こんにゃくをおでんや煮物にしようと購入したものの、余らせて腐らせてしまった経験はありませんか?できるだけ食品ロスをなくしおいしくいただきたいですね。今回は、こんにゃくの賞味期限・保存方法や大量消費のレシピについてご紹介します。
こんにゃくの賞味期限
まずは、こんにゃくの賞味期限についてご説明します。
こんにゃくの賞味期限(未開封)
こんにゃくは袋に詰めた後に高温殺菌処理されています。メーカーや製造方法によって多少異なりますが、未開封の場合、こんにゃくは30日から90日程度の賞味期限を設けられているのが一般的です。
こんにゃくの賞味期限(開封後)
開封後のこんにゃくは、保存環境によっては賞味期限内であっても2日から3日ほどで腐ることがあります。
こんにゃくが腐ると糸を引いたりぬめりが出たり膜が張ったりします。また、腐敗したこんにゃくは強烈な異臭を放つので、それを食べようとは思わないでしょう。
こんにゃくの賞味期限切れ!2週間は普通?いつまでなら食べる?!
あるメーカーによると、保存状態がよければ(直射日光を避けた冷暗所)は、こんにゃくは賞味期限切れからしばらく経過した状態でも食べられるそうです。
未開封ならば賞味期限が切れて10日や2週間程度が経過していても普通に食べられます。賞味期限切れから1年(未開封)ものでも食べられると自信を持っているメーカーもあるほどですよ。
ただ、未開封であってもこんにゃくは時間の経過とともに離水して痩せるため、食感が固くなっていきます。賞味期限が長い食品ですが、おいしくいただくために、賞味期限内に食べるようにしましょう。また、賞味期限切れのこんにゃくを食べる場合は、見た目や臭いを確認し、自己責任で食べてください。
賞味期限切れや開封後でもこんにゃくを長持ちさせる方法は?
こんにゃくは開封後でも適切に保存すれば腐敗を遅らせることができる食材です。賞味期限切れで開封したものでも以下の方法ならば少しは持ちますよ。
こんにゃくの賞味期限を1カ月延ばす方法
開封したこんにゃくを腐らせずに長持ちさせる方法は、こんにゃくの袋に入っていたアルカリ水(アク水)を使用することです。アルカリ水には殺菌作用があります。消毒した保存容器にアルカリ水を入れ、蓋をして冷蔵庫で保存します。1カ月程度は保存が可能ですよ。
こんにゃくの賞味期限を1週間延ばす方法
こんにゃくの袋に入っていたアルカリ水を捨ててしまった場合でも、開封後から1週間程度腐るのを延ばすことが可能です。前項と同じように消毒した容器にこんにゃくを入れて水道水に浸し、冷蔵庫で保存します。水道水は2日おきに取り換えましょう。
こんにゃくの正しい保存方法
こんにゃくは未開封と開封後では保存方法が異なります。
こんにゃくは未開封なら賞味期限は半年以上!
未開封のこんにゃくは常温で保存することができます。ただし、保存環境によっては腐らせたり食べ忘れを招いたりします。直射日光を避けた冷暗所で保管しましょう。
また、同じカテゴリーの食材を統一して入れる、取り出しやすいケースに入れて見やすくするなど、冷蔵庫内の保存方法を工夫すると食べ忘れを予防できますよ。
開封後のこんにゃくは冷蔵保存
開封後のこんにゃくは冷蔵庫で保存しましょう。前項でお伝えしたように一緒に入っていたアルカリ水を利用すれば長持ちします。
こんにゃくは冷凍保存すれば賞味期限を無視できる?
こんにゃくはほとんどが水分ですので、冷凍保存し解凍したら水分が抜けてパサパサの食感になります。
賞味期限を延ばすことはできますが、その食感が好みでない場合はおすすめできません。ただ、こんにゃくをあえて冷凍し、その食感を楽しんだりダイエットに活用したりする人もいますよ。
賞味期限切れのこんにゃくを早く消費するレシピ
賞味期限切れでしかも開封しているこんにゃくは、早く消費しなくてはなりませんね。簡単でご飯が進むおすすめのレシピをご紹介します。
ピリ辛こんにゃく炒め
こんにゃくはピリ辛な味付けと相性がよいのでごはんが進む逸品になります。こんにゃく1枚用意し、アク抜きをしましょう。こんにゃくに格子状の細かい切り込みを入れてから1.5cm角に切ってください。ゴマ油をしいたフライパンで焼き色がつくまで炒めましょう。醤油・みりん・酒(すべて同量)と出汁・鷹の爪を少々入れ、汁気がなくなるまで炒めたら完成です。お好みで白ごまをふってください。
冷凍こんにゃくの生姜焼き
冷凍こんにゃくは食感が変わりますが、味がしみやすくカロリーも低いため、ダイエット(肉の代用)に活用されています。ボウルに醤油・酒・みりん(すべて大さじ1)とすりおろし生姜小さじ1を入れて混ぜ、そこにあらかじめ薄切にし冷凍・解凍されたこんにゃくを入れて漬け込みます。フライパンにサラダ油をしいて玉ねぎを入れて少し炒め、こんにゃくを入れて汁気がなくなるまで炒めたら完成です。
こんにゃくの賞味期限は長いが食べ忘れに注意
保管条件がよく未開封ならば1年くらい保存できるこんにゃくですが、時間の経過とともに痩せて硬くなります。できるだけ早く食べたほうがおいしくいただけますよ。また、開封後はたちまち劣化します。アルカリ水を利用して冷蔵保存し、早めに使い切りましょう。