私たちは「普通の人」として平穏に「普通の人生」を送りたいと考える節がありますが、普通の人とはどんな人か正しく理解していないかもしれません。婚活でも相手は「普通の人」が良いと条件に加えたりします。その普通とは一体どんな基準があるのでしょう?私たちが無意識に良し悪しの判断にしている「普通の人」「普通の人生」について、今回は掘り下げていきましょう。
普通の人とは?基準がある?
たとえば味について、美味しくはないが不味くもないときに、「普通の味」という言い方をします。普通とはどっちとも言えない平均的なことであり、「普通の人」は平均的なレベルの人を指しています。
① 普通の人の容姿
顔立ちが整いすぎていなく悪くもなく、丁度よい造りの顔をしているのが普通の人です。女性だと美人ではないが、ブスではないタイプの人になります。男性だとイケメンではないが、ブサイクではない人になります。男女ともある程度の見栄えがするタイプが「普通の人」の容姿に当てはまります。
② 普通の人の収入
その年代での収入として平均的な収入の人は、普通の人のゾーンになります。裕福ではないが、困窮する不安のない程度の収入がある状態です。
③ 普通の人の仕事
業績に波がある自営業や時給制の非正規社員とは違い、正社員として安定した仕事を持っていることです。サラリーマンやOLといった会社員の人が、「普通の人」の基準となる場合が多いです。
普通の人生とは何か?
普通の人が送るであろう普通の人生とは、可もなく不可もない大きな波がない生き方でしょう。仕事では与えられた業務を一通りこなし年齢や勤務年数に応じた昇進をして、プライベートでは家庭を持ち子育てする型通りの暮らしになります。刺激がなく単調に思える毎日が普通の人の人生です。
一見つまらない生き方に感じるかもしれないけれど、波風のない穏やかな人生は平和に暮らせている証でもあります。他人に誇れる大きな功績や出来事がなくても、人並みの幸せを得られるのが普通の人生のメリットでしょう。私たちが普通の人として普通の人生を送りたいと思う理由は、何の不安も負担もなく毎日を生きたいからかもしれません。
普通の人として生きるのは簡単じゃない
普通の人は平均値にいる人を表現する言葉ですが、誰もがみんな平均値にいるわけではないです。人によって「普通」の見方に違いがあるため、普通の人と感じるかはそれぞれで意見が分かれます。
あなたが自分自身を容姿も並み、年齢的に平均的な収入で、仕事は正社員だけど中小企業の事務なので「自分は普通の人だ」と思っているとします。それでも、人によってはあなたを平均値にいる普通の人ではないと判断する場合もあるのです。あなたと外見や収入が似たようなレベルの人でも、あなたの方が少しでも目鼻立ちが良く収入が高いなら相手はあなたを自分と同じ「普通の人」とは思わないでしょう。
普通の人として普通の人生を歩むのは、本当は難しいものかもしれません。派遣社員やアルバイトなど非正規社員が増えている現代で、普通の基準である平均的な収入と安定した正社員の仕事を持てている人はむしろ幸運です。普通の人として生きるのは誰でもできるようで、高いハードルがあり簡単ではないと言えます。
普通の人になりたいときはこうする
私たちは普通であるのが一番良いと捉えるのは、普通の人は枠からはみ出さず安全圏にいれるからが関係しています。もし、あなたは人に普通じゃないと言われたら、自分がおかしいのかと不安になりませんか?不快な思いをしないために普通になりたいときは、確固たる自信を持つのがおすすめです。
他人に変わっていると言われて気にしてしまうのは、人の顔色を気にして弱気になっている部分があります。あなたを普通ではないと言う人がいても、それは少数派なのだと切り捨てましょう。相手があなたを普通ではないと感じているだけなので、私は普通であると自信を持っていれば大丈夫です。他人の発言に縛られるのが、何よりあなたを普通の人ではないと追い詰める元になります。先ほど解説したものが普通の基準となっていても、普通の人と決めるのはそれぞれの見方によります。あなたが自分を普通の人と思ったら、あなたは普通の人です。
普通の人にこだわりすぎない
「普通の人になりたい」「普通の人でいたい」とこだわりすぎると、逆に生きにくくなる恐れもあります。普通でいなくてはと雁字搦めに考えないで、あなたの個性を出し生きてもいいのではないでしょうか。みんな同じ考え方や行動ばかりの世界は面白みがなく、ロボットのようで不気味でもあります。
普通とは言い方を変えれば、これと言った特徴がない意味も含まれます。けど、誰でも思考や性格に、何かしら周りと違う特徴があるものです。ちょっと他人と違うところがあっても、それはそれであなたを形作るものになります。普通の人にこだわりすぎないで、気楽に構えてみましょう。
最後に
普通の人とは、容姿や収入などが平均的であり、安定した仕事に就いている人が表向きの基準になります。でも実際の普通の人と判断する基準は、人によって異なるものです。あなたが普通と思えば誰が何と言おうと、あなたは普通の人でいられます。あなたはあなたを基準として、他人の物差しに振り回されず人生を送ってみてください。