冷蔵庫にあると助かる食材の一つ、焼きそばの麺。安売りしていたので、大量に買って常備していたらいつの間にか賞味期限が切れていたなんてことありますよね。
この記事では「賞味期限が切れていても捨てるのは勿体無い」という方に向けて、賞味期限切れから焼きそばはどのくらいまでなら食べても大丈夫なのかを解説していきます。食べられるのかどうかの見極め方や、焼きそばの正しい保存方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
焼きそばの賞味期限
そもそも焼きそばに表記されている賞味期限とは、その食材を「美味しく食べられる期限」のことです。そのため、表示されている期限を越えたとしてもすぐに食べられなくなるわけではありません。
もし消費期限と表記されていた場合、消費期限は傷みやすい食品に表示されていますので、期限を超えると食べられなくなる可能性があるので注意してください。
賞味期限と消費期限の違いを簡単に説明すると、以下の通りです。
賞味期限:美味しく食べられる期間
消費期限:安全に食べられる期間
焼きそばの麺には種類があり、それぞれ製法や賞味期限が異なっていますので詳しく紹介します。
蒸し麺タイプの賞味期限
焼きそばで一般的にスーパーやコンビニで売られていることが多いのが、蒸したタイプの麺とです。メーカーによって製法は異なりますが、基本的に蒸し麺は蒸気でゆっくりと蒸しあげているため水分量が多く傷みやすいという特徴があります。
そのため、蒸し麺タイプの焼きそばは、賞味期限が数日から2週間程度の商品が多く販売されています。
ゆで麺タイプの賞味期限
ゆで麺は、一般ではあまり見かけないタイプの焼きそば麺で、業務用として使われることが多いです。蒸し麺よりも低温で作る製法のため、高温で作られる蒸し麺よりも賞味期限が短いのが特徴です。
こちらもメーカーによって異なりますが、期限は数日から1週間程度です。ただし、ゆで麺には長期保存を目的に作られたものもあり、賞味期限120日程度など災害に備えて常備できるタイプもあります。
賞味期限切れの焼きそば!どのくらいまで食べられる?
先程も紹介した通り、賞味期限とはその食材を美味しく食べられる期間のことで、期限を過ぎても食べることは可能です。ただし、期限が過ぎれば過ぎるほど美味しさや風味は失われ、経過した日数によっては食べられないこともあります。
では、賞味期限切れからどのくらいまでなら食べることができるのか解説していきましょう。
賞味期限切れ2日~3日の焼きそば
焼きそばを未開封で正しく保存していた場合、賞味期限から2〜3日経っていたとしても食べることに問題はないでしょう。
ただし、製造者側としては安全に美味しく食べられる期限を設定しているので、期限を過ぎても絶対に食べられると保証できるものではありません。
そのため、賞味期限が切れた焼きそばは、麺の状態をしっかりと確認してから自己責任で食べるようにしましょう。焼きそばの食べられるかどうかの見極め方や麺の状態の目安については、後ほど紹介します。
賞味期限切れ1週間の焼きそば
未開封で正しく保存されていた焼きそばの場合は、賞味期限が1週間切れていたとしても食べられる可能性はあります。
しかし、期限切れ1週間だと腐り始めていることもあるので、しっかりと状態を確認してください。
賞味期限切れ1ヶ月の焼きそば
未開封で正しい保存状態だとしても、賞味期限から1ヶ月も経過すると腐っている可能性が高いです。見た目が綺麗だとしても食べないほうが良いでしょう。
賞味期限切れ1~3日であってもNGな焼きそばの状態
焼きそばの多くは、防腐剤のような保存料が含まれているため腐りにくくなっていますが、保存状態が悪いと賞味期限切れ数日であっても腐ることがあります。
もし、以下のような状態であった場合は焼きそばが腐っているサインなので捨てましょう。食べてはいけないNGな焼きそばの状態はこちらです。
糸を引いている
焼きそばを摘んだ際に、糸を引いていたり粘り気があった場合それは腐り始めているサインです。
腐ることで菌が繁殖し、糸を引いたような見た目になります。そのため、においが変わらなかったとしても糸を引いていたら捨てましょう。
においがある
もし、焼きそばを開封した際に以下のようなにおいがしたら腐っていますので捨てましょう。
酸っぱいにおいがする
納豆のような腐敗したにおいがする
など、少しでも異様なにおいがすると感じたら、食べずに捨てることをおすすめします。
カビが発生している
焼きそばの表面にカビが生えている場合、腐っていますので捨てましょう。
また、カビが生えて焼きそばの麺が柔らかくなっているのは、食べるのは非常に危険なので食べないようにしてください。
麺が溶けている
焼きそばにぬめりが出始めてカビが生え、菌が繁殖し続けると麺が溶けます。
少し指で押すだけで麺が潰れてしまう程の状態の場合は、かなりひどい状態なので食べてはいけません。
焼きそばの正しい保存方法とは
焼きそばを正しく保存するには、冷蔵と冷凍の2つの保存方法があります。
焼きそばを正しく保存することで、賞味期限が少々過ぎたとしても食べることに問題はありません。また、冷凍保存することによって食べられる期間を延ばすことも可能となりますので、ぜひ参考にしてみてください。
冷蔵庫で保存する場合
焼きそばの風味を落とさず美味しく食べたい方におすすめの保存方法が、冷蔵庫で保存する方法です。冷蔵で保存する場合、表記されている賞味期限から数日程度なら過ぎても食べることはできます。
保存方法は簡単で、購入した袋のまま冷蔵庫に入れるだけです。むやみに焼きそばを開封してしまうと、痛みやすくなり乾燥しやすくもなりますので未開封のまま保存するのがおすすめとなります。
冷凍庫で保存する場合
焼きそばを、長期で保存したい方におすすめなのが冷凍保存です。冷凍庫で焼きそばを保存する場合、約1ヶ月程保存することができます。
冷凍保存することで、安売りで思わず大量に購入してしまった焼きそばでも急いで消費する必要もなくなるのでおすすめです。
ほとんどの焼きそばは1食ずつ袋に入っているので、そのまま冷凍庫に入れても問題ありません。もし、複数食入っているタイプの場合は、1食ずつ小分けにラップで包みジップロックなどにまとめて保存すると良いです。
また、調理済みの作った焼きそばを冷凍しておくという方法もあるので、ぜひ試してみてください。
焼きそばは賞味期限前に美味しく食べよう
焼きそばの賞味期限切れで食べられるのは、未開封で正しい保存方法の場合は数日程度なら問題ないでしょう。冷凍保存の場合だと、1ヶ月と長期保存が可能ですが解凍すると生麺よりは美味しくないです。
実際に、マルチャンの公式サイトでよくある質問の中に「チルド麺は冷凍保存できますか?」という問いがありました。マルチャンの回答は「チルド麺は、冷蔵保存を前提に設計されているため、冷凍で保存することを想定しておりません。10℃~0℃の間で保存してください。冷凍保存した場合、麺が短く切れたりボソボソとした食感になる原因となります。」でした。やはり、冷蔵保存を前提とした焼きそばを冷凍すると風味も損なわれるので冷凍前の美味しさは無くなるのでしょう。
以上のことから、焼きそばを美味しく食べるなら賞味期限が切れる前に食べるようにしましょう。