この世の全て(1)「それ」は退屈に耐えられない【辛口オネエのスピリチュアル】

この世の全て(1)「それ」は退屈に耐えられない

西洋占星術でもなく、完全にスピリチュアル領域の話ね。もともと、スピリチュアルな世界に興味があって、最近では猛威を振るう新型コロナウイルスの恐怖や株の暴落や何かの影響を受けて、現実社会に疲れ果ててスピリチュアルな世界にちょっとじゃなく、思いっきり逃避したい人向け。

もっと言えば「不二元」「ワンネス」の概念を知ってて、または悟りの一瞥を得たことがあるけど、そのあと生活が変わるわけでもなく結局この現実世界で生きていかなきゃで「現実ってこんなだっけ?」となってる人。

さらにはスピリチュアルや陰謀説界隈で昔から言われてるけど最近特に特定界隈で言われ始めた「光と闇の闘い」で「もうすぐ光が勝つ」という話に違和感を抱いてる人向けね。

じゃ、ここからはきちんと習った宇宙や地球の歴史、科学はもちろんあらゆる宗教的な教えもまったく無視で、この世の始まりからあらゆる現象がなぜ起きてるのかスピリチュアルな話。

■宇宙の始まりは「分からない」けど

何もない、時間も空間もない状態がまずあって、そこから宇宙がどうやって生まれたのかは分からない。だけど、宇宙が始まる以前から、宇宙を創造した誰かがいた。それは宗教や何かでは「神」と呼ばれていて、ニューエイジの分野ではワンネスとか宇宙意識とか呼ばれてるけど、いずれにしても一つの「意識」ね。ここからは簡単に「それ」と呼ぶわ。

■「それ」は完全に満たされた状態で、けれどその状態に飽きてしまった

「それ」は「それ」でいる限り完全で、満たされた状態で。瞑想や何かしら修行がうまくいって、または偶発的に「悟りの一瞥」を経験したことがある人は思い出せるわよね。経験したことがない人は、何一つ不安も不満もなくて、欲しいものもやりたいことも逢いたい人も何もなくて(足りないものがないから)漠然と「平和だなぁ」と感じてぼんやりしてる状態をイメージしてみてね。

現実の人生が辛いことばかりで、過去の後悔と未来への不安で苦しくて悲しくて、そういう人にとってはこの「完全に満たされた状態」は憧れてやまないものかもしれない。

実際には辛い日々が続いていてもいなくても、楽しい人生を送っていたとしても、ほんの小さな心配事すらなくて平穏な心の状態は得難いもの。だから、現実生活を送りながら、自分に合ったやり方で悟りの一瞥をときどき得られたり、難しいけどその完全な状態のまま、日常生活を送れたりしたら理想よね。そして、生きて辛いことを山ほど経験してるときには、もし、今の人生が終わってその完全に満たされた状態に戻れるなら「もう2度と人生なんて面倒な経験はしたくない」と思うわよね。

でも、「それ」は違ったのよ。「完全で満たされた状態」のままではいられなくなってしまった。退屈したのよ。

「それ」はそれしかない状態に飽きて、二つに分かれた。「それ」と「これ」に。せっかく二つに分かれるのに、同じ性質のものじゃ何も面白くない。だから、両極端の、まったく真逆の二つに分けた。

その、一番最初に分けた二つが「光と闇」なのね。

続く。

☆余談:何かの実験で、被験者を15分間、軽い電気ショックが受けられる装置と他には何もない部屋で過ごさせたら、被験者の多くが退屈に耐えかねて軽い電気ショックを自らに与えた、ってのがあったけ。「何も起きない状態」に飽きてしまうこと、退屈に耐えられないのは恐らく人間の本質なのね。

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