【芦屋道顕】いらないものを売るとき・中古品を買うときに他人の厄を請けないための「カンタン魂抜き」【現代の呪】

最近はリサイクルショップやフリマでものを売り買いするのがごく当たり前になってきておるな。

通常のものであればそれほど神経質になることもないが、衣服やアクセサリー、腕時計などの直接身につけるものや、前の持ち主の思い入れがありそうなものなどは買う時に注意したく、また、己が何かを売るときにも実は注意したいことがある。

※旧メディアVeryGoodからの移行記事です。リンク切れやレイアウト乱れ等ご了承ください。

自分のものをそのまま売ると買い手との「霊線」が繋がることが!

誰かのものを譲り受けたり買ったりしたときには「前の持ち主の念が入ってたりしないかな」と心配にはなるが、自分が古着や何やらを売るときには、あまり気にしないものであろう。

が、しかしやはり、売って手放すときも、よほど買ってすぐに新品状態で手放すわけではなく、何度か着用したり使ったりしたものを手放すときには「魂抜き」をしたほうがよい。

これは次の持ち主のためだけでなく、実は手放すおぬしのためでもあるのじゃ。

金銭を介する品の受け渡しは「渡した側」と「受け取った側」の間に霊線ができる

己が身につけていたもの、愛用していた品を何もせずに売った場合、面識がないどこかの買い手は、ごく少しではあっても、その品が吸収しているおぬしの念を受け取り、念ばかりでなくおぬしの「運の良し悪し」も多少ではあるが受け取ることになる。

おぬしがとても運の良い人で、その品も縁起が良いものであったなら、買い手もその良き運を受け取ることになる。

しかし、このときに、買い手との間に「縁」が生まれ、互いの運命は細い1本の霊線を介して繋がることになる。

ゆえに、相手がおぬしの影響を受けると同時に、おぬしもまた、その買い手の「運の良し悪し」を、買い手が支払った金額と相応の分、受け取ることになるのじゃ。

世界中の豊かな人々は貧しい人々に施しをするが、その際は「無償」であるのは、この霊的な背景を知ってか知らずか分からぬが、道理がある。貧しき人からは金を受け取らず、ただ品を渡すのみであれば、己の運を幸運であれば悪運であれ、貧しき人に与えることはあっても、富める者が貧しき人の運気を受け取ることがない。

しかし、よほど経済的に余裕がある者以外は、やはりまだ商品価値のあるものに値付けをして売りたいのは当然のこと。その都度、見ず知らずの誰かとの間に縁ができては困るものよのう。

そこで、ごくカンタンな魂抜きをすることで、売りに出す品にこもった己の念を抜き、持ち主である己との霊線を断つのが安心なのじゃ。

もちろん、これは己が買う側でも同じ。買った品を同じ方法で魂抜きすると、前の持ち主の運気を気にせず安心して使えるはずじゃ。

カンタン魂抜き法

では、具体的に話していこう。ちなみに、ここで話すやり方は飽くまでも何のいわれもなく、そのまま使っても支障がなさそうではあるが、念のため清めておきたいものを清める方法じゃ。競売物件や、借金で夜逃げした一家の質流れ品や見るからにゾワゾワする人形などは、己の手で何かしようとせず、しかるべき神社や寺に相談するが安全であろう。

★売る場合

1.売るものを綺麗にする。自分が使っていた痕跡をなるべく消す。(古着であれば洗濯やクリーニングをする、バッグやアクセサリーは相応の手入れグッズで綺麗にする、指紋を拭き取る)

2.きれいな布などに包み、その上に小皿などを置いて粗塩ひとつまみを入れ、一晩そのままにする。

3.朝がきたら、その品を布から取り出し、日焼けしてしまないよう気をつけつつ、晴れた日の午前中(できれば7:00~10:00くらいまでの間)の太陽に10分程度さらす。どうしても直射日光に当てられないものの場合は、陰干しでもよい。その場合は30分程度。

4.店への持ち込みあるいは宅配業者の引取りの際に、心の中で「今までありがとうございました。いい人のところにご縁がありますように」と感謝と別れの言葉をその品に述べる。

これで、その品とおぬしの霊線は円満に断ち切れる。

★買った場合

買った品を、売る場合と同様に1~3の手順で前の持ち主の霊線を切り念を抜く。その後、初めて使うときにその品に心の中で「私のところへ来てくれてありがとう。これからよろしくお願いします」と、挨拶をする。

これで、その品は前の持ち主とは縁が切れ、完全に己のものとなる。

ただ、買ったものであれば、最初からそれほど嫌な感じがせず気にいるならば、それはそもそも縁あって己の元にきたものであろうから、ここまでの儀式は必要ないかもしれぬ。よくある西洋の厄払い「ホワイトセージを炊いて煙をくぐらせる」でも、日本的に軽く粗塩をパッとかけてササッとはたくだけでもよい。

他人とむやみな縁を持ち運のやりとりなどせず、持って生まれた己の運気を純粋に活かしていきたいものであるな。

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