に新しく身につけて気分が爽快になるような下着は、運気を上げてくれる。
もし、あまりにも不運が続くようであれば、晴れた燃えるごみの日に、古い下着を真新しい紙袋に入れた上で、地域指定のごみ袋に入れるなど、決められた方法で捨てるがよい。必ず洗濯後、きちんと畳んで「これまでありがとう」と感謝を伝えた上で生ごみやほかのごみと混ぜず、単独で出すことが肝要じゃぞ。
<おわりに>
ざっとこんなところじゃ。重ねて忠告するが、おぬしを脅して大金をせしめようとする輩にはくれぐれも漬け込まれぬよう、他人に祓ってもらおうなどとは考えぬことが肝要であるぞ。(芦屋道顕)