【辛口オネエ】ネイタルリリス(3)自分のリリスが「良くも悪くも実感できない」人の話【星占い】

ネイタルリリス(3)自分のリリスが「良くも悪くも実感できない」人の話

(1)はこちら

(2)はこちら

先に(1)(2)を読んでね。アタシはリリスの神話とか伝承から紐解いてどうの、ってアカデミックな話はできないから、実占からの仮説のみよん。

■リリスは個人天体にアスペクトしていても自覚はしにくく、人に言われて・比べて気付く

リリスは「仮想のポイント=それ自体がエネルギーを持っているものではない」から、個人天体のように「自らの意志」でそれだけで行動を起こすには至らない。どちらかというと、木星以遠の天体と同じように、個人天体にアスペクトしてるとその個人天体の意思決定や行動にリリスの影響が出る。

だけど、自分じゃ分かってない。例えば月リリス合で「妻子持ちばかり近づいてきて、気付けば不倫になっていて」って女性がいて、本人は不倫なんてしたくないんだけど、男から見ると欲望の対象にしやすい「そそる何か」を持ってる魔性の女。男に「そそる。魔性の女だな」と言われて始めて「え?そうなの?」と意識する。

火星リリス合で「めちゃくちゃ、オタク」な男性がいて「よく、あんな趣味にそこまでどっぷり浸れるよね」「オタクの中でもこのジャンルではお前に敵うやつはいないぞ」って、言われて始めて「え?俺って特別なオタクなの?」と意識する。

だから、リリスがノーアスペクトか、トラサタの世代相しかない場合は、トランジットで刺激を受けて何か起きるか、やたらと粘着してくる人や一方的に惚れてくる人がいて「私のリリスとあの人の火星が合だ」とか気付かない限り、なかなか自覚しにくい。

で、個人天体に絡んでないと、トランジットやリリスが関係する相性の人が去ると、またリリスを意識することはなくなる。「リリスが牡牛座の私は声で人を虜にできるはずだから、声優目指す!」とか思っても、水星とか金星が絡んでなければ、ぜんぜん使えないし、そもそもそういう発想にもならないのよね。

■天体や感受点が空っぽのハウスにリリスのみのケース

そんなリリスだから、天体や感受点が入ってないハウスにポツンと入ってたりすると存在するけど休眠状態になってたりする。とりわけ、リリスの存在を自覚しにくくなるのが、

第1ハウス:持って生まれた「自分自身」とリリスが同化してしまうから自覚できない。他人から「変わってる」「マニアックだよね」なんて言われても、それがナチュラルな自分だから。ぶっちゃけ、1室リリスで「あなたは変わってる」と言われても、白人から「あなたの肌は黄色いのね。変わってる」と言われるくらい「当たり前なんだけど?何言ってるのこの白人は!」くらいの感覚だったりする。

第2ハウスのリリスには、トランジットが関わったときにお金の問題で何かしら生じやすい。

第3ハウス:好奇心の向きや身近な交友関係、創作活動をするときの表現方法にリリスの影響が出るけど、それも自分としては当たり前だから気付けない。でも、例えば第3ハウスリリスの絵師だったら「なんか、独特のタッチだよね。どうしたらこんな個性が出せるの?」と、ほかの絵師は思ってるとする。でも本人は「え?私、個性がないのが悩みなんだけど?私の絵、どこも特徴ないでしょ?」って困惑しちゃう。

あと、家の近所を散歩して、なぜか普通の人がめったに遭遇しない変わった体験をしがちでそれをSNSに投稿なんかしたら「どうしてそんなに変わったものと出会えるの?」と周囲には不思議がられたり。本人は「変わってる?いや、私は私の日常の一場面を単に切り取っただけだけど」「え?こんな変わったことが毎日起きるのが貴方の日常なの?」って、本当に本人には「変わってる」自覚がない。

第4ハウスのリリスは単独でも家庭問題に出るケースが多いからやっぱり気付きやすい。

5、8、12ハウスのリリスも何かにどっぷりハマって周囲から分かりやすいけど、この3つのハウスの場合は「私はこのことにのめり込みやすい。これに囚われやすい」って自覚しやすい。5ハウスは喜びの素だから、すごく心が惹かれてドキドキしてるときに「私は他人に比べて、これが特別に好きなんだ」と感じられるし、8ハウスのリリスも自分でその事柄への執着心にはたと気付けるときがくる。12ハウスは自分でもなぜそれにこだわるのか悩むから、気付きやすい。

6、7、10ハウスもトランジットが関わると自覚しやすいわ。6ハウスは労働問題、7ハウスパートナーや世間との関係性、10ハウスは社会的地位や一生の仕事に関わる問題が生じやすいのよね。

だから、ホロスコープの12ハウスの中で、一番自覚しにくいのは9室と11室かもしれない。

11室は「すごく個性的な仲間」が出来たり、仲間との関係にドップリになるかもだけど、11室の人間関係は生計を立てていくうえで必須だったり、ないと人生が詰むようなものじゃないから、何か起きてもその仲間やコミュニティから離れればそれで問題はだいたい片付く。

そして、一番自覚しにくいのが第9ハウスのリリス。第9ハウスはそもそも、たくさん天体や感受点が入ってても意外に自覚しない人が多いほど、個人的な欲望とはかけ離れたハウス。

ステレオタイプだけど、9ハウスが強調されてると外国人と結婚して海外生活してたり、大学で哲学や考古学や宗教学を研究してたりってなると、日本で生まれ育って日本人と結婚して、一般企業で働いてる人に比べたら圧倒的に数が少ない。

だから「変わってる」わけなんだけど、本人にとってその人生は狭い関門をくぐり抜ける努力をして得た人生じゃなくて「ごく、自然に手に入った」ものだから、特別さを感じないのよね。

「なんとなく生きてたら、外国人と知り合って恋して結婚して、当たり前に彼の国に行きました」「ものごころついたときからなんとなく遺跡や古代文明に興味があって、そのまま成長して研究者になりました」とか。

で、ほかの天体や感受点があろうとなかろうと、9ハウスにリリスがあるとそういう「日常とはかけ離れた世界」にごく自然に縁があるしほかの人より詳しかったりするけど、その自覚がない。

ついでに、トランジットで刺激を受けても、海外にいて事件事故に遭うとかの可能性はあるけど、それ以外だとだいたいは精神的な面の変化か、日常生活に関わらない取り組みに影響するから、自分で「リリスにトランジットがくると大変なことになる」とは一生自覚しなかったりする。

「そんなに私、研究熱心ですかね?このテーマに出会ったのはいつだったか?◯年◯月頃ですね。え!その頃に私のリリスに木星が合だったんですか。なるほどー」ってなるくらいかしらねん。


電子書籍でもアプリでも読める!辛口オネエの実占データに基づいたマニアックな占星術の話

辛口オネエのマニアック相性占星術

辛口オネエの相性占星術-有名人カップル占い

電子書籍はこちら

占いアプリはこちら

Android版(google playが開きます)

iOS版(appstoreが開きます)

**********

関連記事

(1)【辛口オネエ】相性における『ベスタ』奉仕するのはどっち側?の仮説...

【辛口オネエ】相性における「セレス」「パラス」は恋愛関係には案外不向き...

【辛口オネエ】(1)太陽星座占いが当たらない【西洋占星術雑談】...

【ボイド】2019年6月のボイド・星座一覧【辛口オネエの西洋占星術】...

【辛口オネエ】エリスと個人天体が合やハードの私はトラブルメーカー?と決...

スポンサードリンク
モバイルバージョンを終了