こちらは恋愛コンサル・KUGAHARAの『恋に悩む女性が恋愛相談をしてはいけない相手』シリーズの第2回です。
■近年話題の「マウンティング女子」への相談は不幸の始まり
「友達」としてよく一緒に行動はする、話もするけれど、いつもどこか張り合ってくる女友達がいたら、それは近年話題のマウンティング女子なんだろう。
次回(3)で取り上げる男友達への恋愛相談を除外すると、絶対にしてはいけない恋愛相談相手として、このマウンティング女子が最悪の相手だと思う。いや、思うどころか、本当は確信している。
僕自身、以前よりは慣れてスルーできるようになったとはいえ、今でもときどき、SNSのやりとりで相手を褒めつつ、そのすぐ後に「自分のほうがいかに幸せか」の自慢を巧妙に織り込んだ投稿を繰り返す女性たちを見つけて、ハラハラしてしまうことがある。
バツイチになる前には、当時の奥さんがさまざまな場所で女性同士の密かな闘いに巻き込まれていたし、ネットではなく実際に会う女性たちも、ときどき女性同士のちょっとした意地の張り合いについて、笑い話として聞かせてくれることがある。
もちろん、たまには実際に女性たちの小競り合いが目の前で繰り広げられることもあるけれど、そんなとき僕はどちらの地雷も踏まないように、ただあいまいな笑顔を浮かべてみたり「そうだ、電話しなきゃだった」とスマホを片手に席を立ってみたりしてやり過ごしている。
やれやれ、また前置きが長くなってしまった。そろそろマウンティング女子に相談してはいけない理由について具体的に話していこう。
■マウンティング女子には何を話しても「みじめな気持ち」にさせられるのが関の山
★女友達はマウンティング女子?チェック項目
マウンティングをしてくる相手は、いくら「友達」と同じ使い方をしているとしても、決して本当の友達ではない、別の種類の生き物だと思ったほうがいい。
なんて、実際にその怖さを知っている人は、言われなくても一線を引いて付き合っているだろうけれど。
でも、もしかするとこれを読んでいる君は大らかで優しくて謙虚で、だからこそ巧妙なやり口でことあるごとに友達のフリをした女性の餌食になっているかもしれない。
だから、まず以下をチェックしてみて欲しい。恋愛相談に限った話じゃなく、該当する相手の女性が、君を下に見ているか、常に下にいて欲しがっているなら、あてはまることがあると思う。
・その女性は、君の容姿やファッションを決して褒めない。良い変化には気付かないフリをする。髪型を変えたとき、ほかの人は「似合うね」などと言ってくるが、彼女は一切行ってこない。疲れ顔のときなどは「疲れてる?」と言ってくる。
・SNSで君が素敵な店に行ったことを報告すると、しばらくしてその女性は君の行った店より格上の店に行ったことを報告する。偶然ではなく、何度か気になったことがある。(意図的にやっている)
・君が何かハマっている趣味の話や最近の話題をすると「あー、あれね」「前気になってた(けれど今は気になっていない)」「なつかしい」などと「オワコン」扱いをしてくる。
……もし、これに君の「女友達」が当てはまるとしたら、悪いことは言わない。そいつとは、なるべく穏便に関係をフェイドアウトさせることだ。
★マウンティング女子もまたマウンティングされてストレスを溜めている
このタイプの女性は、君を本当の意味での「友達」とは思っていない。単に、自尊心を満たすための材料として使っているだけなんだ。
「下を見ればまだ自分はマシと思える」ために、彼女たちは常に、自分が見下せる相手を探している。そして、笑顔で近づいてきてその生活ぶりを聞き出す。
彼女たちは「友達」をランク分けしている。自分と対等か上と認めた相手に対しては、明るくおしゃべりで情報通で、なかなかに素敵な友達かもしれない。
けれど、そんな素敵な女友達とのお付き合いで、彼女たちは実はストレスを溜めている。憧れの女性と一緒に行動することで、虚栄心を満たすけれど、憧れの女性に近づくためにふだんは背伸びをしていることが多いからだ。
憧れの女性には、年収ウン千万で出張の連れや海外旅行に3か月に一度連れて行ってくれる旦那様や彼がいるかもしれない。その女性の自慢……ではなく「日常の話」を「私もこないだ彼が出張するから一緒にシンガポール行ったんだけど……」と、あたかも「私にとってもそれは日常。まったくうらやましくなんてありません」と振る舞うために、ボーナスをはたいて旅行に行ったり、ほかにもまあ、生活を輝かしく見せるために、密かに努力をしている。
そうして常に背伸びをして「愛されてお金持ちで幸せな私」を演じながら、言葉や態度には出さないが心の中に渦巻く「私より幸せな女性がいる」ことへの怨嗟のはけ口を求める。求めずにはいられないのだ。
そして、そんな心の中がドロドロになった彼女たちが安心して「私はこの子よりは上!」とストレスのはけ口にできるのが(できると見くびられているだけで、実は見くびられるいわれはない)「なぜかよく、マウンティングされてしまう」自己顕示欲の薄い、純真な女性たちなのだ。
★マウンティング女子への相談は不幸の始まり
彼女たちはふだんから、自分が「格下」と勝手に認定した女性のやることなすこと全てに、勝手に対抗心を燃やして「私のほうが上」アピールをしてくる。SNSの投稿もそうだけれど、一番彼女たちにとって「蜜の味」になるのはやはり、恋愛におけるマウンティングだ。
彼女たちは、憧れの女性から恋愛相談をされたらきっと、表面上は「○○さんみたいな素敵な人でも悩むんですね~でも、絶対大丈夫ですよ」などとおべっかを言うだろう。腹の中では「へえ~○○ですら、そんな悩みがあるんだ。ウケるぅ」とほくそ笑んでいるかもしれないけれどね。
でも、たいがい彼女たちが「格上」あるいは同等とみなしている女性たちは、やはり持って生まれた魅力や運に恵まれているだけでなく相談していい相手、いけない相手を見抜く鋭い目も持っている。だから「他人の不幸は蜜の味」と思うような相手には、はなっから相談などしないのだ。
だから、彼女たちは「他人の不幸」に飢えている。そんなところに、ふだんから格下認定している女性が恋愛相談などしてきたら、格好の餌食なのだ。
彼女たちは、ほぼ100%、格下扱いをしたい相手の恋愛を一から十まで否定してくる。
「好きな人ができた」とうかつに共通の知人男性の名を言えば、君が好意を持っていることをひどい形でバラす、その男性の周囲を勝手に探って「でも彼、彼女いるみたいだけど?」「あの彼、まだ元カノに未練があるらしい。すごく美人だったんだって。やめたほうがいいよ」などと、出鼻をくじく行動をする。
最悪のタイプだと、すかさずその男性に好きでもないのにアプローチをして、奪ってしまうことすらある。
彼女たちは、自分より格下と一度でも認定した女性が自分より幸せになり、自分を越えていくことを何よりも恐れる。だから、表面上はいい人ぶって恋愛相談に乗っても、必ず相手が幸せな恋愛に失敗して、みじめになるように仕向けてくる。
(まあ、だからむしろ、君が無職でブサイクな男に惚れられて困っているなんて相談をすれば「その彼にもいいところあるはずだよ」などと、全力で応援をしてくれるかもしれないけれどね)
片想いの段階でも、彼女たちは邪魔をしてくるのだから、恋人がすでにいて、うまくいっていないからと相談をすれば、100%別れるように仕向けてくるだろう。
「浮気してるのかな?」と君が何の確証も持たないまま不安を吐露すれば、彼女たちは「絶対してるよ」と言うだろう。「愛されてないかも」と言えば「そうだね~ひどい男だね」と言うだろう。
まあ、君が不安や愚痴を口にして、それに彼女たちが同調してくるぶんにはまだましかもしれない。君自身が、その相手との関係に不満を持って、暗に別れたがっているのかもしれないから。
最悪なのは、君が愛している彼について、うっかりノロケたり好きな気持ちがまだあるのに不安を口にしてしまったときだ。彼女たちは、相思相愛の幸せな二人の、ほんのちょっとしたアラを探してくる。
「でもさぁ、その彼ってどうなの?出張ばっかりで、実は現地に女がいたりして」「いいクルマ乗ってるって言っても、最近そういう時代じゃないし……。お金使い荒い人は結婚したら大変だよ?」
これは、実際に僕が聞いたことのある、マウンティング女子にうっかり彼についてノロケてしまった女性が言われた「呪いの言葉」だ。
本当の女友達なら、祝福してくれる場面で、彼女たちは必ずその幸せな関係にアラを探して「でも」と言って否定してくる。
こんな相手に、大事な彼について話し続けてうまくいくわけがない。彼女たちの言葉を無視することができるにしても、言われたときにはやはり嫌な気持ちになってしまうだろう。それは単純に「損」だ。
だから、これまではなんとなく相談してしまっていたけれど、話すたびに否定されたり自分の恋愛に対してネガティブな想いを抱いたりしてしまうようなことがあったなら、その相手にはこれからはもう相談しない、忙しいフリでもして遠ざかることだ。向こうから「恋の進捗確認」されても、適当にごまかしてしまうこと。「もっとdisるためのエサをくれ」と近づいてくるハイエナにはNOを出し続けることだ。
恋愛に限らずだけど、大事なことを相談をするなら、君の幸せを願う相手にしなければいけない。
そう考えると「仲のいい男友達」や「頼れる男性上司」という選択肢も出てくると思う。ただ、これについても次回に話すけれど、かなり相手選びは難しい。
相手選びを間違えれば、もしかするとマウンティング女子に相談すると自分が嫌な気分になり今の恋に悪影響がおよぶだけで済むかもしれないけれど(いや、それも十分な被害だけれど)異性に相談することは、特に身近な異性に相談をすることは、「自分の未来の恋愛市場をよごす」ことにもなりかねないんだ。
(3)に続く