妊娠線予防してしますか?

妊娠をすると女性の体には大きな変化がたくさん起こります。
つわりや貧血、眠気などの症状に悩まされる方も多いとは思いますが、その中でも妊娠線は特に気になる悩みのひとつではないでしょうか。

安定期に入ればつわりも落ち着き、食べられるものも増え、お腹が大きく始める時期です。
胎動も感じるようになったことでより妊娠した実感が湧いてくると同時に、今度は体重管理にも気を配らなければなりません。私も自身の妊娠をきっかけに妊娠線の存在を知り、妊娠初期から予防対策を開始しました。
お風呂上がりには毎日保湿クリームを塗り、妊娠線もないまま無事に臨月になったと安心していると…、自分からは見えづらいお尻の下部分に赤紫色のひび割れがくっきりとできていたのです。

油断しているといつの間にかできてしまっている妊娠線、あの時ちゃんとケアしていればと思う前に始めてみませんか。

  1. そもそも妊娠線とは何?

    妊娠線とは妊娠中期である6ヶ月から臨月にかけてできる筋状の線のことで、正式名称は線状皮膚萎縮症といい、急激なダイエットなどの体重変化により起こる肉割れと同じです。

    赤ちゃんの成長とともにお腹が大きくなることにより皮膚が引っ張られ、薄く伸びに強い表皮の下にある分厚い真皮や皮下組織は伸びには耐え切れずに亀裂が生じることにより妊娠線ができます。

    でき始めは赤紫色のひび割れたような線は時間が経つにつれ白くなり、手術を行うことにより目立たなくすることは可能でも、一度できてしまった妊娠線は完全には消えません。

    この妊娠線ができる割合は半数以上ともいわれますが、年齢、体型、出産の有無など個人差があります。若いから大丈夫、瘦せ型ではないから大丈夫とは限らないのです。

  2. お腹に真っ直ぐな線が…。

    妊娠をしてお腹が大きくなるにつれ、胸の下から臍の下あたりにかけて、真ん中に線ができたと驚かれた方も多いのではないのでしょうか。
    線の色は茶色だったり黒っぽいもの、きれいに真っ直ぐできる人もいれば、ずれている人もいて、人により様々です。

    これは正中線と呼ばれるもので、妊娠線と間違われることもありますが、実は全く異なるものです。
    妊娠の有無に関わらず、生まれつき見えているという方もいます。

    正中線とは普段は見えないですが男女共通に存在しており、妊娠によるホルモンバランスの変化に伴い、シミやそばかすの原因であるメラニン色素の増加によって引き起こされるものです。
    妊娠線と大きく違う点は、正中線は産後の時間経過とともに薄くなる、消えるといわれています。

  3. 妊娠線ができないためには何ができる?

    妊娠線が起こる仕組みが分かっても、お腹が大きくなることを止めることは当然できません。
    私たちにできることは、妊娠線が起こる環境を作らないことです。

    肌が乾燥して柔軟性や弾力性がなくなると、真皮や皮下組織はより裂けやすくなります。
    日々の生活の中で入浴後は乾燥しやすいため、保湿クリームをよく塗り、乾燥対策を心がけましょう。

    妊娠線ができるのはお腹だけではありません。
    保湿クリームを塗る際は、胸、太もも、お尻、脂肪がつきやすい箇所はもちろん、更には見えづらいお腹の下、二の腕、ふくらはぎにもできてしまうので、鏡を見ながらなど注意してケアをすることが大事です。

    その他にできることは体重管理に気を付けることです。
    急激な体重増加を防ぐことにより妊娠中毒症や妊娠糖尿病のリスクを抑えられ、腰痛や膝痛などといった妊娠特有のマイナートラブルも緩和されます。
    妊娠中の食欲の増減は変動が激しく難しいとは思いますが、太ってしまったからといって妊娠線を気にして無理なダイエットなどをすると低体重児(2500g未満)の原因にもなるので、十分な注意が必要です。

臨月に入ると出産も間近で安心してしまいますが、一番できやすい時期でもあります。最後の最後でということもあるので、今まで気を付けてなかった部分を再確認してみるのもいいかも知れません。

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