今回は、卯年の守護仏様とされてる『文殊菩薩』についてね。
■「三人寄れば文殊の知恵」の語源になった知恵を授ける仏様
『文殊菩薩』の一番のご利益は「三人寄れば文殊の知恵」ってことわざにもあるように、知恵を授けてくださること。だから、
・受験や資格試験・就職試験の合格祈願に
・学問系の才能を伸ばしたいときに
ピッタリよね。
でも、どうしても「受験、合格祈願」のイメージになってて、それ以外はむしろご利益がないんじゃないか・・・って思われがちだけど、実は
「問題を抱えているとき、解決策としての『知恵』を授けてくださる」
から、もっともっと人生全般での悩みがあるとき、ご加護をいただきたい仏様なのよ。
■災難を取り除き、人間関係を円満に!
文殊菩薩さまの与えてくださる知恵は、数学の問題の答えみたいなものじゃなくて、もっと根本的な「理解」で、その人が本当に幸せになるために「必要なことに気付く知恵」なの。
だから、例えばある職場で人間関係がうまくいかないとして、「うまくいくための知恵をください!」ってお願いしたら、「じゃあ、実はお局Aさんに気に入られるためにこうしてこうして、B部長には・・・」みたいな表面的なことじゃなく、
「もうこの職場にいる時期は過ぎたんだ!次のステップを踏み出すときだ!」とか、「人の顔色なんか気にする必要ない!私は私で実力を発揮して堂々としていよう」とか、本質的なことに気付かせてくれるのね。
本質的なところに気付いて自分が変われば、自然に状況も変化して災難も去って円満な人間関係も手に入るってわけ。
■文殊菩薩は釈迦如来・普賢菩薩と共にあり
文殊菩薩さまはご本尊として祀られてるお寺以外だと、「釈迦三尊」ってお釈迦さまを真ん中にして、両隣に普賢菩薩さまと文殊菩薩さまが安置される形式で祀られてることが多いわよ。