(1)いじめ加害者の霊的正体:法で裁かれぬ輩の末路はより悲惨【芦屋道顕の現代の呪2】

(1)いじめ加害者の霊的正体:法で裁かれぬ輩の末路はより悲惨

■いじめ加害者が逃げ切れる時代は終わった

最近もまた、北海道での凄惨ないじめ事件がようやく明るみに出たものの、今もどこかでは「いじめ」と呼ばれる、本来ならば「精神的・肉体的暴力」が行われ、いじめっ子といじめられっ子などという軽い言葉で済ませられぬ被害者と加害者が発生しているやもしれぬ。

しかし、ひと昔前に比べればやはり、あらゆる悪事の因果応報を妨げていた地球の呪法が解けて、悪事が表沙汰になるまでの月日は短縮し、悪人が裁かれやすくもなってきているのは確かじゃ。

ゆえに、もしこれを読んでいるおぬしが今現在、いじめという名の卑怯者集団による暴力に晒されているとしても、決して絶望することはないぞ。

これからの世の中では、過去の悪行も暴かれ、暴かれずともそのような輩はいくらでも再犯を繰り返すゆえやはりその正体が明るみに出て、しかるべき裁きが法により下されよう。

■法で裁かれない加害者の末路はより悲惨

しかし、残念なことに法で裁かれないまま野放しになる加害者もやはり今後も出続ける可能性はゼロではない。集団で巧妙に、他人には判断がつかぬやり口をする集団いじめ、被害者を精神的に徹底的に追い込むことで訴訟などする余力もなくしてしまう加害者集団も存在する。

それがどういった集団なのかは後にして、まずはそのように法的な裁きを逃れた加害者達の末路がどのようになるか、ここからは少々どころか、いわゆる因果応報の怖い話となるゆえ、自分ごとでなくとも不快に思う読者もおろう。「いかに、酷いことをした極悪人でも、そのような罰を受けることを面白おかしく話すのはいかがなものか?」と思うおぬしは、この記事を読むのはここまでにしてくだされ。

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しかし、

「いや、自身も酷いいじめの被害者だ。残念ながら、加害者達に法の裁きを受けさせることはできなかったから、彼らに因果応報が起きる日を待ち望んでいる。どんな悲惨なことが起きるか楽しみだ」

と思うおぬしは、読み進めてくだされ。

続きは次のページ▶︎

本来であれば、まずなぜいじめ加害者は加害者になるのか、から始めるものであるが、被害者にとって一番知りたいのは加害者の事情よりも、恨みが晴れるのかであろうと思うて、先に彼らの末路について。

まずは「実際にあった因果応報話」的になるが、いや実際に起きた出来事であるが、特定が怖いゆえ少しぼかして話すぞよ。

■会社の新人女性を虐めて退職に追い込んだ先輩社員達の末路

ある、知らぬ人のあまりいない企業の子会社が、それまでは親会社からの出向・転籍社員ばかりであったが、ある年から新卒を採用することとなった。新卒は女子は1人で、あとは男子だった。同期が男子しかいないゆえ、その新卒女子はごく自然にチヤホヤされているようにも見え、また親会社からやってきた社員達は「初めての新卒女子」という存在を、男の性(さが)であるゆえしかたないが、やはりチヤホヤしてしまった。

これを、それまで地道に男達と肩を並べ、優遇もされずに働いてきた先輩女子社員達が面白く思うはずはない。とはいえ、その新卒女子は決して調子に乗るわけでも、先輩達を年増などとバカにすることもなく、謙虚な態度で、仕事も精一杯頑張っていた。それでも、先輩達は女ボスの指示を受けて、ことあるごとに彼女の仕事に文句を言い、トイレで、エレベーターで、すれ違うたびに仕事のみならず服装や態度のことまで事細かく「あなたのためを思って」と注意した。これが、タチが悪いのじゃな。「親切のつもりで」と言いつつ、ジワジワ追い詰めるいじめ加害者の常套手段じゃ。


そして、男性社員が見ているときにはニコニコするが、いないと手のひらを返す。メールでまで細かく注意をして、休日にまでメールであれこれと……。ついに彼女は精神的に病んで退職してしまった。

しかし、彼女が会社を辞めてから、その会社の親会社が時代の不景気ゆえにリストラを行い、子会社も人を減らすことになったが、会社都合では会社負担が大きいゆえ、会社はなんとかして社員に自主退職をさせようと試みた。

外部から、怪しげなコンサルタントがやってきて、それまでの会社の日常は一転した。リストラ対象とは知らされぬまま、いじめ加害者の女子社員達はそれまでダラダラと仕事をしていたが『今月の達成目標』を作らされ、日々、報告書の提出を余儀なくされ、さらに……。このあたりは詳しく書くのが憚られるゆえ、割愛するが、かつて自分達が新卒女子にやったように、今度は偉そうな外部コンサルタントと会社の役員達にマイクロマネジメントをされ、精神がまいっていった。

これはどこの会社にもあることではあるが、紙の節約のためにコピー用紙は裏紙を使えと言われ、うっかり余分な印刷を1枚、裏紙を使わず印刷しただけでグチグチと言われることもあった。ボーナスはなくなり、残業代もなくなり、しかし煩雑な『報告書』を書くために、会社に残る日も増えた。さらに、その報告書で目標達成ができていないと(どれほど有能でも達成できない目標が課せられていたが)上司との『面談』で、「なぜ達成できなかったのか」を説明させられ、改善案も出さねばならなかった。

内勤の事務員にも営業ノルマが課せられ、テレアポまでさせられた。実はそのような理不尽な扱いを受けていたのが、会社は新卒いじめを把握していなかったにも関わらず、不思議なことにいじめ加害者だった女性社員ばかりだった。やはり、これが因果応報というものであろう。

ついに、かつて自分達が追い出した女子のように精神を病み、加害者女子社員達は次々に辞めていった。精神を病み、さらには会社のみならず経営コンサルタントからの「外部評価」で、目標達成ができないとされており、それが昨今の転職市場では何やら周知されていたのか、はたまたそのような事情を知らずとも、いじめをするような性格の悪さが他の多くの企業の人事には見抜けたのか……。

その後も、かつての加害者達は生きてはいるようであるが、これ以上はさすがに書くのも憚られる悲惨な境遇に陥っている。いじめの中心人物だった女ボスは数年後、ある事件で逮捕されてかつていじめられた新卒女子の知るところとなったが、逮捕時の元女ボスは無職、風態はホームレスのようで、逮捕時に暮らしていたアパートはゴミ溜めのようだったという。ほかの加害者も、それぞれに酷い末路を迎えていたそうな。

続く。

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