『厄年と西洋占星術』シリーズ、4回目は女性の
ここまで、本当は男女共通なんだけど歴史的に男性が外で働くから男性のみの厄年とされてた25歳と42歳、男女共通の61歳の厄年と西洋占星術の星回りについて話したけど、今回は女性限定になってる厄年について。
■現代でも節目の歳・数え年19歳=18歳
数え年で19歳だと、実年齢では18歳。18歳といえば成人にすることがすでに検討されてるけど、現代では20歳にならなくてもできることがだいぶ増えて、実質的に大人の仲間入りの年齢。昔なら、女性はこの歳だともう、2-3人子供がいてもおかしくなかった年齢ね。
諺だって、慣用句だっけ。「鬼も18、番茶も出花」なんて、18歳なら鬼ですら美しいみたいな言葉もあるけど、今も変わらず女性は「一番、若くて美しい年齢」扱いされるわよね。
ただ、この18歳前後が「厄年」たる所以は若くても命を落とす人が多かったからじゃないかと。現代でも、日本だと車の免許が取れる年齢だから、免許取り立ての若者が夜中にかっ飛ばして事故、とかは残念ながらよくあるわよね。
あとは成人向けサービス業に従事できる年齢だから、それで夜の世界まっしぐら、なんてことも起きる年齢。まっとうな育ちのお嬢さんでも、高校を卒業してそのまま働くか、大学や専門学校に行くかで進路が分かれて、やっぱり節目ではある。
■19歳の厄年は『ドラゴンヘッド』回帰とネイタル 天王星トランジット天王星の一度目のスクエア期
この18歳前後は、西洋占星術では、
ネイタルのドラゴンヘッド(ノースノード)とトランジットのドラゴンヘッドが合=ノード回帰
ネイタル天王星とトランジット天王星の一度目のスクエア
の時期。図は愛子様だけど、ドラゴンヘッドが回帰するのは19歳になる来年だったから、二重円は2020年で出してるわ。
ドラゴンヘッド回帰は人との縁の大きな節目。スピリチュアルな話をすれば、ソウルメイトとの再会もあるかもだし、前世から引き継いだ才能や夢や目標や、いろんなことを自然に取り戻せるような時期。
でも、同時にそれまでの人生では縁のなかったいろんな困難の原因とも再会することがあって、あとは前世の生き方で魂に刻まれた「パターン」の再現が始まることがある。「こんなとき、こうする」「この人とは、こんな関係を結ぶ」
無理に掘り返さなければ大丈夫なことがほとんどだけど、まれには封印したはずのパンドラの壺を開けるようなことも起きる。
この時期と重なってネイタルの天王星とトランジットの天王星がスクエアになるから、それが予期しない転機になったり、そもそも持ってるけど発動しなかったハプニング運が発動するタイミングになることもあるわね。
ネイタルの個人天体(太陽月水星金星火星)のどれかと、ネイタルの天王星がそもそも合やハードアスペクトを持ってる人だと、ネイタル天王星へのトランジット天王星スクエアの時期は、例えば太陽天王星スクエアの人は太陽天王星とトランジット天王星でTスクエアになる。
もともとハプニングには遭いやすい運勢があるけど、この時期はさらにふだん慣れてるハプニングとはまた別の方向から、本当に初めて経験するハプニングがやってくるんで、やっぱり「厄年」と言いたくなるようなことも起きるわけね。
でも、ネイタルの天王星がそもそも太陽とはソフトアスペクトだと、この18歳前後の節目も「心機一転、新たなスタート」で喜ばしいこととして出やすい。天王星=引っ越し、新生活で、田舎から上京するとかが多いわよね。ドラゴンヘッド回帰と重なるから、新生活を過ごす場所や出逢う仲間はもしかしたらソウルメイトかもしれない。
特に、生まれ故郷や高校時代までで地元ではパッとしなかったとか、イジメに遭ってたとか。そういう人はこの18-19歳のタイミングで居場所を変えてしまうと、天王星には「決別」の意味もあるから、辛い時代とオサラバできるわ。