卒塔婆の意味と知っておきたい『梵字』のパワー【辛口オネエの密教雑談(1)】

はぁ~い。そろそろお盆だけど、みんなちゃんとお墓詣りしてる?

実はね。儲かるらしいから、墓石を売りたいわ!って考えてるんだけど・・・ってのは冗談で、アタシは葬式もお墓も必要ないって考えなんだけど、お墓の後ろに立ってる卒塔婆と、卒塔婆で良く見かける『梵字』は実は面白い意味もパワーもあるんで、ちょっと語っちゃうわね。

■卒塔婆=ストゥーパ=故人を供養するための仏塔

「卒塔婆」の語源は、サンスクリット語の「仏塔」を表す「ストゥーパ」って言葉。お釈迦さまの遺骨を納めた仏塔を本来は指してるの。日本にある代表的なものだと五重塔があるわ。

五重塔の「五重」は、下から地⇒水⇒火⇒風⇒空を表してるんだそうだけど、それって仏教(真言密教)の大元になってる古代インドの思想で、宇宙を成り立たせる五大要素は「地・水・火・風・空」だからなんですって。

この五重塔は、昔のど偉い人や超お金持ちが亡くなったとき、供養のために建ててたんだけど、ぶっちゃけそこまで有名でもお金持ちでもない人たちが真似するようになって、お手軽な「五輪塔」ってのが出てきたわけね。お寺とかお墓に、石が積み重なったのとか、石に五重塔の形が刻まれたのとか。

で、それがさらに一般に広まって簡略化されて、最終的に「木の板になっちゃった!」ってのが現代の、お墓の後ろに立ててある卒塔婆。今は、「追善供養」って、「残された人が死んだ人の代わりに善行を積んで、あの世での幸せを祈る」(仏塔を建てるのは善行なんですって!)ためのものになってるんだそうよ。

■一般的な卒塔婆に書かれている文字の意味は?

そんな卒塔婆に書かれてる文字の意味がどんなもんかっていうと、多くの場合は、

5つの梵字/種子(仏様を表す梵字1文字)

に続いて、読める文字で戒名、命日の年月日、経文、施主名、供養年月日なんかが書かれているそうよ。

気になるのは最初の5つの梵字と、仏様を表す梵字の1文字よね。

それが、さっき五重塔のところで話した、

・仏教で、宇宙を成り立たせる五大要素「地・水・火・風・空」を表す5文字

と、

・四十九日とか一周忌とか、供養を行う日に縁のある仏様を表す1文字

なの。

[Next]梵字に秘められたパワーとは?

■『梵字』は宇宙に存在するあらゆる要素をシンボル化したもの

梵字は、万物の根源(宇宙の創造神的な)「梵天(ブラフマン)」が作った、宇宙に存在するあらゆる要素をシンボル化したものだそうよ。

それで、

梵字の一文字一文字は、それ自体に、その文字が表す要素のパワーがある

って言われてるけど、もうちょっと細かく言うと、

梵字は、その文字が表す「宇宙の源にあるパワー」にアクセスするためのキー

特定の要素を表す梵字を見たり身に着けたりすると、宇宙の源にあるその要素と自分が繋がる、って感じなのよね。

だから、特定の仏様を表す梵字を通じて、その仏様のパワーに守ってもらえるって考えられるわけ。

じゃ、それについては次回詳しく紹介するわね。

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