何か頭が痛いな〜と思ったら頭皮にニキビが出来ていた経験、ありませんか?頭は毎日シャンプーすることから必ず触れるところ。そんなところにニキビが出来るなんて想像するだけで痛いですよね。そもそも、なぜ頭皮にニキビが出来てしまうのでしょうか?そこで今回は、頭皮ニキビとは何か、頭皮ニキビができる原因や対策法をご紹介したいと思います。頭皮ニキビがかゆい人や痛い人、なかなか治らない人は是非参考にしてくださいね。
頭皮ニキビとは
頭皮ニキビは名前のとおり頭皮にニキビが出来ることを言いますが、頭皮ニキビができる原因で最も多いのが「脂漏性皮膚炎」と呼ばれるもの。
その特徴は、皮脂を分泌する皮脂腺が多く集まる頭皮や顔、鼻などに起こる炎症のこと言い、わかりやすく言うと顔ニキビと同じ原理で新陳代謝が落ちているため、毛穴に詰まった皮脂や角質をニキビの原因になるアクネ菌がエサとして食べることでアクネ菌が増殖し炎症を起こしてしまうのです。
また、頭皮ニキビだけでなく、頭皮にできるかさぶたも同じ原因があると考えられています。
頭皮かさぶたとは
頭皮かだぶたも頭皮ニキビと同じ「脂漏性皮膚炎」で、マラセチア菌というカビの一種が原因で発症する皮膚炎です。名前の通り、頭皮にかさぶたとなってフケのように触るとぼろぼろ落ちてしまう炎症性のトラブルです。
頭皮ニキビも頭皮かさぶたも、どちらも放っておくと痒みや痛みが伴ったりするので気付いたら早めに対策することが大切です。また、頭皮ニキビも頭皮のかさぶたも触らないことが大前提で、気になるからといって触ったりすると逆効果になるので、気付いても触らないことが大切です。特にかさぶたは剥がそうと思えば簡単に剥がれるのでつい触りたくなりますが、爪で引っ掻いた部分から血が流れ、それが再度かさぶたになる、といった悪循環になる可能性もあるので触らないよう気を付けましょう。
頭皮にニキビができる原因は?
脂漏性皮膚炎である頭皮ニキビが出来てしまう最も大きな原因は新陳代謝が落ちていることによる肌のデトックスができていない為です。しかし、それ以外でも頭皮ニキビができる原因があるので、まずはその原因から詳しく見てみましょう。
頭皮ニキビが出来る原因①生活習慣・ストレス
頭皮だけに限らず、ニキビが出来る原因は生活習慣やストレスによるものが大きくあります。日々忙しい現代人にとって乱れた食生活や不規則な生活習慣、積み重なるストレスによって新陳代謝が低下することで免疫力も落ちてしまいます。免疫力が落ちると風邪などを引きやすくなるのはご存知だと思いますが、それだけでなく頭皮や顔にニキビを作ってしまう原因にもなります。
また、日常にストレスを感じると体内には活性酸素が発生し細胞を傷つけてしまうことも免疫力の低下に繋がってしまいます。活性酸素が体内に増えると、なかなか治らないニキビに悩まされることにもなるので、できるだけ規則正しい生活リズムを身につける習慣を心掛けるようにしましょう。
頭皮ニキビが出来る原因②ホルモンバランス
女性にとっては多くの影響を及ぼす女性ホルモン。たとえば、生理前になると顔にニキビができてしまうという人も多いのではないでしょうか。生理前にニキビが出来る原因は、プロゲステロンと呼ばれる男性ホルモンに似た働きをする女性ホルモンの影響によるもの。皮脂の分泌を増やしたり、顔や頭皮が脂っぽくなったりするので毛穴が詰まりやすくなることからニキビの原因になってしまいます。
ただ、生理が終わればプロゲステロンの分泌は少しずつ減っていくので顔や頭皮のニキビも消滅していくと言われています。
頭皮ニキビが出来る原因③食生活
食生活は私たちの体を作る元になるので、脂っこい食事や外食、野菜不足などが続くと顔や頭皮にニキビを作る原因になってしまいます。また、スパイスの多い食事やアルコールの摂り過ぎもニキビの原因になるので偏った栄養にならないように注意することが大切です。
頭皮ニキビが出来る原因④シャンプー
本来、シャンプーは頭皮を清潔に保つために行いますが、かえって頭皮ニキビを作る原因になっていることも。刺激が強く頭皮に合わないシャンプーを使っていたり、洗髪をする際に爪を立てて洗ったり、また、シャンプーの洗い流しが不十分だったりすると頭皮の環境が悪くなりニキビを作ってしまいます。
ちなみに、頭皮は優しく洗うということと、シャンプーしているときの3倍の時間をかけて洗い流すことが頭皮の環境を清潔にするポイントです。
頭皮ニキビの対策法
女性ホルモンによって一時的に頭皮ニキビが出来てしまった場合であればそこまで心配する必要はありませんが、1ヶ月のうちに何度もできる人やなかなか治らない人はこれからご紹介する頭皮ニキビの対策法で頭皮ケアにチャレンジしてみてくださいね。
頭皮ニキビの対策法①シャンプー
頭皮ニキビは刺激の強いシャンプーだと頭皮ニキビを作る原因になりますが、頭皮のことを考えた低刺激シャンプーであれば頭皮ニキビやかさぶたを予防してくれます。低刺激のシャンプーでおすすめなのが今流行りのアミノ酸系シャンプーで、髪や頭皮への刺激が少なく皮脂を余分に落としすぎることなく洗えるため、敏感肌の方や免疫力が落ちている人にこそ安心して使えます。
頭皮ニキビやかさぶたで悩んだことがある方はアミノ酸系シャンプーを使うといいでしょう。最近では市販のドラッグストアでも簡単に購入できるので、頭皮ケアとして普段から生活に取り入れると良いでしょう。
頭皮ニキビの対策法②市販薬
「とにかくかゆい!そして痛い!」という方は頭皮ニキビ用の薬もおすすめ。薬はかゆみや痛みを今すぐ何とかしたいという場合によく効いてくれるので、シャンプーや食生活の改善を待てない方は即効性のある薬で対応するようにしましょう。市販で買える頭皮ニキビ薬のおすすめは次のとおりです。参考にしてくださいね。
・フケミン
洗髪してもかゆい症状がある人のこちらの薬は、有効成分のイオウとジンクピリチオンの作用により、フケ・かゆみ・かさぶたなどの頭皮環境を整えてくれます。
・メディクイック
かゆみ・頭皮ニキビなどの頭皮湿疹のつらい症状をしっかり抑える治療薬。痒みや痛みなどに効くアンテドラッグステロイド配合で高い消炎効果が期待できます。
・ムヒHD
「シャンプーしても痒みが治まらない」「頭皮を見ると赤くなっている」「頭皮を触るとニキビのような湿疹ができている」というような症状を素早く正常に戻してくれます。かゆみの元となる炎症を鎮め、患部の状態を整える成分が入っているので痒みや痛みなどを抑えたいときの即効性に期待できます。
頭皮ニキビの対策法③食生活と生リズムを正す
基本中の基本、食生活を改めることと、乱れた生活リズムを正すことを心掛けます。どれだけ頭皮に優しいシャンプーを使ったとしても肝心の食事や良質な睡眠が取れていないと頭皮ニキビは治らないので、まずは基本的なことを徹底することが大切。ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養バランスの摂れた食事と、早寝早起きを心掛け規則正しいリズムで生活するようにします。
栄養面では特にビタミンを意識した食事をしましょう。ビタミンはコラーゲンの生成を助けたり、肌の生まれ変わりである新陳代謝を促進したり、また、ストレスを撃退する抗酸化力が強いので頭皮などの肌トラブルに効果的です。また、ビタミンと言ってもその種類は多く、美肌の土台を作るビタミンB群やホルモンバランスを整えるビタミンE、加齢による肌の衰えを修正してくれたり抗酸化力など幅広い効能を持つビタミンCなど、そのどれもが肌に良い影響をもたらすものばかり。
ニキビやかさぶたの頭皮トラブルがある場合は積極的にビタミンを摂るのがおすすめです。
頭皮ニキビの対策法④ストレスを溜めない
頭皮や顔などの肌の状態を大きく左右するストレスはなるべく溜め込まないように上手にストレスを発散させて新陳代謝を促しましょう。
頭皮ニキビ、こんな時は皮膚科へ
しかし、頭皮ニキビがなかなか治らなかったり、たくさん出来て手に負えなかったりと、次に挙げるような症状がある場合は皮膚科へ行きましょう。
頭皮ニキビがなかなか治らない
なかなか治らない頭皮ニキビは他に原因があることも考えられますし、また、なかなか治らないことに対してのストレスも増幅してしまいます。そういう時は一度皮膚科で診てもらい、薬を処方してもらうのもおすすめ。
頭皮ニキビがかゆい、または痛い
痒みも痛みもない頭皮ニキビであれば自然治癒するのを待てばいいですが、かゆいのも痛いのも我慢するのはストレスも溜まり本末転倒。また、かゆいからといって掻きむしったりするとニキビが悪化して炎症が起こり、痛みも強くなるという悪循環を起こすことも考えられます。そういう時は皮膚科で薬を処方してもらい、痒みと痛みを抑えることが先決になります。
頭皮ニキビがたくさん出来ている
頭皮ニキビがたくさん出来ている場合は頭皮環境が良くない状態と考えれるだけでなく、ニキビがまだ出来る可能性もあるので、まずはこれ以上増やさないためにも痒みや痛みがなくても皮膚科で診てもらいましょう。また、頭皮ニキビがたくさん出来るということは免疫力が下がっている可能性もあり、食生活の見直しやこれ以上増やさないための頭皮を清潔に保ちながら処方してもらった薬で治すのが近道でしょう。
最後に
今回は、頭皮ニキビをテーマに、頭皮ニキビができる原因や対策法をご紹介しました。頭皮ニキビや頭皮かさぶたができる原因は様々ですが、頭皮は皮脂腺が集まっているところなので、まずは頭皮を清潔にし、頭皮に優しいシャンプーと十分なすすぎが大切なんだと思いました。それでも防げない場合は市販薬や皮膚科で処方してもらった薬で悪化させないことが大切なこともわかりました。なかなか治らない頭皮ニキビやたくさんの頭皮ニキビが出来ている人に参考になれば幸いです。