妊娠中お腹が大きくなってからは周りからも妊娠していることが分かって気を使われたりもしますが、個人的に一番大変だったのは妊娠初期でした。
その理由は妊娠初期の大敵、つわりです。
多くの妊娠経験者がきっと妊娠して一番つらかったことは何か上げろと言われたらつわりと答えるのではないでしょうか。
今回はそんなつわりについてのお話です。
○つわりって何?
つわりは妊婦さんの半数以上が経験し、その症状は様々です。
妊娠5週目くらいからおこる食欲不振、吐き気、食欲増進、嘔吐など消化器系の不調を主とする症状のこと(食べづわり、吐きづわり、匂いづわり、よだれづわり)をいいます。消化器系以外に眠りづわりといって、一日中だるさや眠さがある場合もつわりに含まれます。
ひどい場合は妊娠悪阻と呼ばれ入院することになります。どこからかの基準は難しいですが毎日の嘔吐、尿検査でのケトン体陽性、体重減少(5%ほどの減少)があると病院にて管理が必要になります。
つわりは妊娠12〜15週にかけてピークを迎え20週にもなると治まる方がほとんどです。しかし大変稀ですが中には妊娠後期までずっとつわりが続いたという方もいらっしゃいます。
○つわりはどうして起こるの?
妊娠した際に分泌されるホルモンが血中で高くなることで起こる高ヒト絨毛性ゴナドトロピン血症と高エストロゲン血症がつわりの原因になるという説が有力ですが詳しいことは分かっていません。
その他の説としては赤ちゃんができることによってそれを体が異物と認識して起こる拒絶反応が原因である説やホルモンバランスが急に変わることによる自律神経が原因である説などが知られています。
○つわりで辛かったこと
筆者の場合、吐きづわり、匂いづわり、食べづわりで全くと言っていいほど料理が作れなくなりました。眠りづわりもあり一日中だるさや眠さでベッドに横たわる日々で、パートナーには頭が上がらないどころか、申し訳なくて毎日自分を責めてばかりいました。
そして食べたいものがコロコロ変わり、食べられそうなものを買ってきてもらってもいざ目の前にすると食べられないということが日常でした。
傍から見ると何とわがままな人だろうと思われるかもしれませんが、つわりの時期は大なり小なり妊婦さんには起こる症状でしょう。
○つわりでも食べやすいもの
そんな中、割とコンスタントに食べられるものがありましたのでご紹介いたします。
1.トマト:これは妊婦さんの味方ですね。他の妊婦さんでもこれは食べれたという話をよく聞きます。
2.アイスボックス(グレープフルーツ味):アイスボックスはアイスの中でも食べやすさNo.1でした。ひんやりしていて匂いもそんなに気にならないのでおすすめします。
3.そうめん:匂いが比較的せず、短時間で調理も終わるので重宝していました。
4.果物:梨やミカンなど水分の多い果物を食べていました。脱水症状が起こりやすいつわり期には最適です。
5.清涼飲料水:何も食べれないときでも飲み物は飲むようにしていました。スポーツドリンクを何本もストックして脱水対策していました。
つわり期には食べられるものが偏ってしまいます。筆者の場合は上記に加えて、ジャンキーなものやカレーが中毒のように食べたくなりました。産んでからはそのカレー欲も嘘のように治まってしまいました。
まとめ
つわり中は嘔吐により脱水症状になりやすいため、何も食べれないときでも水分補給はしっかり行いましょう。何か食べられそうなものがある時は食べられるものを食べましょう。
食べられるものは日によって、人によって様々です。
最後に、料理をすることもできなくて、眠ってばかりいる妊婦さんがいても怠けているとは思わないでください。妊娠中はホルモンバランスが急に変わることで精神的にも不安定になっている時期ですので、パートナーの方のサポートが重要です。
二人の子供を守ってくれてありがとうという気持ちがあればきっと二人で妊娠期間を乗り越え、その後の子育てでも協力していくことができるでしょう。