ひじきは、和食で見かける黒色が特徴の海藻の一種。今回は、そのひじきの栄養に注目してご紹介します。ひじきの栄養に隠れている効果や効能はもちろん、処理方法など、今すぐに活かせるないようになっていますので、ぜひ、チェックしてましょう。
ひじきの栄養と成分
ひじきは、栄養が豊富でとても優秀な食材です。健康面にも美容面にもプラスに働いてくれるひじきの栄養と成分をご紹介していきましょう。
ひじきの栄養①ミネラル
ひじきと聞いて連想される栄養にミネラル類があります。ひじきには、鉄分やカルシウム、マグネシウム、カリウムなどが含まれており、その数字も飛び抜けて高いところが特徴です。例えばカルシウムは、牛乳の約12倍ですし、マグネシウムもアーモンドの約2倍になっています。
ひじきの栄養②食物繊維
ひじきに含まれている栄養の成分に、食物繊維があります。食物繊維は、腸の働きを助けてくれることで有名な栄養です。ひじきの食物繊維は、ごぼうの約7倍と言われており、100gに含まれている量は約43.3g。半分近くが食物繊維でできている計算になります。
ひじきの栄養③βカロチン
ひじきには、ビタミン類もたっぷり含まれていますが、中でもβカロチンがとても豊富。βカロチンは、体内に入るとビタミンAに変わる性質を持っており、美容面にも大きな影響を与えてくれます。こうやってひじきの栄養を見てみると、ミネラル、食物繊維、βカロチンと女性に嬉しい栄養がギュッと詰まった食材であることがわかりますね。
ひじきの栄養の効果効能
先ほどご紹介したひじきの栄養が持っている効果効能をご紹介していきましょう。たっぷりの栄養が含まれているということは、幅広い効果や効能に繋がります。
ひじきの効果①便秘解消
便秘解消の効果を握っているのは、ひじきの栄養の中に含まれている「食物繊維」です。食物繊維には、腸を刺激して、便の流れをスムーズにしてくれる働きがあります。便秘は、便が硬くなりすぎたり、腸内活動が滞ることで起こりやすくなるのです。
これを解消するためには、腸内の動きを活発にする必要がありますし、善玉菌を優勢にしてくれる日和見菌を味方にすることが大切。そこで、力を発揮してくれるのが食物繊維なのです。
ひじきの効果②肌の弾力アップ
ひじきの栄養は、美容のためにも積極的に摂りたい食材の1つ。それに関わっているのが、マグネシウムです。マグネシウムを摂ることで、血液循環を良くしてくれたり、肌の弾力をアップさせてくれます。これにより、毛穴やたるみが目立ちにくくなり、健康なお肌を作るために効果を表してくれるのです。
ひじきの効果③血液循環が上がる
ひじきの中には、ミネラル類が豊富に含まれています。カルシウムやマグネシウム、鉄分などが主流。ミネラル類には、結構な髪や肌などを作るために必要だったり、血行を促進して、デトックス効果にも繋がります。血液循環が良くなることで、体温が上がって代謝がアップ。これにより、冷え性を解消してくれたり、お肌のターンオーバーの促進にも関係してくるのです。
ひじきの栄養と相性抜群の食材
次は、ひじきの栄養と相性抜群の組み合わせをいくつかご紹介します。ひじきの中にたっぷり詰まっている栄養を効率よく摂るために役立ててみて下さいね。
①油と一緒に
ひじきの栄養と相性に良いものは油です。油で炒めたり、揚げることでひじき自体の風味がアップしますし、まろやかになります。さらにカルシウムを吸収しやすくなるところもおすすめな点です。
②ビタミンDを含む食べ物
ひじきと相性の良い食材は、しいたけや卵などのビタミンDが多い食材がおすすめ。さらにサーモンや牛レバー、ツナ、しらす干しなどもあげられます。カルシウムの吸収を促してくれますし、健康を維持するためにも欠かせない栄養です。
③ビタミンCを含む食べ物
ひじきと相性の良い栄養には、ビタミンCがあります。ビタミンCは、美容に効果を表してくれる栄養の1つで、一緒に摂ることで鉄分の吸収率がアップ。ビタミンCが豊富な食材には、小松菜やパプリカ、ほうれん草、じゃがいも、茹でブロッコリーなどがあげられます。
④たんぱく質を含む食べ物
ひじきの栄養と相性がいい栄養は、たんぱく質です。たんぱく質は、私たちの皮膚や髪などを作る際に必要不可欠な栄養の1つ。たんぱく質を含む食材を組み合わせることで、ひじきに含まれている鉄分の吸収を促進してくれます。主に、魚類や肉類、大豆類に多く含まれいるのです。
ひじきの栄養を活かすレシピ
最後にご紹介するのは、ひじきの栄養を活かすための下処理方法などです。さらに、ひじきを使ったおすすめのレシピも一緒にお届けします。
ひじきの下処理方法
生ひじきの場合
ひじきには、生ひじきと乾燥ひじきの2種類があります。まずは生ひじきの下処理法からご紹介しましょう。下処理したい生ひじきとひじきの2倍量の水を準備します。鍋に水を入れて沸騰させてから、生ひじきを入れて15分ほど茹でましょう。
時間が過ぎたらザルにあげて、ラップに包み、密閉できる袋に入れて冷凍庫で保存。
乾燥ひじきの場合
乾燥ひじき50gとたっぷりの水を用意しましょう。まず大きめのボウルに水を入れて、乾燥ひじきを投入。1時間ほど漬けてふやかします。戻した水を捨てて、新しい水でひじきを洗い、再度新しい水に変えながらキレイに洗いましょう。
鍋にたっぷりの水を沸騰させてから、先ほどのひじきを入れて5分ほど茹でます。茹で終わったらザルに上げ、ひじきをよく洗いましょう。パットにキッチンタオルを敷いて、茹でたひじきを広げたら天日干ししてカラカラに乾かして保存。
ひじきを使ったおすすめレシピ
ひじきの豆腐和え
材料
乾燥ひじき20g、木綿豆腐1丁、万能ネギの小口切り2本分、だし汁1/2カップ、しょうゆ大さじ1と小さじ1、みりん小さじ1、砂糖大さじ3、塩小さじ1/2
作り方
ひじきを水洗いして、たっぷりの水に20〜30分漬けておきます。水気を切って食べやすい大きさに切ってから、鍋にひじきとだし汁、しょうゆ、みりんを入れてから5〜6分ほど中火にかけて煮込みましょう。豆腐は軽く水気を切って、手で崩しながらボウルに投入。
ひじきを煮汁ごと加えて、万能ネギ、砂糖、しょうゆ小さじ1、塩小さじ1/2も加えて混ぜたら完成です。
ひじきの炊き込みご飯
材料
米2合、芽ひじき10g、大豆1缶、油揚げ1枚、めんつゆ(3倍濃縮)大さじ2、水(米とめんつゆを炊飯釜に入れて2合目の目盛りまで)、ごま油大さじ1、白すりごま大さじ1
作り方
米を研いでから30分ほど漬けておきます。ひじきを計量してボウルに水を入れて20分ほどふやかしましょう。油揚げは5mm幅に切って、炊飯器の内釜に米とめんつゆを入れ、2合めの目盛りまで水を注ぎます。ザルにあげて水気を切ったひじきと大豆、油揚げを入れ、炊き込み、時間がきたらごま油とすりごまをかけて完成。
最後に
ひじきは、栄養たっぷりですし、他の食材とも相性がいいことがわかりました。サラダにも和え物にも、煮物、炒め物など料理のバリエーションも豊富です。下処理の方法やレシピにもいろいろ活かせるので積極的に取り入れたい食材と言えます。ぜひ、ひじきの栄養やレシピなどもチェックしながら、毎日の献立に活かしましょう。